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□■コレ・マガ■□
【大阪コレギウム・ムジクム メールマガジン】
(NO.107 2003.10.10 発行)
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※このメールマガジンでは、大阪コレギウム・ムジクム(OCM)の活動状況、
演奏会、CD発売などの最新情報をお伝えいたします。
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最近、心がすさむようなニュースが新聞、テレビをにぎわしています。「人が
神を喪くした時代」ある曲がうかんできました。治安大国といわれたのはもう
過去のことなのでしょうか・・・。安全が当たり前のようにある国が再び蘇る
ことを願ってやみません。私たちの音楽が豊かな心のために役に立っていれば、
嬉しいことですね。
それでは、今週の□■コレ・マガ■□をお届けいたします。
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1.一意直到 〜当間です〜
2.15日は【音楽市場】でお過ごしください!
3.東京公演の魅力 〜どちりなきりしたん その1〜
4.2003年第10回東京定期公演 ご支援のお願い
5.東京での「合唱講座」、いよいよ実現へ!
6.演奏会情報 − 10月〜12月のコンサート −
7.ホームページ更新情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━♪今週の目次♪┛
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1.一意直到 〜当間です〜
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しばらくお休みをさせていただいていた「一意直到」でした。
コンクールの審査員をしていたのですが、これがことのほか大変だったのです
ね。最近こればかり書いたり、言ったりしているものですから、ちょっと嫌わ
れるかもしれません。(笑)
コンクールの功罪を述べようとしているわけではありません。
コンクールで聴く「演奏」に疲れるのですね。
よく思い出してみると、どうも中学校、高校、そして大学の演奏に問題がある
と私は思っているようです。
「音楽」の質が違うというか、コミュニケーションが取れないというか(演奏
されている音楽にです)、窮屈というか、とにかく聴いていて心に響く演奏が
少ないのですね。
「巧い」演奏はあるのです。
「賢い」演奏もあるのです。
しかし、私は何故か重く、そして空虚な思いになるのですね。
いろいろ考えては疲れ(笑)、気を取り直してはまた悩むといった連続なんです。
ちょっとエスケープして旅行をすることにしました。(またまたですね(笑))
秋の北海道。
3日間です。
広大な景色、そしてその紅葉、それは本当に行って良かったです。
「千歳」でいきなり食べたトウモロコシ。美味しかった!
地元の人に教えてもらった「みそラーメン」・・・・これは絶品。
「ニセコ」で見た初冠雪の羊蹄山・・・・・美しかった。
6時間に及んで飲んだお酒と美味しい肴。そして毛ガニ。
いつもお世話になっている方々とのお喋り・・・・楽しかった。
積丹半島の景色、そして旨い「鮨」・・・・ネタが最高。
「小樽」の運河、そして地ピールとガラス細工。
良かったですね。
気を取り直して音楽に邁進です。
東京での「合唱講座」開催のための準備が始まりました。
詳細が決まりましたらお知らせしたいと思います。
少しでも関東の方に私の合唱づくりを知っていただこうとの取り組みです。
とにかく始めなければ、といったところですね。(笑)
関西合唱連盟から賞を頂くことになりました。
13日(月)、表彰式が行われます。
連盟に加盟してはいないのが少し気になるのですが、私の周りの人たちは
「頂いたら」というアドバイス。
謹んで受賞に応じることにしました。
詳細は頂いてから報告しますね。
只今猛忙し。
これから続く恒例の「忙しい日々」の始まりです。
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2.15日は【音楽市場】でお過ごしください!
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来週15日(水)は、マンスリーコンサート【音楽市場】です!
