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□■コレ・マガ■□
【大阪コレギウム・ムジクム メールマガジン】
(NO.328 2008.3.14発行)
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※このメールマガジンでは、大阪コレギウム・ムジクム(OCM)の活動状況、
演奏会、CD発売などの最新情報をお伝えいたします。
┏♪今週の目次♪━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
1.東京公演プログラムより「演奏にあたって」
2.いよいよ東京公演!会場でお待ちしています!!
3.演奏会情報
4.ホームページ情報
5.編集後記
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1.東京公演プログラムより「演奏にあたって」
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合唱と協演するのはピアノというのが一般的です。
その理由は楽器の発展、様式の歴史的な流れを考えてみれば納得のいくところ。
しかしながら「合唱」の特徴を中心に見れば、音律に縛られ、純粋なハーモニ
ーから少し距離を持ってしまったピアノとの協演が最良のパートナーとしての
組み合わせかどうか、「ピアノと合唱」の魅力を充分に知りつつ(実践しつつ)、
一度見直してみる機会があっても良いかもしれないと最近思うようになってい
ました。(多人数による合唱と独奏楽器としてのピアノとの拮抗関係もまたそ
の長所・短所が気になる私です)
ア・カペラ、管楽器との協演、弦やオーケストラとの多くのアンサンブルを通
じて実感したことはそれぞれがその世界を持っているということ。
「その世界」は多くの息づかいの協演ということでしょうか。
沢山の「息づかい」、それはまたそれぞれの沢山の音色(倍音)との協調関係
ということにもなります。
その魅力を少しご紹介できれば、その思いが今日のコンサートのコンセプトと
なりました。
1. ディートリヒ・ブクステフーデ(Dietrich Buxtehude, 1637年頃〜1707年)
マニフィカトMagnificat anima mea, Domine[我が魂は主をあがめ]
BuxWV Anh.1〔疑作〕
昨年は没後300年を記念する年。北ドイツ・オルガン楽派で最大の巨匠として
知られています。〔幻想様式〕とされる作風は今日でも魅力あるもの。オルガ
ン曲だけでなく今後はカンタータなどの声楽曲の紹介が望まれます。
今日演奏する「マニフィカト」は〔疑作〕とされるものですが、弦楽合奏によ
るリトルネッロの美しいメロディ、伸びやかなパートソロが印象的です。
2. ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(Georg Friedrich Haendel, 1685年〜
1759年)
ニシ ドミヌスNisi Dominus[神が家を建てるのでなければ]HWV 238
ヘンデルがローマに滞在していた22歳頃の作品。教会音楽の「主日のための夕
べの祈り」として作曲。
今日はブクステフーデの作品と共に奏者の並びを変えることにしました。
少しなりとも音響、視覚が「立体的」となればとの意図です。
3. グスターヴ・ホルスト(Gustav Holst/Gustavus Theodore von Holst,
1874年〜1934年)
イギリスを代表する作曲家の一人。『惑星』(The Planets)は最も知られた
作品。合唱曲を多く残しているのですが我が国ではまだまだ紹介されていない
彼の分野かもしれません。
今日演奏する「7つのパートソング 作品44 (Seven Part-Songs, Op.44 )」も
その一つで、イギリスの桂冠詩人ロバート・ブリッジズRobert Bridges
(1913年〜1930年)の詩につけられたものです。美しい韻律美による典雅な詩
風を見事に抒情化した佳作だと思います。
4. 鈴木憲夫(1953年〜)
アヴェ・マリアAve Maria
小品集「ほほえみ」の第一曲目に収録されたピアノと女声三部合唱のための曲
です。
原曲を演奏した時から弦伴奏版を意識した私でした。鈴木氏の許可を頂いて弦
による伴奏を制作し、「クリスマス・コンサート」に演奏する一曲として編曲
をしました。それ以来、私にとっても合唱団にとっても大切な曲となっていま
す。
氏の祈りが、優しく、また戦慄的に伝わってきます。
5. 千原英喜(1957年〜)
雨ニモマケズ
2007年度【邦人合唱曲シリーズVol.13】の委嘱作として京都で初演。
原曲はピアノと混声合唱のための作品です。
千原氏にお願いをして弦楽伴奏に編曲していただきました。
「告別」「野の師父(抄)」「雨ニモマケズ」の詩が音楽化しました。
私の心が震えます。今日の演奏が「賢治」の世界の一端となればいいのですが。
ピアノ版とまた違った世界が広がったのではないかと思っています。
それにしても宮澤賢治の詩は巨木な存在です。
まだまだ私の心を鷲掴みにしています。これからも「賢治」探索の歩みは続き
そうです。
指揮者 当間 修一
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2.いよいよ東京公演!会場でお待ちしています!!
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2008年最初の大きなコンサート、第14回東京公演が、いよいよ今週末に迫りま
した!
先週の「当間の《今週の一言》」にありましたが、「マイナー」、しかし!
内容はまさしく充実のプログラムです。
バッハが大きく影響を受けたブクステフーデの、心温まる小品、「Magnificat
anima mea」、ヘンデルの、小さいながらも変化に富んだ、立体感と躍動感に
あふれた名曲「Nisi Dominus」。この2曲は、楽器、歌い手の配置などを、
曲の魅力を最大限にお客様に感じてもらうべく、工夫しています。ぜひ、会場
でご体験下さい!
