2000/4/19
< 『宇宙について』を初めて、全曲歌って >

(今回の担当:SOP.林 亜希子)

去る4月16日は、シュッツ合唱団新入りの林にとって、
初めて日曜練習でした。

水曜日の通常練習では、はりきって完全燃焼させて
歌っているつもりですが、アンサンブルの総時間が短いことから、
もっと歌いたい病にかかりかけていたところ、
日曜練習は、わたしのその病を吹き飛ばしてくれました。

この日のメニューはオール『宇宙について』。
当間先生が、「え〜、この曲初めての人は・・・」とソプラノの方を向いて
話されているとき、「エッ!わたし?」と自意識過剰な林は、ドキドキしました。

パート練習をしてもらったこともあり、少しはついていけるかな・・・と思いながら、
はりきって歌いました。でも、少しはついていけたかもしれなかったのは、3章まででした。
今まで、3章までは、アンサンブルやパート練習で歌ったことがあるものの、
後半は、楽譜に目すらを通してない。困った!

4章からは、シアターピースになるから、ということでした。
しあたーぴーすとは何ぞや。劇場片?まさか、劇場平和じゃぁないだろな?とか考えながらバラバラと小グループになりました。なるほど、客席に散って歌うことなのね、と、
なーんとなく、理解して(違うのかな!?)、「シアターピース♪ シアターピース!」と、聞き慣れぬ言葉なのに、自分がそれをすることにワ クワクしながら、Bグループへ。先生の指を見ながら、必死に、 「うっほっほ」とか「ぴゃぁぴゃぁ」吠え、AグループとCグループの 人が何をしているのかもわからない間に、4章は終わる。。。

5章。林は「がらっさ」。楽譜を見ると、中学で英語を習い始めた ときのようなノートの、罫線上におたまじゃくしが並んでいる。
これは、吠えないみたい。お休みの人が多く、本日の「がらっさ」 組はソプラノ、アルト、バス、各一名ずつの、総勢3名。いつも、 同じパートのお姉さん達に囲まれて、ぬくぬくと生きてきた林は、 初めて、ソプラノ一人ぼっちになりました。「あのー、楽譜の読み 方もまだわかんないんですがー・・・」困った林は、同じ「がらっさ」 組の菱木さんに助けを求める。ーと、「だいじょうぶ、ついてきたら 歌えるから(^。^)」と、優しくアドバイスして下さり、ソプラノのところ を一緒に歌って下さる。でも、易しくなかったですーーー。
林は、魚のように口をぱくぱくさせてただけで5章のアンサンブルは終わ ってしまいました。必死になって楽譜に食らいついていたせいで、 他のグループとの兼ね合いや、全体の雰囲気など、周りのことに まで、頭に入ってきませんでした。こんなことになるのなら、ちゃん と予習してくりゃ良かった(>_<)!新入りの林が、シュッツのレパートリ ーである『宇宙について』の全体像を知れるせっかくのチャンスだった のに。

次、6章。「ガムランのミサ」組へ。。。
楽譜をみると、見慣れた5線がある。おまけに、白い音符もチラホラ。
これなら、いけるかな・・・。でも、またまた、楽譜にかじりついたままで、終わってしまいました。

7章。ここは男声だけ。ありゃ、こないだ聴いた方がそろってたしキレイやったよぉ、とか思う余裕がありました。

本日の教訓。
ひとーつ。 音取りしないでアンサンブルに臨めば、成果は
       半減であるから、心して準備すべし。
ふたーつ。 日本語を侮るべからず。
みっつ―.。 立ちッぱなしに慣れよ・・・(^^;) 

わたしはいくつかの動機が重なって、シュッツ合唱団に出会えました。
シュッツ合唱団というからには、シュッツの曲を中心に、 バッハの曲ばっかし歌ってるんだろうなぁと勝手に想像して、わ たしは、17世紀や18世紀のポリフォニーを歌いたかったから、 というのも、その動機のうちのひとつです。
なので、はじめは、『宇宙について』や『おらしょ』や『マニフィカト』を歌うと聞いたときには、もっと昔の曲が歌いたいよぉと思ったものです。
でも、今は、この、現代曲特有のわけのわからない調性や聞いた ことのない歌詞(ひたすら「あわれみたまえ」とか「ほめたたえよ」 とか聖書からの引用でない)を、シュッツの響きの中で歌うことに、 とても、満足感を感じています。

本番まで、あと2ヶ月(しかない!or もある!?)ちょっとですが、
新入りの林をステージにのせて、みなさんから後悔されないように、
がんばりたいと思います。


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