日々つれづれ
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2010年1月1日(金)
年が明けました

年末年始恒例の
白馬佐野坂に来ております。

例年になくずっと雪です。

そしてこの旅行中は
つっこまれ
いじられる方に
廻っております。

そいうのも悪くありません。

皆様にとっても良い年でありますよう
心から祈念いたします。

2010年1月1日(金)
「おかえり」と「ただいま」

何気ないやりとり。

本当の「おかえり」と「ただいま」ではない。

さっき、スキーから返ってきたメンバーに
「おかえりぃ」
と言ったら
「ただいま」
と返してくれた。

彼女曰く
「なんか『ただいま』って言って欲しそうだったから」
と。

それが、新鮮で
でも、なつかしく
少し心が動いた。

これを書き残したくなるほどに。

なんで、そう思ったのか
自分でもよく分からない。

でも、きっと
心に残るんだろう。

2010年1月5日(火)
仕事始め

少し長い目の休み終了。

いい加減仕事したい気になるかと思ったが
今のところ、そういう気持ちはほぼ0(ゼロ)。

例年、帰るのが近づくに従って
そろそろ、仕事と思うが
今回は、全く駄目。

いよいよ、
今の部にいるのが
イヤになってきた模様。

人間関係で、不満はそれほど無いですが。

まぁ、体壊さん程度に
適当に行きましょう。

2010年1月6日(水)
走り初め

2010_01_05.gif
平均時速:8.8m/h
距離:3.99km
消費カロリー:326Kcal
平均心拍数:150 最大:164
時間:27分09秒1

今年走り初め。
今日もゆっくり目。

北国から帰ってくると
大阪はずいぶん暖かい。

走り終えて帰ると
玄関に宅急便の不在通知。

え?もう、届いた?
慌ててドライバーの携帯に電話を入れ
営業所まで取りに行く。

今日はそんな感じ

2010年1月8日(金)
そういや、去年は前厄だった

特に警戒などはしていなかった。

仕事は、予想していた異動がなく
大学へほとんど行けない状態だった。

元の部へ戻れることを予想して
博士後期課程への入学(半年前の10月)
学会発表、国際学会発表を申し込んでいたので
年が明けるまで死にそうだった。
(死にはしなかったが)

特に4月、
あることを引き金にして
精神的にも
体力的にも、大崩れした。
(急激な発熱と、ストレスから回復が進まなかった)

今だから書けるが、
音楽活動を止めようかと
思うところまで追い込まれた。
が、帰ってきた。
(こういう事書いてるわけで)

仕事、学会準備、実験、音楽
仕事、実験、たまに大学、音楽
仕事、学会発表、演奏会本番、他団体の本番
のような感じだった。

演奏会では、ソロもけっこうあった。
覚えているだけで
3月のシュッツ十字架上
6月のベートーヴェン合唱幻想曲
7月の男声合唱の夕べで、多田武彦とか千原英喜の曲
8月の宮崎演奏旅行で、口笛
10月の現代、千原さんの委嘱初演
11月の7回目になるモンテヴェルディのヴェスプロ
12月の実は初めてになるバッハ・クリスマスオラトリオ4〜6部

特に後半は、
個人の感覚としては良い感じだった。

それ以外には、
何だかんだ言って
9月から12月にかけて
100km以上走っているわけで。

途中から前厄と言うことを
すっかり忘れていた。

今年は本厄らしいが、
きっと途中で忘れるんだろうなあ。

2010年1月9日(土)
上流へ

久しぶりに、昼間に走ったので
上流へ向かうことにした。

疲れていたのか
少し歩いてしまったが。

2010_01_09.gif
平均時速:8.9m/h
距離:7.14km
消費カロリー:901Kcal
平均心拍数:177 最大:193
時間:47分56秒7

平均時速がそれほど落ちてないので
少し飛ばしすぎたか。

上流方向は、やはりアップダウンがあって
走り甲斐があります。

2010年1月9日(土)
クリスマスの約束 2009

録画していたものを
今頃見た。

ゲストは
AI
Aqua Timez
いきものがかり
キマグレン
Crystal Kay
佐藤竹善
清水翔太
JUJU
スキマスイッチ
鈴木雅之
スターダスト・レビュー
財津和夫
中村中
夏川りみ
一青窈
平原綾香
広瀬香美
藤井フミヤ
松たか子
山本潤子(以上五十音順)