また、ホルストの、女声合唱と弦楽の曲「7つのパートソング」は、美しくも
どこかもの哀しいハーモニーが、英語のしっとりとした響きとあいまって、独
特の世界を創り出しています。あまり知られていない、ホルストの合唱曲。必
聴です。
そして、鈴木憲夫氏の「Ave Maria」は、OCMでも演奏する機会の多い曲ですが、
オリジナルはピアノ伴奏のこの曲を、当間が弦楽伴奏に編曲したものを今回お
聴き頂きます。鈴木氏の深い「祈り」の世界・・・この時代だからこそ、届け
たい想いを、皆様と共有できればと思います。
そしてそして!やはり注目は、千原英喜氏の「雨ニモマケズ」<弦楽合奏版>
です。昨年の京都公演では、本当にご好評を頂きました。
宮沢賢治の、苦悩と祈り、そして希望に満ちた言葉の数々を、心に響く音で紡
いだこの曲が、弦の響きと共に、また新たな魅力を持って生まれ変わりました!
これは本当に他では聴けません。ぜひ、お見逃しなく!
(余談:当日、楽譜販売コーナーで千原氏のサイン会がある・・・かも?)
なお、当日券は、開場の30分前、午後2時より販売致します。こちらもぜひご
利用下さい。
本当に、他ではなかなか聴けないプログラム、内容で皆様をお待ちしています。
16日(日)第一生命ホールへぜひ、お越し下さい!
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3.演奏会情報 http://www.collegium.or.jp/html/ensoukai.html
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■今週の新着情報■
5月マンスリーの開演時間が決定しました。
■今週の割引情報■
《3/16東京公演》
コレ・マガ割引をご利用下さい。(当日受付にてお申し出下さい。)
《4/12名古屋公演》
コレ・マガ割引をご利用下さい。
※65歳以上割引は各定価より300円引き。コレ・マガ割引との併用も可です。
♪♪学生、高校生以下、65歳以上割引は当日発売及びOCM事務所のみでの
取扱いです。すべてのお問い合わせはOCM事務所(06-6929-0792)まで♪♪
==============↓↓ いよいよ明後日!お聴き逃しなく!!=================
■ 3/16(日) 第一生命ホール
第14回東京定期公演 「声と弦 その魅力の饗宴」 午後3時開演
〜平成19年度文化庁芸術創造活動重点支援事業〜
〜ローム ミュージック ファンデーション助成公演〜
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http://www.collegium.or.jp/html/tokyo14.html
料 金:S/5,500 A/4,500 B/3,500 学生/2,500 高校生以下/1,500
曲 目:D.ブクステフーデ/MAGNIFICAT ANIMA MEA
(5声合唱と弦楽のための)BuxWV Anh.1
G.F.ヘンデル/Nisi Dominus HWV.238
G.ホルスト/7つのパートソング Op.44
千原英喜/混声合唱とピアノのための組曲「雨ニモマケズ」
<弦楽合奏版>
鈴木憲夫/Ave Maria<弦楽合奏版・当間修一編曲>
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■ 3/26(水) 日本福音ルーテル大阪教会
第310回マンスリー・コンサート【音楽市場】 午後7時開演
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http://www.collegium.or.jp/html/monthly.html
料 金:一般/2,000 シュッツの会会員/1,300 学生/1,000 高校生以下/無料
お 話:当間修一
曲 目:H.シュッツ/十字架上の七つの言葉
/12の宗教歌曲集より
“Das deutsche Gloria in excelsis”SWV421
L.v.ベートーヴェン/弦楽四重奏曲 Op.18-4
ヴァイオリン…中前晴美、西村綾香
ヴィオラ…片山晶子 チェロ…柳瀬史佳
J.S.バッハ/ヴァイオリンソナタ ロ短調 BWV.1014
ヴァイオリン…棚田めぐみ
チェロ…木村政雄 チェンバロ…沖田明子
/トリオソナタ ト長調
フルート…伏田依子
ヴァイオリン…森田玲子
チェロ…柳瀬史佳 チェンバロ…沖田明子
☆今後のマンスリー・コンサート【音楽市場】☆
第311回 4月30日(水)午後7時開演
第312回 5月18日(日)午後5時開演 〓NEW〓
第313回 6月25日(水)午後7時開演
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■ 4/12(土) しらかわホール
第2回名古屋公演〜ヴァイオリニスト塩川悠子さんを迎えて 午後6時開演
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http://www.collegium.or.jp/html/nagoya02.html
料 金:S/5,000 A/4,000 B/3,000 学生/2,000 高校生以下/1,000
曲 目:L.v.ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
/交響曲第4番 Op.60
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4.ホームページ情報
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大阪コレギウム・ムジクムのホームページ http://www.collegium.or.jp/
にて、OCMの最新情報を随時更新中です!。
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5.編集後記
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スーパーなどに買い物に行く時、「マイバッグ」を持参するようになりました。
大小さまざまのレジ袋が家にたまってしまうので、何とかしたいと思ったのが
きっかけです。最近は様々な色や形のエコバッグが市販されるようになり、袋
持参でエコポイント等をつけてくれるお店も随分増えてきましたね。
私の場合、仕事や練習帰りに買い物に立ち寄ることが多いので、普段持ち歩く
リュックの中に小さく折りたたんだ布製の手提げを常時2つほど入れてありま
す(^^;)急に荷物が増えた時もサッと使えて便利です。(小柳津)
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