======================================================================
□■コレ・マガ■□
【大阪コレギウム・ムジクム メールマガジン】
(NO.032 2002.4.12 発行)
======================================================================
※このメールマガジンでは、大阪コレギウム・ムジクムの活動状況、演奏会、
CD発売などの最新情報をお伝えいたします。
───────────────────────────────────
自宅の前に、いつも見事な花を咲かせる桜の木があるのですが、今年はもう既
に葉っぱだらけになっています。いつのまに・・・。毎年の楽しみを見逃した
気分でちょっと残念です。みなさんは桜はもう見られましたか?
さて、今週の□■コレ・マガ■□をお届けいたします。
───────────────────────────────────
┏♪今週の目次♪━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
1.一意直到 〜当間です〜
2.今週のトピックス 〜カンタータ第78番〜
3.演奏会情報 〜4月・5月のコンサート〜
4.ホームページ更新情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━♪今週の目次♪┛
───────────────────────────────────
◆◇◆◇ 一意直到 〜当間です〜 ◆◇◆◇
歴史が好きです。
書店に行けば歴史書のコーナー必ず通ります。新刊には目を通しますね。パラ
パラっとですが。
興味の対象が人物や事件に特にあるわけではありません。
歴史の流れ、その捉え方に興味があるんですね。
歴史というものをどの視点から捉えているのか?それが著者によって違うわけ
です。
それが面白いんです。
人類史を大きく分け、その区分ごとにまた項目別に分けられる。その分け方が
現代の思想史(著者の思想)を含んでいると思うとなかなか面白いものなんで
す。
以前からちょこちょこ「沖縄」の歴史や文化に関する本が目に飛び込んできま
す。
ダイビングを始めたのがきっかけで両親の生まれ故郷でもある「沖縄」に行く
ことが多くなりました。
「沖縄」、日本であって日本的でない文化の領域。歴史をたどればそれはうな
ずくことばかりです。
私の中に流れている「血」は純粋の(?)沖縄なのですからちょっとばかり気
になります。
現代でも特異な位置を示しつつ問題を抱えている沖縄。
その沖縄の人たちの性格が私に時々「大らかさ」や「優しさ」の意味を気づか
せてくれます。
海と共に生きる島。
暖かい(熱い!)島。
それらの風土から人の生活、気質なども育まれるのですね。
海のかなたから神様が訪れる。その彼方(かなた)の名は「ニライカナイ」。
海に囲まれて生活する人の信仰ですね。
海を越えてくる人は福をもたらす神様(昔は富みを生み出す通商人、現代なら
観光客(!)でしょうか)なんですね。
沖縄の人たちの<人なつっこさ><親切心>はその辺から生まれ出たのでしょ
うか。
1800年代中頃、アメリカ行きの船から逃げてきた中国人を手厚く保護した石垣
島の人たち。
その慰霊碑の話。
宮古島の泡盛を囲んでの「オトーリ」の話等。
「沖縄」の島々は遠いです。
それは地理的な意味だけではなく、歴史も、文化も芸術も、つまりは人が、そ
れはそれは私たちから見れば遠くに位置しているような気がします。
歴史を綴る本、私の大きな楽しみです。
───────────────────────────────────
◆◇◆◇ 今週のトピックス ◆◇◆◇
【 カンタータ第78番 】 コレ・マガ編集委員:鈴川寿代
J.S.バッハ(1685〜1750)は、生涯に200以上ものカンタータを書きました。
カンタータは貴族や祝典のために書かれた「世俗カンタータ」と「教会カンタ
ータ」の二つがあります。
4/21神戸公演で演奏しますカンタータは、教会カンタータ。
カンタータ第78番《Jesu,der du meine Seele(イエスよ、汝わが魂を)》
この作品は、下記の7曲によって構成されており、1724年9月10日バッハ39才の
時に初演されました。歌詞の概要をみると大体こんな感じになります。
1.コラール(合唱)
2.二重唱(ソプラノ・アルト)…イエスへの喜ばしい足どり
3.レチタティーヴォ(テノール)…我が身の罪の告白と信仰告白
4.アリア(テノール)…イエスによる罪の贖いへの確信とそれに対する感謝
5.レチタティーヴォ(バス)…改めて受難の意義を省察
6.アリア(バス)…解放への喜び
7.コラール(合唱)
コラールが最初と最後に入るカンタータの形式で、冒頭コラールにて「イエス
よ、受難の死によってあなたは私の魂を救い」という歌詞で始まり、イエスの
死による魂の救いと喜び、罪の意識、悲しみ、解放が切々と語られ、地獄の呪
いや喜び、心の平安を音楽で綴っていきます。緊迫感・開放感が交錯し、聴く
ものを引き付けて離さない第78番は、バッハのカンタータの中でも最も優れた
ものの一つであるといえるでしょう。
そして、このカンタータの初演、1724年といえば、バッハが「ヨハネ受難曲」
を書いた年でもあります。バッハは教会カンタータをほぼ毎週のように作曲し、
演奏を行っていきました。これらの音楽からはバッハの創作へのほとばしるよ
うなエネルギーをひしひしと感じてきます。
さて、実は過去にもカンタータ第78番は大阪コレギウム・ムジクムで演奏され
ています。
1982年アンサンブル・シュッツ第2回定期演奏会でした。宝塚ベガホールにて、
【ドイツ・バロックの世界】と題して、シュッツ・ヘンデル・バッハ・ハイド
ンとともに演奏されています。「なつかしい」とお思いの方もいらっしゃるで
しょう。
そして、2002年の今年、当間修一指揮のカンタータ第78番が、約20年ぶりに神
戸朝日ホールでお目見えします!どうぞご期待ください。
───────────────────────────────────
◆◇◆◇ 演奏会情報 ◆◇◆◇
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
■神戸公演■ 〜海からの贈り物〜
4月21日(日) 午後2時開演(1時30分開場)
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
【曲目】
●J.S.バッハ/カンタータ「イエスよ、汝はわが魂を」BWV.78
/G線上のアリア BWV.1068
●D.チマローザ/2本のフルートのための協奏曲 ト長調
●J.ラッター/合唱曲集より
A Choral Amen
Open thou mine eyes
God be in my head 他
●木下牧子/無伴奏作品集(めばえ、グリンピースのうた、祝福、44わのべに
すずめ、夢みたものは、他)
【会場】神戸朝日ホール(神戸)
JR「三ノ宮」駅、阪急・阪神・地下鉄・ポートライナー「三宮」
駅より徒歩約10分/JR・阪神「元町」駅より徒歩約8分
【料金】一般4,000円(当日4,300円) 学生2,000円(当日2,300円)
(チケットぴあ、大阪コレギウム・ムジクムにて販売)
▽~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
インターネットによるチケット割引を受付中! 〓先着50名様〓
お申込みはどうぞお早めに!
