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□■コレ・マガ■□
【大阪コレギウム・ムジクム メールマガジン】
(NO.259 2006.10.27発行)
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※このメールマガジンでは、大阪コレギウム・ムジクム(OCM)の活動状況、
演奏会、CD発売などの最新情報をお伝えいたします。
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世間に対して、何かがおかしい、と声を上げたが故に殺されてしまったイエス。
共感していたくせに、大勢の勢いに怖くなり彼を裏切ってしまった弟子たち。
鬱憤のはけ口を少数いじめに求める大衆。自分の利益や保身ばかり考える役職
者たち。マタイの中には今日にも存在する「現実」があります。今を生きる私
たちが、同時代の聴衆と分かち合う実感とメッセージ。29日は、OCMの理念であ
る真正コンテンポラリーミュージックをお届けしたいと思います。
それでは、今週の□■コレ・マガ■□をお届けいたします。
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1.一意直到 〜当間です〜
2.「マタイ受難曲」のはじめてのオケ合わせがありました!
3.演奏会情報
4.ホームページ更新情報
5.編集後記
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━♪今週の目次♪┛
……………【今週の早割情報】……………
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◆「東京定期公演(07/3/11)」早割第1弾は〓 10/29 〓まで!◆
〜〜間もなく終了です!お急ぎ下さい!〜〜
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1.一意直到 〜当間です〜
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いよいよ日曜日、「マタイ受難曲」の演奏会です。
沢山の方々に聴いていただきたいと願っています。
当日のお配りするプログラムに掲載されている私の「演奏にあたって」を当日
に先んじて掲載させていただきます。
ご来場を心からお待ち申しております。
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演奏にあたって
私の音楽活動はバロック音楽からの始まりです。
オルガンを弾いていたのですが、私にとってそれはバッハを弾くことを意味し
ていました。
バッハの魅力に取り憑かれた結果と言っていいでしょう。
何故バッハだったのか?
師事した先生の弾くバッハ(あるいは教え)に因るところが大であったことは
確かです。しかし、それだけでは説明が付かない部分もあります。
それは、バッハの音楽の中に「科学性」を見いだしたからではないかと思うの
です。
人間に興味を持つ私、その私がバッハの音楽に人間を取り巻く自然界との接点
を見出した、それがここまでバッハに拘り続けた原因だったのではないかと知
ります。
バッハのフーガに音を構築する魅力、不思議を覚えます。それはまさに「数」
の世界。
また、その集合体としての流れ(和声)は人間の感情のヒダにまで迫ります。
若いときはその情熱的なフレーズに鼓舞し、悩みの時はその深淵なモティーフ
に慰められました。
最近、それらのモティーフやフレーズがどんどん深まりあるものに感じる私で
す。
バッハに取り憑かれた者の行く先がこんなに深いものであったとは・・・・。
想像していたとはいえ、この実感は身が震えるほどの愉悦です。
しかし、私は敢えてその世界からいったん身を離しました。
バッハからシュッツに遡り、「ルネッサンス」から西洋音楽の歴史をたどって
「現代」にまで至った演奏活動を一転し、東洋へと向きを変えたのです。
西洋一辺倒であった私が、ヨーロッパ演奏旅行をきっかけに東洋、いや我が国
の文化に目を向けることになったわけです。
「柴田南雄」を知ったのは運命的でした。そこからの活動は私のレパートリー
の広がりを促します。
バッハの音楽から入った私は、その時代、すなわち「バロック音楽」での演奏
アプローチと「現代音楽」のアプローチとが同じであることの確信を持つに至
ります。
音の作り、音響の作用、そして言葉に準拠するモティーフそしてフレーズ、ど
れをとってもそれは「バッハ」を弾くこと、演奏することの延長線上でした。
私の「現代音楽シリーズ」「邦人合唱曲シリーズ」はこうして生まれたもので
す。
そして、今年。
再び、バッハに戻りました。
西洋音楽から我が国の現代音楽へ、そして再び西洋音楽(バッハ)へと向きを
変えたことになります。
私の原点であるバッハ。その回帰としてのバッハです。
今年の春に「ヨハネ受難曲」(オペラ化)を演奏し、そして秋がこの「マタイ
受難曲」。
それも私が最も尊敬する田川建三訳を頂いての演奏です。
私は《切実》な演奏をしたいのだと思います。
絵空事でなく、虚構でなく、空虚でない想いを表現したいのだと思うのです。
現代を生きる私、その私がバッハの「マタイ受難曲」の中に《現代》を見たの
です。
今日の演奏が皆様方にとっても《今日的》な一夜と感じ取っていただければ、
そう願う次第です。
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2.「マタイ受難曲」のはじめてのオケ合わせがありました!