今回は、今月のラインナップの中から、SCOによる2曲をご紹介します。
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ヴァイオリンソナタ g-moll「悪魔のトリル」ですが、いきなり「悪魔」
なんて単語がでてくると、ちょっとびっくりしますよね。もちろん、い
われがあります。
イタリアの作曲家、タルティーニは、ある夜、夢の中で悪魔がヴァイオ
リンを弾いているのに出会います。その音楽は、今までに聴いたことの
ない位、とても素晴らしいものでした。目が覚めて、なんとかそれを再
現しようと苦心して出来たのがこの曲だということです。曲の最後の方
で、難しいトリルが出てくるところが、悪魔が奏でていたものだとか。
タルティーニ自身は、出来上がった曲も、夢の中で聴いた曲にはかなわ
ないと言っていたそうです。
さぞかし、魅惑的で、素晴らしい音楽だったのでしょう・・・
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「ターフェルムジーク」とは、『食卓の音楽』という意味です。
当時バッハやヘンデルを凌ぐ人気で、膨大な数の曲を書いたテレマンの、
3巻(各6曲)からなる器楽曲集です。その名のごとく、食事の時に演
奏される様な、耳になじんで親しみやすい曲を集めています。この曲を
聴きながら、当時の上流階級の食事の風景を思い浮かべてみるのもいい
かも知れませんね。
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そのほか、大阪H・シュッツ室内合唱団メンバーによる少人数アンサンブルも
お届けします。
ようやく、お出かけにちょうどいい気候になってきました。
秋の夕べ、音楽で心満たされるひとときをお過ごし下さい。お待ちしています。
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3.東京公演の魅力 〜どちりなきりしたん その1〜
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いよいよあと1ヶ月に迫りました東京公演。その曲目の一つが「どちりなきり
したん」という曲です。神戸公演や先日の邦人曲シリーズで好評を博した作品
です。演奏を重ねるごとに熟していっているようで、東京公演でもどんな風に
仕上がっていくのか楽しみな作品です。皆さまの中にもどんな作品だろうと楽
しみにされている方もいらっしゃることと思います。一足早く、その作品の解
説をお届けいたします。
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〜「どちりなきりしたん」について〜
ベース 竹内 幹
5月の神戸公演にて演奏し好評をいただきました、千原英喜作曲、混声合唱の
ための「どちりなきりしたん」。この曲を邦人合唱曲シリーズ、そして東京定
期公演でも演奏することとなりました。私たちもとても気に入っている曲で、
再演できるのが非常に楽しみです。
しかし曲名の「どちりなきりしたん」という聞き慣れない言葉。これは一体何
のこと?と首を傾げられた方も多いのではないでしょうか?
“どちりなきりしたん”とはポルトガル語の‘Doctrina Christam’のことで
“キリスト教の教義”という意味です。日本にキリスト教が伝来し広まって
いった時代に、日本人への布教の際に使われたキリスト教の教義の書、南蛮文
化が華やかだった頃の俗謡・民謡、そしてその頃日本でも歌われていたであろ
うグレゴリオ聖歌がこの曲のテキスト(歌詞)となっています。
「どちりなきりしたん」は5曲からなる組曲の様な形を取っています。それぞ
れの曲について、少しずつですが書いてみたいと思います。
1曲目、「ありとせあらうるもの」と四声の斉唱で始まるこの曲は、不干斎ハ
ビアンという日本人の手によって書かれたキリスト教教義書『妙貞問答』が主
なテキストとなっています。
森羅万象、自然の動きは常に狂いなく、変わりなく行われている、その中にキ
リスト教の教えの正しいことは示されている。だからデウス(神)を讃えよう。
といった内容で、間に造り主である聖霊を讃えるグレゴリオ聖歌「Veni
Creator Spiritus」が歌われます。
千原氏の曲解説には「この楽章の大部分は日本語の1音を1音符に充てる“語
りウタ”とも言える書法」とあります。この書法をとったのも日本人の手に
よって書かれた教義書というところからでしょうか?
