(今回の担当:TEN.鳥海治房)
フィンジ「マニフィカト」は、去年の東京公演でも演奏しましたが、その際は、オル
ガン伴奏でした。この曲をオーケストラ伴奏で歌うのは、今日が初めての体験です。
伴奏が違えば曲の雰囲気も変わってくる、というのは当たり前の話かもしれませんが
この曲に関しては、その変化は予想以上のものでした。
合唱と同じ動きの部分もありますが、合唱とは異なる音の動きで歌い手をも楽しませ
てくれる部分もふんだんにある曲です。オルガンでは(注意して聴かないと)和音の
中に埋もれてしまうこともあった、旋律の追いかけっこも、オーケストラでは力強く
強調されます。
新鮮に驚いていたのは、僕だけではありません。ほかの合唱団員の顔にも、
「かっこいい」「すごい」という言葉が浮かんでいます。
・・・考えてみると、今日練習を受けたほとんどの者が、オーケストラ伴奏版では、
この曲を聴いたことがなかったのではないでしょうか。市販されているCDも、オルガ
ン伴奏版だけなのですから(たぶん。間違っていたらゴメンなさい)。
そういう状態だったので、みな、それぞれ、新発見があったのでしょう。
今回の「現代音楽」の宣伝をする際には、ついつい、「宇宙について」をメインにし
てしまいがち。
フィンジ「マニフィカト」に関しては、「現代曲らしからぬキレイな曲」という表現
をされてしまうことも。
しかし、今日の練習で新たな認識が生まれました。
「フィンジもすごいぞ!」。
そういえば、今日の練習中に、当間先生も、
フィンジを知らなかった人も多いかもしれないけれど、「今度の演奏会でフィンジを やります」と言うと、知っている人からは「フィンジをやるんですか!!」と喜ばれ るよ、
というような話をなさっていました。
なるほど、そうかもしれないな、と思います。
残りの練習ならびに本番当日が楽しみです。
みなさまも、ぜひぜひ聴きに来てください。
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