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□■コレ・マガ■□
【大阪コレギウム・ムジクム メールマガジン】
(NO.365 2008.12.05発行)
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※このメールマガジンでは、大阪コレギウム・ムジクム(OCM)の活動状況、
演奏会、CD発売などの最新情報をお伝えいたします。
┏♪今週の目次♪━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
1.一意直到 〜当間です〜
2.マンスリー・コンサート<クリスマス・スペシャル>より
〜プーランク/「アッシジの聖フランチェスコの4つの小さな祈り」
3.12/8(月)はソルフェージュ講座です!
4.演奏会情報
5.ホームページ情報
6.編集後記
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1.一意直到 〜当間です〜
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マーラーの音楽について考え続けています。
避けていた作曲家、そして作品です。
月一度行われているある会で取り上げているテーマなのですが、マーラーの全
シンフォニーについて聴き、そして解説を行っています。
結局、これはマーラー一個人の音楽ではなく深く時代、人間についての考査と
なりました。
だからこそ、私は避けていたということなのですが(マーラーファンの方々に
嫌われてしまう、軋轢を生んでしまうこと大ですので)、しかしこのタイミン
グで「取り上げよう」と思ったのは私自身にとってはやはり良かったのではな
いかと今は思っています。
現在第三シンフォニーを聴いているのですが、このペースでは最後まで聴き終
えるのにいつになる事やらと思われるゆっくりのペース。
マーラーの面白さ、素晴らしさ、重要さを説くのはそう難しいことではないの
ですが、その中に潜む「音楽の問題」「人間の問題」を含めるのはそう容易い
ことではありません。
結局のところ、マーラーの音楽に潜む「悩める人間」の実像に迫ることを説く
のですが、さぁ上手くいきますかどうか。
聴き、そして喋っていくうちに私の心はよりハッキリしてきたことがあるので
すね。(だからこそ良かった、そして取り上げることが良きタイミングだった
ということになるのですが)
「音楽は時代を映す鏡」「人間の心を写す鏡」ということ。
ではその鏡に映る姿とは?
「汗水を流す葛藤、真摯に向き合う姿、己の生き方と他人を思って生きること
の矛盾、人間の深部の部分と対峙する怖さとの闘い」そのような音楽がやはり
私は志したい、いや、私自身聴きたいのだということがよりハッキリしてきた
のですね。
ちょっと難しい内容になってきました。
クリスマスを迎える時期になるとナイーブになりますね。(笑)。
何を祈ろうとして宗教曲を演奏するのか?
何を望み、何を喜びとして発するのか?
この混沌とした世界で何を発しようとするのか?
マーラーを聴きながらそんなことを考えています。
私の活動範囲にはマーラーは入ってはいないのですが、音楽することでは重要
な課題を含んでいるような気がします。
「希望」を奏でたいですね。
「生命」の尊さ、尊厳を感じて頂けるような演奏になればいいですね。
「我」だけの心ではなく、「他」の心についても思いを馳せる、そんな悠々の
演奏がしたいですね。
そしてできれば、この地球でずっと続けられている「生命の営み」に賛美と畏
怖に至るような深みのある響きをつくりたいと強く思うのですね。
「心から発して心へ」
そして発する者も、聴く者両者が少しだけ「これまでとは違う私になれる」。
そのような音楽が望みです。
クリスマスを迎える、ナイーブな私のつぶやきでした。
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2.マンスリー・コンサート<クリスマス・スペシャル>より
〜プーランク/「アッシジの聖フランチェスコの4つの小さな祈り」
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「アッシジの聖フランチェスコ」は中世イタリアのアッシジの町で商人の家に
生まれ、修道士となって清貧に徹し、イエス・キリストに最も近づいたとも言
われる聖人です。フランシスコ会の創始者としても知られています。
プーランクによる4曲の男声合唱は、フランス語の柔らかな語感や薫るような
ハーモニーが大変美しく、また熱い信仰の思いがあふれ出してくるような名曲
です。
今までOCMでも何度か演奏していますが、今回はマンスリー・コンサート<クリ
スマス・スペシャル>で、男声合唱の華やかな響きをお届けします!
