竹内もです。
旅行記その3です。
姫路を出ると、風景に田んぼが増え始めました。
田んぼにはサギの群れが多く、私の目を楽しませてくれました。
特にアマサギ、チュウサギの姿が多く目に付き嬉しかったです。
アマサギは夏鳥。そのオレンジ色の美しい冠羽も生え替わり始め、南に旅立つ準備を始めています。
車中には、普通にいつも通り乗ってる客、帰省客、観光客など入り混じっておりました。
この季節ならではの車内風景ではないでしょうか。
姫路からこの電車に乗ったときは、混んでて立っていたのですが、岡山、倉敷あたりで空き始め座ることができました。
座ってしまうともう駄目です。すぐに眠り込んでしまいました。
尾道辺りで目が覚めました。尾道の風景や急坂も一度行ってみたかった所です。
降りて探索したい衝動に駆られましたが、目的は九州です。電車から坂を眺め、我慢することにしました。そして終点の三原です。
三原では、巻きずしとペットボトルのお茶、それに時刻表を買いました。
このペットボトルは私の旅に最後までつきあったお友達(?)です。缶ジュースからの移し替え用に使っていたのです。つがれた飲み物の種類ははたして何種類だったのでしょうか。
時刻表は、そろそろ最初の目的地を決めるべく、購入しました。
長崎と生月島、どちらに先に行くのか決めていなかったのです。電車の都合で決めようと思い、車中で検討するべく買い入れたのです。
次の終点は岩国です。巻きずしを食べた後、ぐっすり眠り込んでしまいました。行き先を検討しようと思っていたにもかかわらず。あっという間に岩国に着きました。
ここでも腹が減っていたので、駅弁を買いました。うなぎ弁当です。車中で食べる駅弁という奴は、旅の気分を倍増させてくれます。駅弁は車内で食うと何故あんなに美味しいんでしょうねぇ・・。次はいよいよ下関です。
この辺りまで来ると車内に、ずーっと一緒のメンツが何人か見受けられます。おそらく帰省客なのでしょう。ずっと一緒なのですが、別に言葉を交わすわけではありません。しかし妙な連帯感みたいなものはあって面白かったです。喋っていないのに忘れ得ない顔になってるんだから楽しいものです。
下関に着くと、次はいよいよ九州です。ようやく、そして、いよいよです。
小倉に着き、博多行きの電車に乗り換える頃、私の心はすでに長崎へ飛んでいました。
ようやく目的地を決めるべく時刻表をめくり始めたのです。日は沈み暗くなってからのことでした。
続く。