ゆっくりと丁寧に、そしてハッキリと日本語が語り歌われるこの曲は、当時の
日本人キリスト教信者=キリシタン達がいかにキリスト教を深く信じ、理解し
ていたかを示しているように思います。
2曲目は南蛮文化が隆盛を極めた頃に歌われたであろう、九州地方の民謡や俗
謡がテキストとして歌われます。やってくる黒船を待ち望む歌、出港していく
南蛮船の名残を惜しむ歌などが歌われ、最後には「Tantum ergo」という当時
の日本の教会でも歌われていたであろう、グレゴリオ聖歌が歌われます。豊臣
秀吉の時代、日本では大勢の人達が南蛮文化を楽しみ、キリシタンで無い者で
もロザリオを首にさげ、町中で聖歌を歌ったと言われています。
この曲も民謡風でありながら、歌詞には「さんたまりや」や「ぱぱ(=教皇)」
などが現れ、南蛮文化の香りを漂わせる曲となっています。
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全5曲の紹介を4回のシリーズでお届けいたします。
この続きは次号をお楽しみに!
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4.2003年第10回東京定期公演 ご支援のお願い
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今年の東京定期公演では、現代曲シリーズで初演し好評だった「天地紋様」を
演奏いたします。これは千原氏の記念すべき弦楽曲の第一作です。また、シン
フォニア・コレギウム OSAKAが正式な東京でのデビューをいたします。
「シンフォニア・コレギウム OSAKAの演奏も是非、東京で」とのお声を沢山頂
き、第10回目の今年、それが実現となりました。演奏会まで後一ヶ月となり、
練習にもますます熱がこもり、仕上がりも大変楽しみな状態です。
しかしながら、交通費・宿泊費などの諸経費を賄うことが大変厳しく、演奏会
にお越しいただいた皆さまにご支援をお願いしてまいりました。
コレマガをご購読の皆様にも是非ともご支援とご協力をお願いできればとお知
らせさせて頂きました。
寄付につきましては一口/2,000円からお願い致しております。
詳しくは事務所(office@collegium.or.jp)までご連絡頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
これまで温かいご支援をいただきました方々にはこの場をお借りしまして、
厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
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5.東京での「合唱講座」、いよいよ実現へ!
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関東方面の方に朗報です!
当間修一が暖めてきた構想がついに実現に向けて動き出しました。
当間修一による『合唱講座(東京開催)』概要(予定)
日 程:2004年3月5日(金)〜7日(日)
会 場:東京都内(詳細未定)
内 容:第1日 午後〜 ガイダンス
第2日 全日 個別発声レッスン
第3日 全日 アンサンブル講座
募 集:受講者50名、聴講者100名程度となる見込み
これまで日本全国からの発声に関する様々な質問のメールに答えてきた当間で
すが、文章では説明し尽くせないことでも、なにより「百聞は一見にしかず」。
実際に見て、聞いて、ご自身で体験していただくチャンスです!
解剖学を含む理論講義から個別の発声指導のほか、混声・男声・女声各々のア
ンサンブル実践まで、3日間かけてそのエッセンスを学んでいただきます。
詳細につきましては、決定次第お知らせしてまいります。
今しばらくお待ち下さい!
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6.演奏会情報 http://www.collegium.or.jp/html/ensoukai.html
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■すべてお問い合わせは
「大阪コレギウム・ムジクム(OCM)」事務所(06-6929-0792)まで
■読者の皆様だけのお得な「コレマガ割引」をご利用いただけます。
詳細は演奏会情報末尾をご覧下さい。
☆今週の新情報
・10月マンスリー情報
・12月クリスマス・コンサート情報
↓↓いよいよ来週水曜日です。ぜひお越しください!!
