『まっすぐな線路 みちのく一人旅'99その3』
(1999/09/24)

 5時32分秋田駅に到着。改札を出て少し町中へ歩き出した。駅前から、ちらっと緑が見えていたのだ。そこには池一面に蓮の花があって、大輪の花を咲かせていた。



堀のようなところにさく蓮の花

 とにかく良い天気。今日も暑くなりそうだ。

 駅に戻り6時24分発の大館行きの鈍行に乗り込む。少々おなかも減ってきたので、発車までの間にさっき、日本海1号の中で買い求めた「笹寿司」を食べた。笹でくるんだお寿司で、鮭の切り身とご飯の間に昆布の細切りしたものと生姜などが挟んである。なかなか美味で、量も結構あり、お腹いっぱいになった。
 
 食べ終わるのを見計らってか、電車が出発。八郎潟を経由して、大館へと向かう列車だ。しばらく気がつかなかったが、この線路やたらと真っ直ぐである。時折曲がることは曲がるのだが、とにかく真っ直ぐなのだ。一つの直線区間は数キロあると思われ、なかなか次の曲がり角が見えないのだ。


ひたすらまっすぐ

その両側の風景

 こんな風景は、93年のヨーロッパ演奏旅行での移動の時以来だ。その両側にはドイツでみた風景と同じように、緑の田畑が、どこまでも広がっているのだった。
 
 眠気におそわれ暫しのまどろみの後、目を覚ますと終着の大館駅に着いた。8時23分。


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