No.679 '11/01/28

大阪府立大学混声合唱団 EWA CHOR 第52回定期演奏会


少し時間が経ってしまいました。早く記事にと思っていたのですが色々と忙しいことが重なって今日に至りました。
大阪府立大学混声合唱団 EWA CHOR 第52回定期演奏会 は2011年1月15日(土)大阪狭山市文化会館SAYAKAホールの小ホールで開催。
大学の合唱団は一年ごとにメンバーが替わります。卒業していく学生、そして新しく入ってくる新入生。
その中で団の歴史を見守り、伝統を繋ぎ、技術的な向上を高めていくというのが私の仕事だと思っています。
でも、一番彼らと接していて思うのは、「音楽の楽しみ」を如何に感じ取ってもらえるか、ですね。
理屈やお説教ではそのことは伝わりません。
歌い終わって、「楽しかったやん!」と言葉が出てきてこそなんですね。
今回記事にしたかったのは、今年の定演は過去にはなかった程に充実感のあるステージであったことを記しておきたいという思いが強かったからです。

いましばらくお待ち下さい剛

上の写真は団旗ですね。OBの阿部剛が客席から撮ってくれたものです。もう卒業してから相当な年数を経ていると思うのですが、このようにかつての団員が客席から応援している姿も大学の定演ならではの風景です。もう、私などは羨ましく、また嬉しく思ってしまいます。

さて、今年の定演はこれまでとどう違っていたのか?
棒を振っていて思ったのですが、本当に音楽が、合唱が好き!という学生の熱気が伝わってくるのですね。
若者達の集まりです、多くの難しい問題も含まれているのですが、「音楽しているとき」は一本になっているというか、プラスアルファのエネルギーが湧いているようでその熱気が放射されてきます。合唱の醍醐味なんですね。
下の写真はリハの時の学生ステージの写真ですが、もうこの時から心地よい真っ直ぐな熱気が伝わってきていました。本番の演奏が楽しみとなる予感です。
(第二ステージ、正指揮者 宮川美樹で萩京子「飛行機よ」)

定演リハの写真

私のリハも私自身が本気になるほど学生たちの集中力は大したもので、幾つか本番用の示唆をしてリハを終えました。本番の演奏を心待ちする私が楽しかったです。

定演当間のステージのリハ

演奏曲目は上田真樹「鎮魂の賦」。
本番では、大らかで、ホールを充たすほどの気概で歌いきりました。ソロやソリも頑張りましたね。その真っ直ぐさに感動です。演奏は心意気が大切、それを示してくれました。
そしてアンコールは同じ作曲家の「夢の意味」から「夢の意味」と「夢の名残」、これも熱唱でした。こういうのは本当に良いですね。大満足でステージを降りました。

私は楽屋へ。そして学生達は恒例のロビーコールです。(写真は阿部剛)
私は聴いてはいないのですが、世代が替わる、つまり正指揮者の交替をも示すセレモニーでもあるわけですね。

ロビーコール剛

ロビーコール剛

来年も熱気に満ちた定演が迎えられる団であって欲しいですね。
毎年、年の前半に彼らと向き合う時間は少ないのですが、私の演奏会には良く現れてくれます。顔を会わしての情報交換は何よりも大切です。
練習などに行けば後で皆で食事(お酒)の場も作る「EWA CHOR」です。年の後半ではその機会も多くなって密度も増します。
練習事に顔が変わっていくのがホント楽しみであり、喜びでもありますね。
今年の定演、ちょっと暫く忘れることのないものに成ってしまいました。
来年に向かって学生達は動き始めています。しっかり応援していく覚悟です。



No.679 '11/01/28「大阪府立大学混声合唱団 EWA CHOR 第52回定期演奏会 」終わり