本編と、そこに至るまでの様子も。

いやぁ、見応え、聴き応えありました。
参加したアーティストのメドレーなのですが
コーラスのアレンジも良いし
そのコーラスを歌ってるのが
普段は、一人で前面に立っている人なので
何とも贅沢なのです。

しかも、バックコーラスを
嬉々として歌っているので
見ていて気持ちが良い。

あれだけ、集まって
しかも嬉々として
しかもあんだけリハーサルやって
っていうのは初めてなんだろうなぁ。

こういう競演、
これからも見れると良いなぁ。

2010年1月10日(日)
THIS IS IT

一流とは何かを見せて貰った。

これでも一応、
歌い手の端くれですが
マイケルのすごさが
半端じゃないことくらいは分かった。

そして、ダンスが凄い。

50歳?
嘘だろ?

声も、身体の動きも
全くそんなことを感じさせなかった。

リハーサルなのに
あの完成度?

それと、雰囲気が良いんだよなぁ。
参加しているダンサーが
みんなマイケルのことを尊敬していて
で、ダンサーの中で
やっぱりマイケルが一番うまい。

参加しているアーティストも
やはりマイケルを尊敬していて
マイケルのアイディアで
次々と音が紡がれていく。

亡くなってしまったことが
本当に信じられない。

ある日、
突然復活して、
”フォーーッ”と
皆の前に現れるんじゃないかと
そんな風に思った。

しかし、
世界に影響のある
アーティストが
愛、しかも人類だけでなく
地球への愛を唱え始めると
その後まもなく亡くなるんだろうか?

昨年末、
ジョンレノンの特集があったけれど
彼も、戦争反対と
お互いの愛を唱え
やがて凶弾に倒れた。

マイケルも、
環境破壊への警笛と
世界への地球への愛を唱え
やがて、天に召された。
(他殺との説もあるが)

それとも、
自らの死期を感じ
その最後の命の炎を
他者への愛へと燃やすのだろうか?

しかし
やっぱり
マイケル、凄い。

2010年1月10日(日)
龍馬伝

始まりました。

これだけ愛され
これだけ様々な人のこだわりがあり
これだけ様々な人によって演じられてきた
そんな人、ほかにいるでしょうか?

