1997/4/15
<「舞台大好き!」〜ハイドン"四季"を 終えて>

(今回の担当:SOP.保田真起子)

4月11日 桜の花びらが 風に舞う中で ハイドンの四季の
演奏会がありました。

約3ヶ月前に入団し、どこの国でも 四季は 春から始まるん だなぁと思いながら 譜面を捲り、ドイツ語の多さに 頭を抱え 「もう あかんわぁ」と 弱音を吐いた事が 昨日の様に思えます。

そんな私も 周囲の方の励ましがあり 何とか本番を迎える事が
出来ました。

本番当日は、"四季"の世界にはまり込んで演奏するぞ!と
勇み、舞台に上がったのですが、舞台には"幕"がありませんでした。
そう、演奏会のステージには幕はないのでした。。。。
いきなり 観客席があり、お客さんの顔もハッキリと見えます。
"幕がない、幕がないわぁぁぁ"と 軽いショック状態の私を
残して "四季"が始まりました。

でも 曲が始まると 拍子抜けする位 自然に "四季の世界"へ
入っていきました。

丸太に腰掛けて ズィーモンおじさん(失礼)の歌を聴き、
また ハンネとルーカスの恋の行方を にんまりしながら見つめ、
村人全員で収穫を喜び。。。。

舞台上では演じ手が これほど楽しんでもいいのかしら?と
思うほど楽しく、その楽しさや喜びは 観客の方にも伝わって
いたようで、"楽しい舞台だったよ"、"こっちまで 楽しくなったわ"
と言う感想を いただきました。

私が ステージに集中し 楽しめたのは 観客の方も 同じように
集中し 楽しみながら聴いて下さっていたからなんだなぁと
発見し、演奏に対する 心構えが変わりました。

さて、昨日から、次公演の練習が始まりました。
次回のプログラムはプーランクで、私の大好きなものです。
プログラムには、私の大切で特別な曲も1曲あり、
(どの曲かは 秘密です)
「あの曲を 歌えるなんて!」と 舞い上がっております。

それではまた 2ヶ月後に皆様と会場でお会いできる事、
そして再び"至福の時"を共に味わえる事を 楽しみにしつつ
筆を置く事に致します。


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