日々つれづれ
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2001年9月12日(水)
忘れないために

2001年9月11日現地時間 午前9時ごろ
ニューヨーク世界貿易センタービルに、
ハイジャックされたと思われる旅客機2機が
相次いで、同ビルに激突、炎上し、約1時間後
相次いで崩落、多数の犠牲者を出した。
 
練習が終わって家に帰ったのは10時頃だった。
 
テレビをつけると見たことのある風景、
そして画面中央の2つのビルは
尋常じゃない黒煙を吐き出していた。
 
新宿ビル火災の記憶が新しかったこともあって
大変なビル火災だと最初は思っていた。
 
どうして、こんな火事になったんだ?と
思っていた。
 
 違った・・・・。
 
次の瞬間テレビ画面に、ビルに突っ込む
旅客機の映像が映った。
 
なんてことを・・・・。
 
無差別テロだった。
 
一般乗客の乗った旅客機をハイジャック、
そして、それもろとも、ビルに突っ込む。
 
もはや、タブーは無くなった。
そう思った。
 
人殺しに理性があるなんてあまり考えたくはないし
テロリストに倫理観というのも、おかしな感じが
するけれど、なんかここを越えてはいけない
一線みたいなものがあったのではないか
 
でも、今回の行為はその一線を軽々と越えてしまった。
 
乗客を乗せた旅客機を爆弾にしてしまったのだ。
標的は5万人の人々が働くビル。
 
敵の虚を突くという意味で、今回の作戦は
恐ろしく周到だ。
旅客機をいちいち警戒するなんてことはしないからだ。
これを防ぐことなんてまず不可能だ。
 
仮にその旅客機が、何かをねらっていると
事前に分かったとして、いったい何が出来ると言うのだ。
 
しかし、これを考え実行させた人物は
悪魔に等しい。人間と呼ぶにはあまりにもおぞましい。
 
おそらく、この日を境に、好むと好まざるとに関わらず
歴史の流れが変わっていく、そう、後世の人間から
判断されることになるだろう
そう思った。


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