本日は「現代音楽シリーズ」です!!
  当日券ございます。直接会場へお越しください。


★オーケストラ合わせの模様をお伝えします!New

★特別対談のお知らせNew
 本日の「現代音楽シリーズ」では創立35周年記念委嘱作品の初演にあたり、スペシャルゲストをお呼びしての対談を企画しています!ぜひご期待ください。

★曲目ご紹介 (メールマガジン「コレ・マガ」記事より転載)
 ◇10月も世界初演です! ~木下牧子「たいようオルガン」
 ◇A.ペルト「巡礼の歌」日本初演にご期待ください!
 ◇カンタータ<洪水>
   ―ギルガメシュ叙事詩・第十一の書板「大洪水の話」より



OCM創立35周年にもあたる今年は、木下牧子、千原英喜両氏による新作の世界初演をはじめ、ペルト「巡礼の歌」の日本初演など、ぎっしり充実したステージの数々をお届けします。

10月28日、ほぼすべての楽器が揃ってのオーケストラ合わせが行われました。
木下牧子「たいようオルガン」では、色鮮やかな絵本の世界が描き出されました。まさに燦々とふりそそぐ太陽の下、時に速く、時にゆっくり走り続けるゾウバス。太陽が照らしている世界には、様々な生き物がいたるところに満ちています。
この絵本は、詩として書かれているほかにも、画面に沢山の書き込みがされていて、何度見ても新しい発見のある楽しい作品なのですが、その様子が実に楽し気に音で描き出されています。
畑を走り、町を走り、橋を渡り、海を超え、トンネルをくぐり…。
晴れ渡る空、にわかに降り始める雨、雷のとどろき、そしてまた明るくなる空、そしてだんだん暮れていき、夜空に月が輝き始める…。
その中をどこまでもどこまでも走り続けるゾウバス。
生きとし生けるものすべてへの愛しさに満ちた音楽が広がります。

千原英喜「CANTATA ・カンタータ<洪水>―ギルガメシュ叙事詩・第十一の書板「大洪水の話」より」。
この大洪水の場面は、聖書の洪水物語(ノアの方舟)の原型とも言われ、ギルガメシュ叙事詩をここまで有名にした所以でもあります。
世界最古の文明の一つともいわれるメソポタミアの地の神話の世界が、千原英喜氏の音楽により、時に静謐に、時に激しく狂おしく、また至福の美しさに満ちて、壮大なスケールで描き出されています。人類の根幹に共通する原初的な信仰を揺り動かされます。

A.ペルト「巡礼の歌(男声合唱と弦楽オーケストラのためのヴァージョン)」。
同音の連続による斉唱のみによって構成される合唱パートと、緊張感に満ちた弦楽合奏の対比と重なり。静謐でありながら、一心の熱い祈りの音楽に強く引き込まれます。
弦楽オーケストラのための「オリエント&オクシデント」とともにお楽しみください。

なお、公演当日は木下牧子氏、千原英喜氏をはじめ、絵本「たいようオルガン」の作者荒井良二氏、ギルガメシュ叙事詩の音韻訳をされた川崎隆司氏をお迎えしての対談を企画しています。こちらも是非お楽しみに!

まさに日本の音楽史の新たな1ページを刻む一夜、この歴史的な場に、是非、皆様にもお立会いいただきたいと思います。皆様のご来場を心よりお待ちしております。


(2010.10.29. メールマガジン□■コレ・マガ■□第460号記事より)

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【2010/10/29】