* * * * * * * * * *
1.Salut, Dame Sainte(栄えあれ、聖母)
プーランクらしい美しいメロディーと柔らかなハーモニーは、やがて豊かで
華やかな音楽に変わり、聖母マリアとその内に宿る神の恩寵を讃えます。
神の恩寵が「私たち不実な者」の心に美徳をもたらし、私たちを神の教えに
忠実な信者へと立ち帰らせてくれるようにと、誠実な祈りを捧げます。
2.Tout puisant, tre`s saint(全能にして至聖なる)
輝くようなハーモニーで、至高にして普遍の善である神の栄光を讃えます。
短い曲の中で内声パートが2度音程で進行し、和音の色が次々に移り変わっ
ていくのが特徴的です。
「絶えずあらゆる善行をあなたに帰することができますように」と神への祈
りの言葉で曲は終わります。
3.Seigneur, je vous en prie(主よ、どうか)
魂の救いを熱望する気持ちが歌われます。
「私の愛に対する慈悲」によって十字架の死を引き受けたイエスに対して、
「私はあなたの慈悲に応える愛のために死にたいのです」と語りかける場面
は、熱くあふれる思いと深い信仰とが鮮明に表現されています。
4.O mes tre`s chers fre`res(おお、私の親愛なる兄弟たちよ)
冒頭テノールのソロから始まるこの歌は、カトリックの教会で高位の修道士
が、あるいは聖フランチェスコ自身が信者に語りかけるかのようです。
神が約束した、神に選ばれた者は永遠の栄光を受け、選ばれなかった者は永
劫の罰を受けるという最後の審判。神の約束を切望し、そのために現世では
神の教えに従う約束を守ることを説きます。
厳かな響きが、中世修道院の礼拝堂の光景を目に浮かばせてくれます。
* * * * * * * * * *
今年のクリスマスは歌いたい曲がたくさんあって、21日のクリスマス・コンサ
ートと23日のマンスリー・コンサートの2回にようやく収まりました。(^ ^;)
いつにも増して聴き所が満載のマンスリー・コンサートになっています。
ぜひ両日あわせて、今年最後のOCMの演奏会をお楽しみください!
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3.12/8(月)はソルフェージュ講座です!
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当間のわかりやすく楽しい講義を聴きながら音楽の根源に迫る「ソルフェー
ジュ講座」。今年最後の講座は、来週8日(月)です。
音楽をより深く楽しむ上での基礎を、さまざまな視点から多角的に解説。また
入手困難な秘蔵の名曲を使って、実際に声を出して歌いながらの実践など!
音楽経験のあまりない方、またベテランの方、どなたでもご参加いただけます
ので、多数のご参加をお待ちしています。
★日 時:12月8日(月) 午後7時半〜午後9時頃まで
★会 場:日本福音ルーテル大阪教会
(大阪市営地下鉄「谷町四丁目」駅1B出口 徒歩1分)
★受講料:800円
★参考テキスト…「合唱の育成・合唱の響き」(カルドシュ・パール著)
(全音楽譜出版社・3360円)
ご希望の方は各書店・楽譜店などで各自ご用意下さい(購入必須では
ありません)。当日はレジュメが配布されます。
★筆記用具や五線譜ノート、録音機器などをご用意されると便利です。
前回までの資料をご希望の方は、受付にてお申し出下さい。
お申し込みは office@collegium.or.jp まで。
(当日参加も可能です。)
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4.演奏会情報 http://www.collegium.or.jp/html/ensoukai.html
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■今週の新着情報■
・12/21クリスマス・コンサートの曲目を追加しました。
・12月マンスリー<クリスマス・スペシャル>の曲目を追加しました。
■今週の割引情報■
《12/21 クリスマス・コンサート》
コレ・マガ割引(300円引きほか)をご利用下さい。
→お申し込みはこちら
http://www.collegium.or.jp/html/ticket_magazine.html
(もしくは、事務所へ直接お申し込みください。)
※65歳以上割引は各定価より300円引き。コレ・マガ割引との併用も可です。
《2009/3/15 東京公演》
早割第2弾は12/7までです。
とってもお得なこの機会を、ぜひお見逃しなく!