第1話を見て
僕は良いと思いました。

設定では、第1話の龍馬はまだ20歳そこそこ。
まだ、私たちの知る龍馬になるには
もう少し時間がかかるのです。

1年かけて、龍馬になって行けば良いわけで。

出だしとしては悪くないと思いました。

もっとひどいのは他にもあるので。

2010年1月11日(月)
走ってみた

2010_01_11.gif
平均時速:9.0m/h
距離:7.21km
消費カロリー:865Kcal
平均心拍数:165 最大:180
時間:48分19秒2

少しゆっくり目に。
今日も、上流へ。

アップダウンのあるコースの方が
キツくて良い。

筋肉痛があるけれど
使ってないところを使っている感じが
なかなか良い。

2010年1月13日(水)
理解は得られんだろう

ニュース:鳩山首相、外国人参政権法案の提出に前向き

う〜〜ん、
こんな風な、侵略の仕方があるんだな。

ある意味、血は流さず
手続き上は合法的に
しかも、時間をかけて行う。

これが成功してしまったら
他国への侵略法として
新たな手法が形成されるな。

っていうか中国が
似たようなことやってるか。

なんか、この法案通る前に
大地震がきてそれどころじゃぁ
なくなるかもと
少し思ってしまった。

2010年1月13日(水)
そんなもんか

僕自身は、
考えて、決めて、実行するまで
実は結構時間がかかる。

周りはそう、見えないようで
買い物なんかは
良く衝動買いと言われる。

本当は違うのだけれど
まぁ、そう、見えるのなら
別にかまわない。

なので、決めたことは
そう、簡単には
変えられない面もある。

考えた末のことなので
その結果、時期を逸することがあっても
仕方ないと思っている。

そんな中でも
考え、決めて、実行するプロセスを
なるべく短くしようと試みてはいるけれど
うまくはいっていない。

そんな中、
コロコロ変えるのを
目の当たりにすると
そんなもんかと
思ってしまう。

それを羨ましいとは
全く思わない。
それで、大丈夫かと思う。

それで行くのなら
自覚無く
一生それで行く方が
幸せなんだろうなと思う。

僕自身、そんなことには
耐えられないが。

2010年1月14日(木)
顔の表情が固まりそうだ

温暖化どこへやら
と言いたくなりそうな今朝の寒さ。

自転車に乗って駅へ向かうと
顔が固まりそうな寒さだ。

心なしか、有料の自転車置き場も
いつもよりは、空いている感じがする。
この寒さで、
乗るのをあきらめた人も
多いんだろう。

ここのところ、
すっかり寒さに弱くなってしまった。

こうなって思うのは、
皮下脂肪ってやっぱり温かかったんだ
ということ。

で、かつてはこの寒さを
直に味わい
汗をかかなくて良いこの季節を
存分に満喫していたように思う。

一説によると、
どんなに走り回っても
寒さで体の熱が放出できるので、
犬は喜び庭駆け回るらしい。

2010年1月16日(土)
いやぁ、寒い

この時期に、夜走るのは
初めてか。

走るまでは、結構寒い。

が、走り始めると
この冷気がちょうど良い。

さすがに河原は誰もいない。

少し前なら、
就寝中の鳥たちのじゃまをしていたが
今は、さすがにその気配もない。

昼間と全く違うのも
また、面白い。

2010_01_15.gif
平均時速:9.3m/h
距離:4.36km
消費カロリー:429Kcal
平均心拍数:158 最大:175
時間:28分13秒7

2010年1月17日(日)
AVATAR

間違いなく、後世に
映画の転換点として
語られる作品になるでしょう。

近々、というかすでに3Dテレビも
発売されていますしね。

すべてのコンテンツを3Dで見たいかというと
そうでもないです。

が、この映画で描かれたように
普通には行けない場所、たとえば
世界遺産の建物
世界最高峰の山頂
ジャングルの奥地
宇宙ステーションからの映像
月や他の惑星からの映像
などを3Dで見れると良いでしょうなぁ。

他に、
メンテナンス用のロボットの視野として
採用されれば、
熱や、空気がないとか
放射線など
人が入っていけない場所での
作業が可能になるなぁ
などと考えてしまいました。

この作品で描かれた世界は
美しく、とても魅力的でした。
ニュースで、
この作品の世界が魅力的すぎて
現実の世界に絶望したというのがありましたが
それも、さもありなんと思わせる映像でした。

この作品は必ず3Dで見るべきです。
眼鏡の人はコンタクトにした方が良いかなあ。

お時間のある人は是非。

2010年1月17日(日)
良い天気なので上流へ

走ってみた。

少し体も慣れてきたか。
散歩している人が多い。

今日は、あの日から
まる15年経って、明日から16年目です。

その時
働き初めてちょうど半年で
震災でした。
当時は東灘に住んでいましたが
運良く生き残って
現在に至ります。

練習にも2ヶ月近く出られず
やっと出た大阪で
ものすごく場違いな感覚を持ったことを
覚えています。
神戸は無茶苦茶で廃墟のようになっていたのに
大阪は、全く変わっていなかった。

本番まで間もなかったのに
なかなかなじめなかった。

25歳の若造で
いかに自分が無力かを
思い知りました。

社会人として
なかなかキツいスタートでしたねぇ。

2010_01_17.gif
平均時速:9.0m/h
距離:7.12km
消費カロリー:668Kcal
平均心拍数:168 最大:181
時間:47分39秒8

2010年1月17日(日)
良い天気なので上流へ

走ってみた。

少し体も慣れてきたか。
散歩している人が多い。

今日は、あの日から
まる15年経って、明日から16年目です。

その時
働き初めてちょうど半年で
震災でした。
当時は東灘に住んでいましたが
運良く生き残って
現在に至ります。

練習にも2ヶ月近く出られず
やっと出た大阪で
ものすごく場違いな感覚を持ったことを
覚えています。
神戸は無茶苦茶で廃墟のようになっていたのに
大阪は、全く変わっていなかった。

