日帰りスキーのお話その3


竹内幹です。日帰りスキーのお話の3回目です。

【おことわり】このお話は基本的にノンフィクションですが、作者のうろ覚え、誇張等により、事実と多少の違いがある場合があります。ご了承下さい。

【訂正とお詫び】日帰りスキーのお話その2に於いて、車が2.3回まわって、とありましたが、実際は180度、つまり半回転だけでした。あまりにもオーバーすぎるので訂正します。すいませんでした。
これは同じ車に乗っていた他の3人から指摘があったのですが、確かに言われてみれば180度しかまわってません。2、3回まわった、と感じたということは私はあの時そんなに冷静じゃなかったかもしれませんね、あはははは〜(^^;

さて、本文に入ります。前回書きながら途中で眠くなったので妙な引きになってしまいましたね。迫ってきた大きな車とは道路公団の除雪車でした。実際大した出来事ではなかったんですが、あの時は「ああいうのって、よけてくれるんやろか?」とか「止まったら、私らすげぇ邪魔やな」とか「踏みつぶされたらどうしょう(踏みつぶされそうな位でかかったんです!)」とか思って結構不安だったんです。しかし除雪車は普通に避けて行ってくれたのでなにもおこりませんでした。ふぅ〜。

はずれたチェーンですが支えるゴムが2本とも切れていました。予備は1本しかないので右チェーンは、ゴム1本だけで走る事となったのです。(左は2本とも無事)
はずれた原因がもしかするとバランス良くチェーンが巻けてなかったんじゃないか(最初付けた時は付いただけで万々歳だった)、ということでしっかり付け直し、再び走り始めました。

右がゴム1本、除雪車の後で混んできた、ということもあって先ほどよりグンとスピードが落ちました。(スピンの後でびびったという説もあります?)だいたい20〜30Km/hぐらいになったでしょうか。
ふと長井さんが言いました。「君たちスピンなんかしたことないやろ。」当然のように他の3人はうなずきます。「そやろ、僕もはじめてや。」

こうして長井さんの運転歴に《スピン》の三文字が加わったのでした。

おっかなびっくり進んでいくと、右のタイヤの方から何か聞こえてくるのです。パタパタパタ・・パタパタパタパタ・・・。別にパタリロが近づいてきているわけではありません。とにかく不安にかられる音でした。
そしてとあるトンネルの中に入ったときのことです。

ギャリギャリギャリ・・・(こんな音だったかなぁ・・?)

いやな音がトンネル内にこだまします。しかし乗ってる本人達は先ほどより更に冷静でした。(スピンに比べりゃなんてことないわ、といったかんじ)田坂さん、無線に向かって淡々と、「チェーンはずれましたー。止まりまーす。待っててくださーい。」

トンネル内の緊急停車場に車を止めて見てみると、チェーンははずれておらず一個だけ金具がはずれていただけでした。サッと直して再出発!
ふと長井さんが言いました。「高速のトンネル内で止まったんはじめてや。」

こうして長井さんの運転歴に《高速トンネル内停車》が加わったのです。

続く。(いつになったらスキー場に着くんだ・・・。)(^^;

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