♪♪学生、高校生以下、65歳以上割引は当日発売及びOCM事務所のみでの
取扱いです。すべてのお問い合わせはOCM事務所(06-6929-0792)まで♪♪
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■ 12/21(日) いずみホール
クリスマス・コンサート 午後3時開演
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http://www.collegium.or.jp/html/christmas2008.html
料 金:S/5,000 A/4,000 B/3,000 学生/2,000 高校生以下/1,000
・チケットぴあPコード予約(0570-02-9966 [Pコード:305-290])
〔コレ・マガ割引価格〕
S/4,700 A/3,700 B/2,800 学生/1,800 高校生以下/900
曲 目:J.S.バッハ/クリスマス・オラトリオ(第1部〜第3部)
G.F.ヘンデル/メサイア より 〓NEW〓
11. "For unto us a Child is born"
39. "Hallelujah"
クリスマス・キャロル集
ほか
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■ 12/23(火・祝) 日本福音ルーテル大阪教会
第318回マンスリー・コンサート【音楽市場】 午後5時開演
<クリスマス・スペシャル>  ̄ ̄ ̄ ̄
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http://www.collegium.or.jp/html/monthly.html
料 金:一般/2,000 シュッツの会会員/1,300 学生/1,000 高校生以下/無料
お 話:当間修一
曲 目:G.サンマルティーニ/クリスマスコンチェルト Op.5-6 〓NEW〓
M.デュリュフレ/グレゴリオ聖歌の主題による
4つのモテット Op.10 〓NEW〓
F.プーランク/Ave Verum Corpus FP 154 〓NEW〓
F.プーランク/アッシジの聖フランチェスコの
4つの小さな祈り FP 142 〓NEW〓
鈴木憲夫/Ave Maria 〓NEW〓
クリスマス・キャロルより 〓NEW〓
さやかに星はきらめき ほか
☆今後のマンスリー・コンサート【音楽市場】☆
第319回 1月28日(水) 午後7時開演
第320回 2月25日(水) 午後7時開演
第321回 3月25日(水) 午後7時開演
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■ 2009/3/15(日) 第一生命ホール
第15回東京定期公演「宮沢賢治の世界」 午後3時開演
〜 平成20年度文化庁芸術創造活動重点支援事業 〜
〜 (財)ロームミュージックファンデーション助成公演 〜
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http://www.collegium.or.jp/html/tokyo15.html
料 金:S/5,500 A/4,500 B/3,500 学生/2,500 高校生以下/1,500
・チケットぴあPコード予約(0570-02-9966 [Pコード:310-875])
ピアノ:木下亜子
チェロ:大木愛一
打楽器:山内利一 渡辺友希子
ピッコロ:礒田純子
クラリネット:高橋由有子
曲 目:高田三郎/混声合唱組曲「心象スケッチ」より
鈴木輝昭/童声(女声)合唱とピアノのための
「イーハトーヴ組曲」より
林 光/宮沢賢治の詩によるソング・アルバム
「岩手軽便鉄道の一月」[混声合唱版]より
祈り
星めぐりの歌 ほか
鈴木憲夫/混声合唱曲「雨ニモマケズ」
千原英喜/「種山ヶ原の夜の歌 ―異伝・原体剣舞連」(関東初演)
混声合唱組曲「月天子」(関東初演)
文語詩稿<祭日>混声合唱とチェロ、ピアノ、
パーカッションのために(関東初演)
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5.ホームページ情報
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大阪コレギウム・ムジクムのホームページ http://www.collegium.or.jp/
にて、OCMの最新情報を随時更新中です!
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6.編集後記
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先日の土曜日は久しぶりに実家に帰りました。今の家にはまだテレビがないの
で、ニュースはインターネットなどで見ていますが、実家に帰った時だけ、テ
レビを見ることになります。その日のニュースは、やはりインドでのテロでし
た。
根底には何があるのか、いかなるものが人を動かすのか・・・
日本人で犠牲になった方の遺体が空港に到着したときの映像がありました。
飛行機の貨物室から、貨物用の台車に載って運ばれる様子には、胸が痛みまし
た。棺の中に横たわっているのも人、椅子に座ってテレビを見ている自分もま
た人です。(松本)
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