(今回の担当:SOP.田坂悦子)
さて、去年から定期化されたこの公演。
今年は文化庁の芸術祭に参加することも決定し、ますます熱い演奏をお届けします!!。
プログラムは、ルネサンス最大の作曲家と称えられたジョスカン・デ・プレの『オケゲムの死を悼む挽歌』をはじめ、バロック期の作品でありながら現代音楽を思わせるロッティの『十字架にかけられ』。そして、わたしたちがこれまで数多く演奏してきたプーランクの作品からは『ロカマドゥールの黒いマリアへの連祷』を、ホールに新設されたパイプ・オルガンの伴奏と共に、女性合唱の響きでお楽しみいただきます。
ペルトの『マニフィカート』は、今夏、ドイツ演奏旅行でも好評をいただき、
ベルリン大聖堂(この曲はこの聖堂のためにかかれたそうで、わたしたちはそこで
歌ってきました)を感じる演奏をお聴きいただけるのではないかと思います。
同じくペルト『スターバト・マ―テル』では、ソロの弦楽を伴奏に、簡素な音の
運びの中での力強さや祈りを味わっていただけます。
ここまででも、実においし〜〜いプログラムなのですが、最後に柴田南雄
『宇宙について』をお届けします!!
この曲はすでにCDやビデオでもお楽しみいただいておりますが、《人間とは何か》という普遍的な問題や、巨大な権力と個人の対比をテーマに、世界の諸民族の神話と祈りの音楽を題材にして、シアターピースの形式で演奏される衝撃的な作品です。この作品、わたしたちの東京での演奏は、初めてです。そこで、これまでの演奏・演出とはまた違ったものを!と、この土日の合宿で、会場全体をどのように使うか等、さまざまに検討、再構成されました。
カザルスホール全体をどう使うのか、ステージからおりたわたしたちがどう
歌うのかは、
当日のお楽しみといたしましょうか。新生!『宇宙について』に、
歌いながら、とってもわくわくしています。
さまざまな音楽・世界と出会い、各人が世界(宇宙)について考える機会に
なればと、柴田先生はこの作品をつくられたといいます。わたしは、宇宙って、
すべてのものが関係しあって、おりあっていて、たとえば「わたし」がなくなれば、
その部分だけがなくなるのではなく、全部(宇宙)が存在し得なくなるものだと
思うんですね。花1つみても「宇宙」を感じるわけです。また、「宇宙」の存在は、
「わたし」ともいえますね。そうなると、「宇宙」を分かることはなかなか難しい
けれど、感じることはできると思うんです。そして、分かりたいから、感じたいから、歌いたいと思います。
ぜひとも、ぜひとも、みなさまと一緒にカザルスホールで「宇宙」を感じ、考えたいと思います。(決して怪しい者ではありません^^;)
今日の練習の帰りには、ちょっと膨らんだ半月が夜空に輝いていましたね。
こんな折にも、わたしは「お月様とわたしと宇宙ぅ〜(^^/’)」といろいろ
感じてしまいます(ちょっとへんですかね^^;)。
東京公演のころは、満月でしょうか?
11月3日(火・祝)、東京お茶の水・カザルスホール、14時開演。
私達も楽しみな、年一回の東京での公演!!。
各時代、各作曲家が作品に残した熱い思いを、わたしたちの魂の響きでご満喫ください!。
関東の方に限らず、ぜひともわたしたちの演奏会にお越し下さいませ!!!。
Next