No.669 '09/10/30

島の子ども達が輝いて見えます


夏以降の過密スケジュールに少し疲れを予想してお休みをもらっていました。
特に、予想以上に9月、10月が忙しく、早くに休みを取っていて良かったと思っています。

行き先は「石垣」。
しかし、今回はダイビング機材を送る暇もなく(その頭になれず)、いっその事《休養だ!》ということで、
ダイビングをするメンバー二人と共に石垣に飛びました。

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石垣は川平の海。やはりいいですね!
台風の後でということで海は透き通っていました。私たちが来るまでは天気が悪かったらしいのですが一点晴れ渡ってのお出迎えです。

いましばらくお待ち下さい

中央に見える「おっぱい山」もくっきり。
底地ビーチはもう秋の気配です。
潜ったメンバーの話では水温は低く、寒かったとのことですからちょっと胸を撫で下ろした私。(笑)
最近は寒さが身に染みます。

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しかし、潜ったメンバーが戻ってきた笑顔を見ると少し寂しかった私。一緒にコブシメやマンタを見たかったと、ちょっと残念な気も・・・・・。



ただ、今回はそれにも優るとも劣らず良いことがが大いにありました。
先ずは本が読めたこと。(笑)
そして会いたい人全てにお会いできたこと。(慶田城さんとは来阪を約束しました。気になっていた「浜」のお母さんとも会えました。そして石垣さんにも)
小室ファミリーとの談笑。舜(もう高校生!)に舞(中学生で、入れ代わりに九州へ修学旅行に行きました)、その成長は嬉しい限りです。

石垣に行ってからの二日目。夕食後に市内の子ども達が「歌・踊り・台詞」で演じる「現代版組踊」を練習しているところに案内してもらいました。
練習を見学させてもらったのですが、それにすこぶる感動したのですね。
写真や動画を撮りました。ここでも一部を見て頂こうと思ったのですが止めておきます。
まだ固まってはいないようですし、練習の途中で固定化するような映像はやめようとの思いからです。

本番は更に凄く良くなるだろうと想像できる充分な動きだったのですが、それ以上に感動したのはその練習の内容です。
子ども達の練習システムが良いのですね。
小学校四年生から高校三年生によって構成されているのですが、上の子が下の子を教えます。
そのリーダーの子たちの良い表情が光っています。そして礼儀正しいのには驚きました。
下の子にも笑顔で対し、自ら大いに動き、そして時には叱咤し、また励ましています。
見学に行った私たちにも丁寧に応対し、声を掛けてきます。

振り付けなども細かいところは自分たちで工夫するとか。
そうしたことで動きは「自分たち」のものになっています。あちこちでミーティングのようなことをする子ども達。互いに確認しあっています。
強制がなく、むりやり形付けられたりしない自由さがあります。それだけに動きは生きています。
途中、リーダーの声がかかります。「笑顔を絶やさないでいこうね」と。(グッときましたね!)

全体に練習のテンポがいいです。次々と動いていきます。(ダラダラがないのですね!)
そしてなんと、練習終わりには私たちへの贈り物とするかの演技を見せてくれました。(これがなんと良かったことか。動画をお見せしたいほど)

私が常に頭に描く、団体としてのメンバーの動きをここに見ることができました。
見せてくれているのは小四から高三です。おとなは原則口を出さないようにしている風に見えました。
本番が近づいてくるとそれぞれの専門家によって指導が行われると思われるのですが、このような練習が自主的に行われてはじめて良い指導もできるというものです。

ちょっと頭を冷やして考える私がいました。
こんな動きをする子が大阪やその他の都会に入れば・・・・・
あんなに積極的にそして笑顔で下の子に教えていた上の子たちがその実力を遺憾なく「社会での働き」で発揮できるのだろうか?と

そして、思いは吹っ飛びました。
この子達が笑顔を失うことなく、この島で(沖縄で)活動できればいいのだと。

ゆったりと流れる時間。人間が触れなければならない自然がここにはいっぱいあります。
人と人との生きた会話がここにはまだあります。
親と子との会話もここにはまだまだあるように思いました。
練習帰りを共にした折りの、舜と友だちの会話が私の耳に残ります。その友だちと舜のお母さん(恵さん)との会話が耳に残ります。
生きた会話があるかぎり、人は一杯優しくも、元気にも、逞しくもなれます。

石垣は私にとってやはりかけがえのない島になりつつあるようです。



No.669 '09/10/30「島の子ども達が輝いて見えます」終わり