2003/4/23
<私と“Dixit Dominus”〜合唱団アンケートより〜>

(今回の担当:Sop. 小野容子)

先日の「メサイア」に引き続き(たくさんのお客様にお越し頂き大好評でした。ありがとうございました。)5月11日「神戸公演Vol.3」では名曲「アレクサンダーの饗宴」と「主は言われた(Dixit Dominus)」を演奏致します。(^^)

“Dixit Dominus”は1990年にモダン楽器で、1991年、1997年にはオリジナル楽器で演奏し、今回で4回目、モダン楽器での演奏となります。合唱団員、 SCOメンバー共に大好きな作品の一つ“Dixit Dominus”。今回、この過去3回の演奏を経験した団員にアンケートを取り、“Dixit Dominus”の魅力や演奏当時のエピソードを尋ねてみました。少しでも“Dixit Dominus”の魅力をお伝えすることができれば幸いです。

Q.“Dixit Dominus”の聴きどころは?

・血湧き肉躍る!!
 血がたぎり、ほとばしり興奮冷めやらない曲!
・もう冒頭から終曲まで一気に聴かされてしまいます。
・器楽的・自由自在なリズムの躍動感。オーケストラとの絶妙の間合い。
・しっとりしたデュエットも良いですよ。

・・・とってもリズミックでエネルギッシュな作品なのですね。

「ヘンデルが時代を超えて私達合唱団の為に書いたのかと思う程、我が団にピッタシ!」というコメントがあったのですが、本当にそう思います。

まだ一度も“Dixit Dominus”をお聴きになったことのない方にもきっとこのコメントでどんな感じかご想像頂ける事と思います。(^^;)
また、間にはさまれているアリアや二重唱などがしっとりとしていて渋いんですよね。

Q.“Dixit Dominus”の中のお気に入りの楽章は?

・1曲目(合唱):冒頭の部分が大のお気に入りで聴いたら元気になるので
 朝出勤の時に聴くのはこれに限る!
・2曲目(アリア):アルトとチェロとの絡み(カッコイイ〜)
・7曲目(ソロと合唱):こんな美しい曲は滅多にない!
・8曲目(合唱): なんと言っても躍動感あふれる終曲。
 終曲の息をもつかせぬストレッタ(編註:フーガにおいて、主題が
 重なり合ってあらわれること。緊張感を高める効果を持つ)も
 カッコイイ〜

・・・どの曲も魅力的なのですが、その中でも上に挙がった4曲は特に団員に人気がありました。しかし中には

「ダメです。本当に選べません。本当に全曲オススメです。とにかく、Dixit Dominusは私にとって、「全部で一つ」という意識が他のどの曲よりも強いので、頭の中に切れ目がないんです。だ〜っと全部繋がって一つになってるんです。」(^^)

というコメントが。皆様はどの曲をお気に入りになられるでしょうか?

Q.“Dixit Dominus”を演奏したときの思い出やエピソードなど教えてください。

・とにかく、うれしくてうれしくて仕方なかった。
 あのころはソプラノでしたが、ガンガン歌っていたような気がする。
(私 だけじゃなくて周りのみんなも必死でガンガン歌ってました。)
・ 難しい、ずっとメリスマ。夢に出そう。気が付いたら、終わってた。
(僕はメリスマが超苦手なのだ。未だにうまく歌えない。永遠の課題で
 ある。)
・凄くエネルギーがいった。(「これでもか!」の終曲!!)
・とても個人的な話ですが、本番当日が入試の試験監督 と採点に
 ぶつかってしまい、教頭と大喧嘩をして休んで本番にのった。翌日
 髪を切って職場に行くと教頭が顔を見るなり「おっ、懺悔か?」。
 ・・切れかけたのをぐっと堪えて笑顔で返した思い出。(^^;)
・1回目(90年)の本番の後、夜通し車を走らせ初めてスキーに連れて
 行ってもらった。新潟県赤倉温泉・・・今思うとよくあんなことが
 できたものだと思う。私のスキーの始まりの歴史を思うにつけ、
 “Dixit Dominus”は思い出の曲です。

・・・この中に、ある大御所の回答が入っています。
私たちにも意外なエピソ ードでした。(^^;)
5月の神戸公演では新たにどんなエピソードが生まれるでしょうか?
とっても楽しみです。

さて、今回のアンケートの中に「神戸朝日ホールでの演奏が楽しみだ」というコメントがありました。朝日ホールは響きが良いことでメンバー皆、気に入っているホールの一つです。このホールで“Dixit Dominus”が魅力たっぷりに響きわたるのを是非ご一緒にご体験下さい。
ご来場お待ち致しております。


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