世界陸上セビリア大会が終わった。
深夜に放送していたにも関わらず、結構見てしまった(織田裕二はどうにかして欲しかったが)。
昔は陸上競技なんかは見ても面白くなかったが、年をとるにつれて面白いと思うようになってきた。トラック競技は競争で純粋に面白い。
女子マイルリレー決勝のデッドヒートは最高だったし、男子マイルリレー決勝のアメリカのぶっちぎりも凄かった。速すぎ。
マイケル・ジョンソンの400m世界新記録も見た。
決勝に向かって自分をコントロールし、盛り上げ、そして最後に結果を出す。音楽にも通じるものがある。見習わねば。フィールド競技は不思議で面白い。
自分を高く、または遠くへ飛ばす。それか何かを遠くへ飛ばす競技。
投擲競技だけで色々種類があって感心する。やり、砲丸、ハンマー・・。
どうでもいいが、投擲競技は、遠くへ飛ばすだけだ。一個くらい真上に高く投げる競技とかあってもいいのに。(危険か?)
幅跳びや高跳びは凄すぎ。見た目大したことなさそうだが、飛んでいる長さを自分の周りのものの長さと比べてみるとめまいがする。
教会の端から端まで飛ぶんじゃねぇ・・。棒高跳びで面白いことがあった。棒高跳びで棒無しで飛んだのだ。
これは12人が決勝進出の所、13人が基準をクリア。一人を落とすための競技があったが、選手同士で「13人で決勝へ行こう」ということになり、その競技全員棒無しで跳び、ファウル。結局13人決勝進出となった。
13人13様の棒無し棒高跳びはコミカルで良かった。ファウルの旗を揚げる審判からも笑顔がもれる。
競技は勝ち負けの出る他人との競争だが、他人を蹴落とす競争ではない。うむ。それにしても人間が人間の極限をめざし、自らの力をふりしぼる姿はなんと美しいのだろうか。競技に合わせた肉体と精神のコントロール。その機能美の素晴らしさ。なんとも言えない数日間であった。
またどうでもいいけど、マラソンを夏のスペインでやるのに殺人罪は適用されんのだろうか(十種や七種競技も)。暑いっちゅうねん。