本番まで間もなかったのに
なかなかなじめなかった。

25歳の若造で
いかに自分が無力かを
思い知りました。

社会人として
なかなかキツいスタートでしたねぇ。

2010_01_17.gif
平均時速:9.0m/h
距離:7.12km
消費カロリー:668Kcal
平均心拍数:168 最大:181
時間:47分39秒8

2010年1月19日(火)
EWA CHOR第51回定期演奏会 感想

メモ(ツイッター)を見ながらつらつらと。

出入り含めて演奏会の流れについて。
あれは、緞帳のあるステージ前提なので
緞帳のない舞台用に考え直しても
良いと思うなぁ。

幕間もあんなに暗くしなくても(笑)。

●部歌
ここ数年では、一番ハモっていた。

●1ステ
鈴木憲夫 みすずこのみち
日本語明瞭、ハモリも美しい。パートも良くまとまっている。
音量が最初少ないかと思ったが
表現の一つで、声も良く飛んできた。

●2ステ
A Little Jazz Mass
面白い曲。よく練習しているのがわかる
誠実な演奏。
リズムに乗っている部分と
乗り切れていない部分が顕著。
日本人には敷居が高い?
各パート1〜2で聴いてみたい曲。

と、ここまでハモっているし
特にオクターブが良く合っている。

●企画ステージ
テンポが良いところと、
間延びするところが交互に(笑)
前半の流れのまま行けると
よかったか?
ピアノミスタッチ多すぎ。
合唱は崩れず立派。

●4ステ
千原英喜 ある真夜中に
お客の耳モードにならないと思ったら
去年の邦人で演奏していた。
良い曲だなと改めて確認。
全体としてが音高が低いので
クレッシェンドが聴かない部分も。
所々、練習不足を思わせる
乱れが気になった。
(演奏して間もないので
聴き方が辛くなる)
全体としては、良くハモリ
メリハリもあった。
オクターブの美しさも最後まで持続。

●アンコール
昨年委嘱の「月天子」から「東の雲ははやくも密のいろに燃え」
去年より見違えたくらい
良い演奏。
今年の方がうまい。
って言ったら語弊がある?

●ロビーコール
ここ数年感じていたけど
破綻することなく
うまいんだよな。

人数は決して多くはないけれど
まとまって、声も良く飛んで
なにより、オクターブの美しさが
印象に残った。

2010年1月19日(火)
この時期になると

否応なしに
震災のことを思い出す。

しかし、昔の町並みまでは
思い出せなくなってきた。

当時住んでいたところも
数メートル、数十メートル離れただけで
全壊した家屋があったし、
職場である鷹取も
激震地だった。

地震があの時間に起こったから
助かっただけで
通勤時間帯でも
勤務時間帯の職場でも
無事では居られなかっただろう。

家族で一人も死者が出なかったのも
不幸中の幸いだった。
両親は揺れで飛び起きていなかったら
タンスに頭を潰されていただろうし、
僕は、本棚が倒れなかったおかげで
助かったにすぎない。

2日後くらいだったか
東灘から鷹取まで
自転車で職場に向かった。

文字通り廃墟で、
町並みは見る影もなかった。

その時からすれば
その爪痕は
よく見なければ
分からないところまで
回復した。

違う街として。

そして、今
僕は、以前の町並みを
思い出せないところまで
来てしまったようだ。

2010年1月21日(木)
時間について

思いつくまま、つらつらと。

1年、3年、5年、10年
それらの時間を
どのようにとらえるか?

時間に関することわざや名言は
過去の人たちがたくさん残している。

永遠の命は無いわけで
普通に生きているだけで
やがては死ぬことになる。

何に時間を使うか
何に時間を費やすか
それをまじめに考えることは
良いことだ。

自分を振り返れば、
学生だった頃からしたら
20年近く経っている。

どんな20代だったか
どんな30代だったか
どんな40代になっていくのか。

始めるのは
今、しかない。

その始めたことさえ
何年できるのか?

