2019年8月8日(木)
『合唱演奏会におけるポップス(私見)』
聴衆に対するサービスもあるんだろうが、
個人的には、いつも居心地の悪さを感じる。
ほぼオリジナルのまま演奏されることはない。
ゆえに、ほとんどは移調、編曲、多声部化されている。
端的に言うなら、オリジナルに対するカバーなわけだ。
しかし、合唱専用に作曲された曲に比べて
明らかに演奏の質が低い印象を受けることが多い。
歌唱でオリジナルを超えることは、まず不可能なので
移調、編曲、多声部化によるメリット活かしてほしいが、
それを感じる演奏は、あまりない。
僕が最初に合唱によるカバーで感動したのは
キングスシンガーズのビートルズコレクションだ。
これは、移調、編曲、多声部化によるオリジナルのカバーだ。
中には、ほぼオリジナルに沿った渋い編曲もあった。
(ブラックバードがそれにあたる)
あとは、ずいぶん昔(30年以上前)の東西四連だったかで、
We are the Worldを男声合唱で最後アンコールでやった演奏。
編曲の良し悪しもあるのかもしれないけれど、
問題は歌う側のほうにあると感じてしまう。
オリジナルを尊重する部分、
あえて、大胆にアレンジする部分など編曲で、
いろいろあるはずだけど、
歌い手がそれを狙って歌っているように感じることは少なく、
『耳慣れたメロディーが聞こえるのが良いよね』
で、とどまっているように思う。
願わくば、合唱専用に作曲された曲なみの熱量で
演奏してほしいなぁと思う。