9月25日 F1アメリカGP


昨日のスポーツは、オリンピック女子マラソンで金メダルとか、巨人セ・リーグ制覇とかで騒がしかったが、私にとっては、これらよりももっと楽しいスポーツがあった。
モータースポーツの最高峰の一つ、F1のアメリカグランプリである。

9年ぶりのアメリカグランプリ、しかもそれがアメリカモータースポーツの聖地、インディアナポリスで行われたのだ。
これだけで、私なんかは血の温度が一度くらい上がった感覚に襲われるのである(本当に上がっていたら病気だ)。

インディアナポリスと言えば、カートやインディ500のメッカで、F1の伝統レースモナコGPより20年も古い歴史を誇るサーキット。その頃のレンガがスタートライン付近にまだ残されているのがカッコイイ。

観客席もケタ外れ。最大45万人収容のスタンドがあるのだ。今回はコースがF1用のレイアウトのため観客席が半分ほどになっているが、それでも20万人以上収容、しかもそのチケットが完売というから驚きである。さすがモータースポーツの国、アメリカだ。

しかぁし!一番私が震えたのは、F1カーが半分とは言え、オーバルコースを走る、ということだ。オーバルはカートなんかではお馴染みだが、F1では初めて。9度の傾斜のついたカーブをフェラーリが走り抜ける‥‥‥。そしてその後の長い直線、うなりをあげるエンジン‥‥。あぁ、もう辛抱たまらん!(何が?)

他にもカート等ではありえないウェットポジションでのレース、スタンディングスタート(カート等はローリングスタート)、時計回りの周回(カート等は反時計回り)などがこのインディアナポリスで行われた。いや〜いいっス。アメリカのファンは楽しかっただろうなぁ。私もドキドキした。

もちろんレースそのものも見逃せない。
ハッキネンとシューマッハのドライバーズポイントはたったの2ポイント。どちらがワールドチャンピオンになってもおかしくない。
またBARホンダが鈴鹿に向け、初の表彰台があるか?直線の長いこのコースではそのエンジンパワーが炸裂するかもしれないので、大いに期待されるところだ。

勝負は予選から熱かった。チームぐるみでのタイムアタックがすごい。
決勝ではいかにセカンドドライバーがファーストドライバーをフォローするかが、勝負の鍵を握る事になると予想されるので、セカンドドライバーのタイムをあげようと必死なのだ。
スリップストリームを使ったコンビタイムアタックはこのコースならではである。マクラーレンは上手くいったが、フェラーリは失敗。1位シューマッハ、2位クルサード、3位ハッキネン、4位バリチェロという予選順位。決勝はまずスタートが楽しみ、そんな順位になった。

と思っていたら、クルサードやってしまった。決勝スタート、フライングで10秒のピットストップ。実際には30秒ほどのロスになってしまう。これでクルサードは上位から脱落。ハッキネンのフォローは出来なくなった。1位シューマッハ、2位ハッキネンで徐々にシューマッハがハッキネンを引き離す展開。
しかしハッキネンはウエットタイヤからドライタイヤへの交換後、マシンセッティングがはまったのか、シューマッハをどんどん追い上げる。シューマッハより1周1秒以上速いペースだ。こりゃまた楽しみ‥‥‥と思っていたら、ハッキネン、マシントラブルでリタイヤ。
何が起こるかわからないF1。だから面白い。

レースは午前中の雨のため、コースがウェット。マシンが通った所だけが乾いていく。ラインを外せば、スピンの可能性大。そんなスリリングなレースとなった。
中でもジョーダン無限ホンダのフレンツェンとBARホンダのヴィルヌーヴの3位争いは最後まで熾烈で、熱かった。ラインを外せないので抜きどころが無かったヴィルヌーヴが4位。表彰台に上れなかった。
この2台の争いは、ホンダの親戚同士の争い。無限ホンダは来期姿を消す。感慨深いものがあるバトルだった。

結局レースはライバルがいなくなったシューマッハがポール・トゥ・ウィン。バリチェロも2位で、フェラーリの1・2フィニッシュであった。
チャンピオン争い、マクラーレンとハッキネンは一気に苦しくなった。

次は日本グランプリin鈴鹿だ!いやぁ〜楽しみ、楽しみ‥‥って10/8?
ひぇ〜合宿中だ‥‥‥(ノヘ;)

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