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コレ・マガ編集委員:中村いづみ
去る25日に、29日に演奏いたします「マタイ受難曲」のはじめてのオーケ
ストラとの合わせが行われました。
合唱団とSCO、これまでそれぞれに練習を重ねてきましたが、この日初めて
一堂に会しました。
豊中市にあるホールをお借りしたのですが、何しろ、2群のオーケストラと2
群の合唱で演奏する「マタイ」ですから、会場の舞台には乗り切らなかったた
め、舞台上にSCO、当間先生をはさんで、客席に合唱団という配置になり、
向かい合っての練習となりました。
先生の指揮を背中から見るという慣れない体勢ではありましたが、いつもは後
ろ姿を見ているSCOのメンバーひとりひとりの表情がよく見え、新鮮でもあ
り、また、身の引き締まる思いがしました。
この日はまずコラールからはじめて、順に合わせて行きました。まず全体で演
奏してから合唱だけ演奏し、言葉や意味に即したアーティキュレーションを確
認していく作業を丹念に積み重ねて行きます。SCOのメンバーはスコアに食
い入るように真剣な瞳で見入っています。ひとつひとつの言葉、テクストの歌
わせ方、リズム感、感情の動きに、即座に反応が返ってきて、回を重ねる毎に
音楽が深まって行く様は、まさに真剣勝負です。
29日の本番まであと2日。ここからさらに色濃く、深くなって行くことを思
うと身震いがするような思いで、今日、明日と行われるオケ合わせ、そして、
演奏会がとても楽しみです。
前回の演奏から10年を経ての取り組みとなる今回の「マタイ受難曲」。
客席の皆様に熱い思いをお届けしたいと思います。
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3.演奏会情報 http://www.collegium.or.jp/html/ensoukai.html
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すべてのお問い合わせはOCM事務所(06-6929-0792)まで。
※今年度の演奏会はすべて「平成18年度芸術創造活動重点支援事業」です。
<今週の新着情報>
・11月マンスリー・コンサートの曲目を追加しました。
◇◇◇◇いよいよ明後日です!ぜひご来聴下さい!◇◇◇
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■ 10/29(日) ザ・シンフォニーホール
J.S.バッハ「マタイ受難曲」 午後4時30分開演
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http://www.collegium.or.jp/html/Mathaeus2006.html
料 金:SS/5,500 S/5,000 A/4,000 B/3,000 学生/2,000 高校生以下/1,000
・学生、高校生以下←当日発売及びOCM事務所のみでの取扱い
・65歳以上割引…上記料金から300円引き
曲 目:J.S.バッハ/マタイ受難曲
>>>お得なコレ・マガ割引をご利用下さい!<<<
上記価格から300円引き(高校生以下は200円引き)です!
※シュッツの会会員様は会員割引がございますので、そちらをご利用下さい。
※65歳以上の方はさらに300円オフとなります。
★上記の割引については、当日受付にてお申し出下さい。
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■ 11/22(水) 日本福音ルーテル大阪教会
第295回マンスリー・コンサート【音楽市場】 午後7時開演
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http://www.collegium.or.jp/html/monthly.html
料 金:一般/2,000 シュッツの会会員/1,300 学生/1,000 高校生以下/無料
お 話:当間修一
曲 目:F.J.ハイドン/弦楽四重奏曲 第78番 変ロ長調 Op.76-4「日の出」
〓NEW〓
ヴァイオリン…木村直子、梅垣恭子 ヴィオラ…谷口久子
チェロ…木村政雄
M.レーガー/セレナード ト長調 Op.141a 〓NEW〓
ヴァイオリン…森田玲子 ヴィオラ…岩井英樹
フルート…伏田依子
A.ボロディン/弦楽四重奏 第2番 二長調 〓NEW〓
ヴァイオリン…中前晴美、法橋泰子 ヴィオラ…白木原有子
チェロ…柳瀬史佳
ほか
☆今後のマンスリー・コンサート【音楽市場】☆
第296回 12月23日(土・祝)午後5時開演
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■ 12/17(日) いずみホール
クリスマス・コンサート 午後4時開演
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http://www.collegium.or.jp/html/christmas2006.html
料 金:S/5,000 A/4,000 B/3,000 学生/2,000 高校生以下/1,000
・学生、高校生以下←当日発売及びOCM事務所のみでの取扱い
・65歳以上割引…上記料金から300円引き
・チケットぴあPコード予約(0570-02-9966[Pコード239-320])
曲 目:J.S.バッハ/マニフィカト ニ長調 BWV243
H.シュッツ/クリスマス・ヒストリエ SWV435
クリスマスキャロル集
★コレ・マガ割引のインターネット申込みはこちらから↓↓
http://www.collegium.or.jp/html/ticket_discount.html
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■ 2007/3/11(日) 第一生命ホール
第13回東京定期公演 午後5時30分開演
J.S.バッハ「ヨハネ受難曲」<オペラ形式>
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料 金:SS/6,000 S/5,500 A/4,500 B/3,500 学生/2,500 高校生以下/1,500
・学生、高校生以下←当日発売及びOCM事務所のみでの取扱い
・65歳以上割引…上記料金から300円引き
曲 目:J.S.バッハ/ヨハネ受難曲
★早割第1弾実施中!10月29日まで★ 〓もうすぐ終了です!!〓
SS/6,000円→4,000円ほか、全席特別価格にてお求めいただけます。
この機会を是非お見逃しなく!
→ http://www.collegium.or.jp/html/ticket.html
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■そのほかの情報■
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2007年 3/31(土) 名古屋公演 (しらかわホール)
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4.ホームページ更新情報
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大阪コレギウム・ムジクムのホームページ http://www.collegium.or.jp/
の最新更新情報をお知らせします。
●当間のトップページ
http://www.collegium.or.jp/~sagitta/index.html
最近の出来事 (06/10/21)
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5.編集後記
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いよいよ「マタイ受難曲」の本番が目前に!ここまで来たな〜という感じです!
去年の30周年記念演奏会でもお世話になったシンフォニーホールですが、こ
の先はまたいつ使うかわからないということで、ホールの響きも楽しんで来た
いと思います。みなさまもぜひ、お越し下さい(^^)(松本)
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http://www.collegium.or.jp/html/cdtape.html
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TEL/FAX 06-6929-0792
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