相変わらず演奏会本番の前日には、妙な夢を見ることが多い。
この間の11月8日の東京公演の前夜にも、また変な夢を見た。この日私は東京での公演のためホテルに泊まっていたのだが、そのホテルの朝食は朝11時までであった。そのことを踏まえて、以下夢の内容。
ふと目覚めると(もちろん夢の中で)11時2分。
うぉぉ、朝食の時間が終わっているではないか、と慌ててはね起きる私。
エレベーターがあるのに4階から階段を駆け下りる。
ロビーにつくと、このホテルに泊まってるハズのないシュッツ合唱団員がたくさん朝食を取っていた。その朝食は何故か、にぎり寿司であった。私も朝食を取ろうとホテルの人(何故か寿司職人の格好をしたメキシコ人)に声をかけようとするが、何故か声が全く出ない。
うぉぉ、今日は本番なのに風邪でも引いたのか、と(夢の中で)思う私。
しかしとりあえずメシは食おう、とマグロの赤身のにぎりがのった皿を必死で指さす私。しかし意に介さないメキシコ人。そしてメキシコ人は、奥に寿司の皿を引っ込めたかと思うと、やおらタクトを振り上げ、急に指揮をし始めたのだ。曲は、
「朝食終了の歌」
であった(なんだそれは?)。
その聴いたこともないような曲を高らかに歌い上げるシュッツ合唱団員たち(これがまた上手いんだ)。
その真ん中に、朝食が食えなかった事にひたすらショックを受ける私が居るのであった(ひざまずいていたから、夢の中の私は相当ショックだったらしい)。
ここで目が覚める。時計を見ると、まだ9時である。
思わずホッとするが、何にホッとしたのかよくわからないのであった。
朝食は普通の食パンで、メキシコ人寿司職人も、泊まってない団員も居なかった。朝食終了の歌も当然なかった。
何故か、ちょっぴり残念に思う私であった。