『どこまでも続く清流〜奥入瀬 みちのく一人旅'99その6』
(1999/09/27)

 12時5分、船は子の口(ねのくち)に着いた。少し小腹の減った僕は、売店で味噌を塗った、きりたんぽを買い求めた。これがあつあつで美味しかった。餅みたいなもんなのでこれで腹持ちするだろう。
 
 船着き場近くにあったレンタルサイクル屋さんで、自転車を借り、早速奥入瀬へと向かった。終点の焼山で自転車を乗り捨てる予定だ。


奥入瀬入り口

 自転車なので車道を走ることになるのだが、この奥入瀬車道とほぼ並行に瀬が流れているため、遊歩道と変わらず流れを見ることが出来る。とにかく水がきれいだ。


道路と平行に走る清流





 十和田湖、奥入瀬が少し高台にあることも手伝って、自転車で風を切って走っていくのは爽快だった。やがてこの奥入瀬の名所の一つ銚子大滝が見えてきた。自転車を止め、近づいていく。
 
 すごい!、清流の中で突如として現れる感があり、その堂々とした様に圧倒されてしまった。幅20m、落差10mと滝としては小振りなのだが、水のカーテンのようなその美しさにしばし見とれてしまった。






 銚子大滝を後にして、しばらくは気に入ったロケーションがあると自転車を止め、写真を撮りまた走り出すことを繰り返した。景色にすっかり心を奪われ、時間を忘れてしまった。




 ふっと時計を見ると、1時間を過ぎている。ここはどの辺だろうと思いかけていると、石ヶ戸というところにさしかかった。標識を見ると
 
    ・・・・焼山まであと7.3km・・・
 
 な、何ぃ〜〜〜〜!まだ半分も来とらんじゃないか!
 そう、この奥入瀬、終点の焼山まで14kmあるのです。ちょっとペースを上げました。とは言っても渓流をひたすら下るだけなので、結構らくちんです。見所も減ってきてちょうどよかったかも。途中土砂崩れかと思われるところを通過し、自転車を進めます。
 
 ・・・なかなか着かない・・・・・(・・;)
 
 途中の分岐点で作業中のおじいさんに道を尋ね、まもなく2時間たとうかという時にようやく焼山に到着した。
 
 そこから再びバスで、休屋まで戻ることになる。着いてまもなく帰りのバスが到着。自転車で来たコースをそのまま逆に走っていく。
 
 ・・・やっぱり自動車だと速いわ・・・・
 
 面白かったのはこの路線バスガイドもかねていて、要所要所でスピードを落とし、各名所を見せてくれるのだ。もちろんテープによる説明付きだ。自転車とは違って高い視点から眺める奥入瀬もなかなか良かった。
 
 やがてバスは休屋へ。そこで乗り換えだ。


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