日帰りスキーのお話その2


竹内幹です。日帰りスキーのお話の続きです。

さて我々は二台の車に分乗しておりました。
一台は当間先生、明子さん、倉橋さん、島田さん。この車は最初から最後まで島田さんが運転手でした。もう一台は長井さん、黒崎さん、田坂さん、私。こちらは長井さんと田坂さんが交代で運転しておったのです。

米原JCでチェーンをつけ終った私の乗っていた車は、ここでそれまで運転していた田坂さんから、長井さんに運転を代わりました。長井さんと言えば知る人ぞ知る車に優しい安全運転の名手!Mr.安全運転と呼ばれておりました。(これはウソ。でも運転がうまいのはホントです。)

「チェーンを付けてるのに、なんて乗り心地がいいんだ〜」こう言いながら長井さんはスピードをあげていきます。(チェーンがゴムチェーンだったので乗り心地があまりかわらなかったのです。)
「ちょっと速いんちゃう?」もう一台の車から無線でツッコミが入りました。島田さんの運転する車から「速いんちゃう?」と言うツッコミがはいると言うことは、大変珍しい!それぐらい速かったのでしょう。現にチェーンをつけて70Km/h(!)もだしていたのです。

ツッコミがはいってからは60Km/hに落とし(それでも速いっちゅうねん)、走り続けます。そこに一台のまだチェーンをつけてないノロノロ運転の車が前方に現れました。雪道での追越しは危ないので出来るだけ避けていたのですが、なんぼなんでもこいつは遅い!ということで追い越しをかけました。追い越して元の車線に戻ろうとした、その時!!

あ〜れぇ〜〜

車が回転しています〜ひぇ〜〜
そう!スピンしてしまったのです!!
2、3回まわって追い越した車と、島田さんの車とコンニチハ状態で止まりました。

驚いたのは見ていたその二台の車の人達でした。なんせ目の前で知り合いの車がまわってるんですし、知り合いでなくても、そらびびるでしょう。現に追い越した車はびびって止まってしまいました。

さて当のまわっていた本人達はというと、割と冷静でした。黒崎さんと田坂さんは、長井さんを支えようとしてました。しかも「支えてもどうにもならんよなぁ」とか考えてたそうです。
私は、壁が迫ってきた時は妙に冷静に「ふ〜ん」とか思ってました。その後回転しながら「中華料理みたいやなぁ」とか不届きなことを考えておりました。長井さんが最も冷静で車をたて直していきました。大事故にならなかったのは、長井さんの運転技術と冷静さのおかげといえるでしょう。

そう、高速道路でスピンしたにもかかわらず、全員ケガもなく無事だったのです!!(^^)

無事を確認して体勢を立て直そうとすると、右のチェーンがはずれていることがわかりました。これが原因でした。

こうなるとチェーンの付け直しです。島田さんの車に積んであった今まで一度も使ったことのない、オレンジの三角の奴(あれってなんていうんでしたっけ?)を置いて作業開始です。
今度ははずれないようにと、慎重に丁寧に作業してます。この時私と倉橋さんで後続車の誘導をやっておりました。(こう書くと聞こえはいいですがただ手を振ってただけです。手ごろなものがないので私は傘を振っておりました。ドライバーの皆さんは、なにしとるねん、と思ったことでしょう。)

そうこうするうちに、なにか大きな車が我々の所に迫ってきていたのです!

続く。

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