久しぶりの、ホントに久しぶりの更新である。最後に「日々のほほん」を更新してから、約2ヶ月も経ってしまった。
しかしこの2ヶ月、いろんな事があったのだ。どんな事が?と詮索されると困るが。まぁその事は追々書くとして‥‥。で、予告したにも関わらず、全然別の話を書いている。この辺は私、相変わらず。
でも心配しないで(?)ヤツの事は必ず書くから!
それでは本題。この間の日曜日、練習に行くためいつものように出町柳駅に行った。
喉が乾いていたので、自販機でコーヒーを買おうとすると、足元に何か落ちている。財布だ。正確には足元から1メートル以上離れたところに落ちていた。
色々な人が目に留めるが、誰も拾おうともせず立ち去っていく。拾って泥棒と思われるのがイヤなのか、届けて偽善者と思われるのがイヤなのか、ただ単にメンドくさいのか、よくわからないが誰も拾わない。ならワシが拾うべぇ、とその財布を拾った。結構軽い。どれくらい入っているのか気にはなったが、急いでいたのでさっさと駅員に押しつけて電車に乗ろうと思った。で改札口へ。駅員に渡した。
駅員曰く「ちょっと待って下さい。お金が入っていたらいけないので」と財布の中を覗く。「あ、入ってますね。これに名前と住所を。」と言われ、私は住所と名前を書かされた。「急いでるのに」とはとても言えない小心者な私‥‥。
書いてる間にいくら入ってるか調べる駅員。
「え〜と、このご時世に75000円も入ってますね。」ななまんごせんえん!
そいつはスゴイ、がその時の私には練習に遅れないことが第一(しかしシャレた駅員だ。「このご時世に‥‥」って。)
駅員がゴチャゴチャ言うのを聞き流し、慌てて特急に飛び乗った。
構内に「○○様、○○様、中央改札口までお越し下さい」のアナウンスが響く。落とした人を呼び出してるに違いない、と思う。その日練習から帰ると、点滅する留守電。最近、間違い留守番電話も少ないが、さては久々に、と思った。聞いてみると知らない声。やっぱり!と思ったが、違った。声の主は昼間拾った財布の持ち主であった。
とりあえずお礼を言いたい、と言うことで留守電にメッセージを吹き込んでくれていたのである。
そして次の日、今度は私が居る時に、その持ち主から電話がかかってきた。急いでいるのか、一方的にお礼をまくしたて、「謝礼をお送りします」と言って切ってしまった。何だか嬉しい。私が昔財布を落としたとき、帰ってこなかった。中身がそれほど入っていたわけでは無いが、すごいショックだった。精神的ダメージが大きかったのだ。
だから見つかった喜びがよくわかる。ましてや75000円も入っていたのだ。そりゃあ嬉しいだろう。それを考えると、私も嬉しい。そして昨日謝礼が送られてきた。中身を見ると15000円も入っていた。報労金は5分〜2割の間だから、上限の2割が送られてきたことになる。スゴイ、いい人だ。私だったら5分の3750円しか払わんだろう。お礼の手紙も付いていた。
こういうことはとても嬉しい。いい事ってするもんだな、と素直に思った。
実は財布を拾ったときはちょっとだけ、パクッてしまおうか、とも考えた。しかしパクらなくて良かった。パクっていたらこの喜びは味わえない。しばらく金銭的に潤っても、後ろめたい気持ちが続くことだろう。
皆さんも落とし物は、届けましょうね(笑)。なんかスゴイたわいもない話だけど、ちょっと幸せになれた出来事でした。