日々つれづれ
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2012年6月14日(木)
1ミリ足らず

ニッパ型の爪切りを買った。

左足親指の痛みが
どうしても消えなかったからだ。

爪が陥入爪で、普通の爪切りでは
どうしようもなかった。

しばらく放っておいて、
体がどんなふうに、この痛みを処理するのか、
痛いのを気にせず、普通に歩いたら、
体がどのように処理するのか
興味があった。

しかし、2週間ほど放っておいても、
痛みは消えず、
夜には絆創膏にうっすらと血が滲んでいた。

さすがに無理なのか、と思い、
ニッパ型の爪切りで
その部位の処理にあたった。

当然、多少の出血はあったが、
なんとか、食い込んでいる爪の部分を
取り除いた。

歩行時にあった痛みは、嘘のように消えた。

左足親指に食い込んでいた
爪の部位の大きさは1ミリ足らず。
その1ミリが、
患部に食い込み、出血し、
膿んでいたわけだ。

しかも、その見た目は、
取り出してみれば、
あの痛みをもたらしたものとは
とても思えない、程遠いものだった。

でも、それが痛みをもたらしたことは
間違いない。
不思議な感覚に囚われながらも、
それをゴミ箱に捨てた。

原因の本質なんて、
本当は、こんなものなのかもしれない。

2012年6月15日(金)
フィクション

たぶん、久しぶりに
まとまって小説を読んでいる。

今、ハマり始めたのは、
村上春樹だ。
はまっている人を
ハルキストというらしい。

ノルウェイの森が映画化され
公開された時、
まず映画を見て、
原作を読んだ。

実はその時点で、
すでにハマっていたのかもしれない。

その時、その小説は、
僕を高校時代まで引き戻していた。

ある時点から全く
思い出しもしなかったのに、
しばらくの間、
ふとした、空白の時間に、
過去が滑り込むようになった。

そんな風に、小説は、
今、この瞬間に、
今とは違う何かを
日常に、付与してくるのだ。

それは、行動と同時だったり、
ふとした空白に滑り込んだり、
色々だ。

ノルウェイの森を見て、読んだ当時は
高校時代の出来事が、日常の空白を埋めた。
中には、全く忘れていて、
思い出した時、
それを新たに追体験するかのような
驚きを伴うこともあった。

そして今、再び村上春樹を読んでいる。
高校時代がフラッシュバックする時もあるが、
それより、日々の光景が、
次々に、文章化されていくのが、
面白い。
浮かんでは消えていくのだか、
風景の見え方は、
面白いし、楽しんでもいる。

それと共に、
開いたこともない、
かつて開いていたかもしれない、
心の回路が、活性化し始めている。

干からびた花壇で、枯れかけていた
植物に水をやる感じにも似ている。

日常に、違う角度から光が入る。

それは他の小説を読んでも、
違う形で現れる。

万城目学を読むと、
無意識に、ひょうたんを探したり、
大阪城が気になり、
どこかに長い地下通路があるんじゃないか、
路傍のネコがいきなり話しかけてくるんじゃないか
と、フィクションと日常が綯交ぜになる。

映画や、ドラマを見ても同じだ。
演劇を観たり、ライブを聞くのもそうだ。

普段閉じている回路を開く。
枯れかけている場所に水をやる。

いずれも、フィクションだ。
嘘ではあるけれど、それは、
人間にとって、生きることを豊かにするために、
とても大切なモノなのかもしれない。

2012年6月19日(火)
数年の変化

昨日久々に走った。
慣らしなので、短めでゆっくりと。

走行中に記録を取っていたのだが
心拍数、距離、時速などは
multisportpack_medium_4132f.jpg
(もう、製品としては生産中止になったようだ)で記録し、
走っている地図などは
auのRun&Walk、
その後は、iPhoneアプリの
RunKeeperで記録していた。

しかし、GPSの部分は冗長で、
左手に専用腕時計、左手上腕にGPS-POD、
右手上腕に、ケースに入れたiPhone、
胴体に心拍センサーと、
なんとも仰々しかった。

走るのを暫く止めていた間に、
めんどくさいな、まとまらんもんやろか?
と思ったりしていた。

そこで、偶然、これを発見。
multisportpack_medium_4132f.jpgWahoo Blue HR

iPhone4S専用で、
Bluetooth4.0規格で省電力、
対応アプリの中に、すでに使用していた
RunKeeperが入っていた。

これだと、iPhone4Sと、心拍センサーだけでOKだ。

日本には売ってないようなので、
輸入で直接注文。

何日か前に届いて、
動作も確認済。

昨日、早速試してみた。
気が付かない間にアプリもバージョンアップして、
色々良くなっていた。

iPhoneをコアにして、
かつて見たSFの世界が具現化しつつあると思うのは
僕だけだろうか?

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