No.610 '06/03/23

田川建三氏をお迎えして


新約聖書学者である田川建三氏をお招きしてお話を伺いました。(21日)
ことの発端はバッハの「ヨハネ受難曲」を演奏するに当たって聖書に関してのお話をお聞きしたい気持ちからでした。

会場となった「ルーテル大阪教会」には出演者約90名ほどが集まって、ちょっと熱っぽい雰囲気。
先生の話は広範囲にわたり、長年の研究成果を基にした内実に満ちたものでした。
「専門が新約聖書、それも「マルコ福音書」です。」「音楽は専門ではありません」と仰りながら私たちに配ってくださった「資料」は、お忙しい先生がいかに私たちのために時間を割いてくださったか一目瞭然のもので(本当に感謝です)、私にとってもとても刺激的な内容でした。

予定の二時間を少し超過してのお話。終わると大きな拍手が起こり、私が制しなければならないほどの長い拍手でした。
お座りになった時間は僅か。ずっと立ってお話をされるのですが(そのお姿はとてもセクシーなものでした)、時折踊りもご披露(笑)。
イントネーションも豊富で、内容とともに飽きさせないそのお話振りに時間もアッという間、とても短く感じる2時間でした。

いましばらくお待ち下さい

内容についてはここで触れることはできませんが、演奏会当日に私たちの成果として表される、とご期待いただければ嬉しく思います。

終わってからご一緒に軽くお食事を。
合唱団の代表、飯沼。団員の倉橋、山本、中橋、そしてマネージャーの沖田が同席。
ワインを飲みながら談笑です。

いましばらくお待ち下さい

山本祐子とコーアマスターの倉橋史子とのワンショット。

この後に私たちは練習を入れていたのですが、時間の経つのも忘れて(笑)練習には大遅刻。
先生には別れの挨拶もそこそこに失礼しました。

練習場では皆が今か今かと私たちを待っていてくれていたのだと思うんですね。

「時間に間に合うように、と思っていたんですが・・・・・・・・」
皆は合わせのスタンバイで指揮する私を待つばかり。
「時間が経つのも解ります。良かったですね」といわんばかりの笑顔で迎えてくれました。
ちょっとウルウルした私。(本当にいい仲間です!)
ワインも入って、シュッツの「十字架上の七つの言葉」の合わせは充実したものになりました。(笑)

私がウルウルする事情を「マイヌング」で書いています。併せて読んでいただければ嬉しく思います。


追記:今回演奏に用いる訳は「田川建三 訳」となります。
私のたっての希望をお忙しい中お引き受けいただきました。感謝です。



03月23日更新:「マイヌング」No.105【田川建三】

No.610 '06/03/23「田川建三氏をお迎えして」終わり