2000/6/19
<「フィンジもすごいぞ!」>

(今回の担当:TEN.鳥海治房)

6月18日、日曜日、夜。
来週の今ごろは「現代音楽」の本番だな、という頃に、フィンジ「マニフィカト」の
オケ合わせ練習が始まりました。
例によって(去年のプーランクのときにも書いたように)、「合唱だけやってみて」
「オケだけやってみて」という指示も頻繁に出る、そんな練習です。

フィンジ「マニフィカト」は、去年の東京公演でも演奏しましたが、その際は、オル ガン伴奏でした。この曲をオーケストラ伴奏で歌うのは、今日が初めての体験です。 伴奏が違えば曲の雰囲気も変わってくる、というのは当たり前の話かもしれませんが この曲に関しては、その変化は予想以上のものでした。
合唱と同じ動きの部分もありますが、合唱とは異なる音の動きで歌い手をも楽しませ てくれる部分もふんだんにある曲です。オルガンでは(注意して聴かないと)和音の 中に埋もれてしまうこともあった、旋律の追いかけっこも、オーケストラでは力強く 強調されます。
新鮮に驚いていたのは、僕だけではありません。ほかの合唱団員の顔にも、
「かっこいい」「すごい」という言葉が浮かんでいます。
・・・考えてみると、今日練習を受けたほとんどの者が、オーケストラ伴奏版では、
この曲を聴いたことがなかったのではないでしょうか。市販されているCDも、オルガ ン伴奏版だけなのですから(たぶん。間違っていたらゴメンなさい)。
そういう状態だったので、みな、それぞれ、新発見があったのでしょう。

今回の「現代音楽」の宣伝をする際には、ついつい、「宇宙について」をメインにし てしまいがち。
フィンジ「マニフィカト」に関しては、「現代曲らしからぬキレイな曲」という表現 をされてしまうことも。
しかし、今日の練習で新たな認識が生まれました。
「フィンジもすごいぞ!」。

そういえば、今日の練習中に、当間先生も、

フィンジを知らなかった人も多いかもしれないけれど、「今度の演奏会でフィンジを やります」と言うと、知っている人からは「フィンジをやるんですか!!」と喜ばれ るよ、

というような話をなさっていました。
なるほど、そうかもしれないな、と思います。
残りの練習ならびに本番当日が楽しみです。
みなさまも、ぜひぜひ聴きに来てください。

 


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