旅のお話その4〜誤算の始まり〜


竹内もです。のろのろ連載4回目です。

さぁ、博多に着きました。
生月島に渡る正確なルートがわからなかったので、
本屋に寄り長崎のガイドブックを一冊購入しました。
お腹も空いていたのですが、時間がなかったのでケンタッキーのジンガーチキンセットを車内で食べることにしました。(博多まで来て何食ってんだ、私)

結局最初の目的地は、生月島にしました。
旅ってのは何が起こるかわかりませんし、何よりここまで来てしまうと、
いてもたってもいられなくなってきたのです。

博多を出ると佐世保まで一本の電車です。
夜になってしまったので景色を楽しむこともできません。
出来ることと言えば寝ることだけです。
空いていたので、横掛けのシートに横になってグースカ寝ました。
この睡眠、果たして良かったのか悪かったのか・・・。

佐世保に着いたのは11時46分。
もうどの電車も動きません。
そこで私は、佐世保駅近くのどっかで野宿して、早朝生月島に向かうことにしました。
とりあえず明日乗る予定のJR松浦線の時刻表を確認に行ったとき、
私は重大な事実を発見したのです。

「なぁにいぃ〜、JR松浦線じゃなくて、松浦鉄道だとぉ〜!!」

そうなのです。細かい行程は省略しますが、生月島に行くには、この電車か、またはバスに乗って平戸まで行かなければなりませんでした。
そしたら、バスより18切符の使えるJR松浦線の方がええわ、と思っていたのですが松浦線はJRではなく、松浦鉄道という会社線だったのです。

これはピンチです。この電車を使うと、往復3000円近くかかってしまいます(バスもほぼ同金額でした)。誤算です。貧乏旅行の私に3000円は痛い。
しかしその時の最大の誤算は、佐世保到着時の体調でした。

・・妙に元気だったのです。15時間電車に乗っていたにも関わらず・・。
電車の中の睡眠が影響していたのは言うまでもありません。

「よし、行ける所まで歩いて行って、どっかの駅で寝るべぇ!」

などと考えてしまったのです。(うわぁ〜・・)
近くのコンビニで地図を確認すると、私は意気揚々と平戸に向かって歩き出したのでした。
それが地獄への道とも知らずに・・・。

続く。

back next