一般4,000円(当日4,300)が ★3,500円 に!
学生2,000円(当日2,300)が ★1,700円 に!
★コレ・マガご購読の皆様からのインターネットお申込み↓↓
http://www.collegium.or.jp/html/discount_ticket.html
により「神戸公演」チケットを特別価格で入手できます。
この機会にぜひご利用ください。
△
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【お問い合わせ】大阪コレギウム・ムジクム事務所(06-6929-0792)
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
■音楽市場 〜マンスリー・コンサート No.245〜■
4月24日(水)午後7時開演
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
【曲目】
●H.シュッツ/クライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルテ(連続演奏)
「主によって喜びをなせ」SWV.311
ソプラノ独唱/倉橋史子、山川美弥子
シンフォニエ・サクレ(連続演奏)
「日の昇るところから」SWV.362
バス独唱/長井洋一、淺野毅彦
●J.S.バッハ/ヴァイオリンソナタ ホ長調 BWV.1016
ヴァイオリン/森田玲子、チェンバロ/沖田明子
●A.ヴィヴァルディ/和声と創意の試み Op.8-1 「四季」より「春」
ヴァイオリンソロ/森田玲子
弦楽合奏/シンフォニア・コレギウム大阪
●H.M.グレツキ:賛歌 Op.76
合唱/大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団
【会場】日本福音ルーテル大阪教会
大阪市営地下鉄 谷町線・中央線「谷町四丁目」駅下車、
1B出口より徒歩1分
【料金】一般2,000円 シュッツの会会員1,300円 学生1,000円
【お問い合わせ】大阪コレギウム・ムジクム事務所(06-6929-0792)
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
■木下牧子Homepage開設2周年THANKS CONCERT■
5月4日(土) 午後2時開演
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
【曲目】(曲目は変更する場合があります。)
●木下牧子無伴奏女声合唱作品集より(めばえ、棗のうた 他)
指揮/当間修一、合唱/大阪H・シュッツ室内合唱団
●へびとりのうた 他
テノール/辻秀幸、ピアノ/木下牧子
●歌曲集「六つの浪漫」より(風をみたひと、ほのかにひとつ 他)
ソプラノ/佐竹由美、ピアノ/木下牧子
●「9つのプレリュード」より(第1・8・9番)
ピアノ独奏/白石光隆
●木下牧子無伴奏混声合唱作品集(鴎、44わのべにすずめ、いっしょに 他)
指揮/当間修一、合唱/大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団
【会場】トッパンホール(東京)
【料金】全席自由4,000円
コンサート情報の詳細はこちらから(木下牧子氏の「お知らせ」ページ)
http://www.asahi-net.or.jp/~az4m-knst/app.html
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
↓↓大阪コレギウム・ムジクムの2002年の演奏予定はこちらから
http://www.collegium.or.jp/html/ensoukai.html
───────────────────────────────────
◆◇◆◇ ホームページ更新情報 ◆◇◆◇
このコーナーでは、大阪コレギウム・ムジクムのホームページ
http://www.collegium.or.jp/
の最新の更新情報をお届けします。
●当間の日記
http://www.collegium.or.jp/~sagitta/html/diary.html
No.423「京都C.モンテヴェルディ合唱団」の成長【4/8】
●私のお気に入りのお店
http://www.collegium.or.jp/~sagitta/html/favoritestore.html
新しいコーナーができました。主宰・当間がお気に入りのお店を紹介します。
───────────────────────────────────
======================================================================
□■コレ・マガ■□【大阪コレギウム・ムジクム メールマガジン】
(購読無料・毎週金曜日発行)
編集・発行 : 大阪コレギウム・ムジクム
http://www.collegium.or.jp/
メールマガジンの登録と解除
http://www.collegium.or.jp/magazine/magazine.html
ご意見・ご感想 : mailto:Mag-Editors@collegium.or.jp
======================================================================