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10月15日(水)┃第261回 マンスリー・コンサート【音楽市場】
午後7時開演 ┃ 日本福音ルーテル大阪教会
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*一般2,000円 シュッツの会会員1,300円 学生1,000円
http://www.collegium.or.jp/html/monthly.html
●G.P.テレマン/トリオソナタ ホ短調(ターフェルムジークII集より)
フルート…山本恭平、オーボエ…福田淳、
チェンバロ…沖田明子、チェロ…柳瀬史佳
●G.タルティーニ/ヴァイオリンソナタ g-moll 「悪魔のトリル」
弦楽伴奏版(クライスラー編曲)
ヴァイオリン…森田玲子
●G.ドニゼッティ/弦楽のためのアレグロ ハ長調 〓NEW〓
●T.L.de ビクトリア/「聖なるマリア」「われらの罪も涙も」
●さだまさし(松下耕・編曲)/「防人の詩」「秋桜」
<女声合唱による さだまさし作品集「北の国から」より>
┏━━━♪今後のマンスリー・コンサート♪━━━━━━━━
┃ ■11月26日(水) 午後7時開演
┃ 第262回 マンスリー・コンサート【音楽市場】
┃ ■12月23日(火祝) 開演時間未定
┃ 第263回 マンスリー・コンサート【音楽市場】
┃ 「クリスマス・スペシャル」
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11月9日(日)┃ 第10回東京定期公演
午後2時開演 ┃ 第一生命ホール(東京・晴海)
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*S席5,000円 A席4,000円 B席3,000円 学生2,000円 高校生以下1,500円
(学生・高校生以下←OCM事務所のみ発売、当日発売)
http://www.collegium.or.jp/html/tokyo10.html
*チケットぴあpコード予約(03-5237-9966[Pコード153-356])
東京文化会館チケットサービス(03-5815-5452)
●千原英喜/混声合唱のための「どちりなきりしたん」
弦楽のためのシンフォニア第1番「天地紋様 てんちもんよう」
【委嘱作品・関東初演】
●A.ペルト/ベルリン・ミサ
●H.シュッツ/ガイストリヒェ・コーアムジーク(宗教的合唱曲集)より
☆SCOが東京公演に初登場です!お楽しみに!!
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11月24日(月休)┃ベートーヴェン その魅力のすべて シリーズ
午後4時開演 ┃ いずみホール
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*S席5,000円 A席4,000円 B席3,000円 学生2,000円 高校生以下1,000円
(学生・高校生以下←OCM事務所のみ発売、当日発売)
http://www.collegium.or.jp/html/Beethoven2003.html
*いずみホールチケットセンター(06-6944-1188)
チケットぴあpコード予約(06-6363-9966[Pコード242-362])
●L.V.ベートーヴェン/交響曲 第3番 変ホ長調「英雄」
ミサ曲 ハ長調 op.86
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12月14日(日)┃ クリスマス・コンサート
午後4時開演 ┃ いずみホール
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*S席5,000円 A席4,000円 B席3,000円 学生2,000円 高校生以下1,000円
(学生・高校生以下←OCM事務所のみ発売、当日発売)
http://www.collegium.or.jp/html/christmas2003.html
*いずみホールチケットセンター(06-6944-1188)
チケットぴあpコード予約(06-6363-9966[Pコード243-984])
●J.S.バッハ/クリスマス・オラトリオ(第1部、第5部、第6部)
●J.S.バッハ/G線上のアリア 〓NEW〓
●J.パッヘルベル/3声のカノンとジーグ 〓NEW〓
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※シュッツの会会員様は会員割引がございますので、そちらをご利用下さい。
※65歳以上割引は、下記の価格からさらに300円オフとなります。
■東京公演
□S席 5,000円 → 4,700円
□A席 4,000円 → 3,700円
□B席 3,000円 → 2,700円
□学生 2,000円 → 1,700円
□高校生以下 1,500円 → 1,300円
■ベートーヴェンシリーズ/クリスマス・コンサート
□S席 5,000円 → 4,700円
□A席 4,000円 → 3,700円
□B席 3,000円 → 2,700円
□学生 2,000円 → 1,700円
□高校生以下 1,000円 → 800円
★コレ・マガ割引のインターネット申込みはこちらから↓↓
http://www.collegium.or.jp/html/ticket_discount.html
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7.ホームページ更新情報
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大阪コレギウム・ムジクムのホームページ http://www.collegium.or.jp/
の最新更新情報をお知らせします。
●当間の日記
http://www.collegium.or.jp/~sagitta/html/diary.html
No.525 「東京都合唱コンクール」第一日目の感想【10/4】
No.526 「東京都合唱コンクール」第二日目の感想【10/7】
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http://www.collegium.or.jp/html/mdwww.html
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http://www.collegium.or.jp/html/cdtape.html
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