続けることでしか
能力は身に付かない。
天賦の才を持っていても
継続なしには磨かれない。

やがて死ぬということと
それに向き合うことが
もっと普通になると良いな。
当たり前になると良いだろうな
と思う。

かつては、
死はもっと身近で
生に寄り添っていた。

今でも死は
身近なはずだけれど
それを覆い隠しているため
人は死から遠くなってしまった。

生きると言うことは
エンドレスに続くゲームではない。

必ず終わりがあり
そこでゲーム終了
リセットもない。

死から遠くなったが故に
時間の感覚も
社会の仕組みも
おかしくなったように思う。

便利さを追求しすぎては
いかんのじゃないかと思う。

時間を買うと言う行為に
制限がいると思う。

時間を商売のタネにしすぎては
行かんと思う。

本当は
そういうことを考える
政治が必要なんではないかと
最近思う。

一日はどう逆立ちしても
24時間しかない。

便利の陰には
それを仕事として
かかわっている人がいるのだ。

そして、その便利さ故に
便利を享受する人の
仕事する時間も
際限なく増えているのだ。

もう、そろそろ
終わりにしたらどうだろう?

時間のことについて
言及する政治家は
居ないなぁ。

と、最近そんなことを考える。

2010年1月23日(土)
神戸新聞の7日間 〜命と向き合った被災記者たちの闘い〜

録画してあったものを
今、見終わった。

最初から最後まで
涙が止まらなかった。

自分でも今ひとつ理解できないほどに
こみ上げるものがあった。

僕は、その当時
亡くなっている方を見ることは無かった。
気がつかなかっただけかもしれない。

僕が目の当たりにしたのは
県職員として
避難所パトロールや
東灘区の救護対策本部詰めなど
ドラマで描かれた
その後だ。

でも、このドラマを見て
こみ上げる何かを押さえることができなかった。

あの震災を体験したものとして
心のどこかが共振したんだろう。

僕にとって神戸という街は
いろんな想い出がある。

一つは、親に連れられて
おでかけする街。

もう一つは、
高校時代を中心として
青春を過ごした街だ。

神戸新聞があった
新聞会館は、親とお出かけして
映画を見に行ったり
食事をした想い出があった。

だから、ドラマで出てきた
崩壊した新聞会館の映像は
悲しい思いで見た。

記者が取材する様子は
自転車で、東灘から鷹取へ向かう時に
目の当たりにした
覚えのある街の崩壊した姿を
想い出させた。

その時の
怒りとも
悲しみともつかない感情。
その後やってきた無力感。

たぶん、その
いろいろなものが混じった
感情が、心の底にあって
それが揺り動かされたように思う。

しこりとか、そういうもんではなく
里程標(マイルストーン)なんだろうな
と思った。
三木康弘さんの社説(神戸新聞1995年1月20日付「社説」)
1995年1月20日朝刊1面


「被災者になって分かったこと」


 あの烈震で神戸市東灘区の家が倒壊し、階下の老いた父親が生き埋めになった。三日目に、やっと自衛隊が遺体を搬出してくれた。だめだという予感はあった。


 だが、埋まったままだった二日間の無力感、やりきれなさは例えようがない。 被災者の恐怖や苦痛を、こんな形で体験しようとは、予想もしなかった。


 あの未明、ようやく二階の窓から戸外へ出てみて、傾斜した二階の下に階下が、ほぼ押し潰されているのが分かり、恐ろしさでよろめきそうになる。父親が寝ていた。いくら呼んでも返答がない。


 怯えた人々の群が、薄明の中に影のように増える。軒並み、かしぎ、潰れている。ガスのにおいがする。


 家の裏へ回る。醜悪な崩壊があるだけだ。すき間に向かって叫ぶ。


 何を、どうしたらよいのか分からない。電話が身近に無い。だれに救いを求めたらよいのか、途方に暮れる。公的な情報が何もない。


 何キロも離れた知り合いの大工さんの家へ、走っていく。彼の家もぺしゃんこだ。それでも駆けつけてくれる。


 裏から、のこぎりとバールを使って、掘り進んでくれる。彼の道具も失われ、限りがある。いつ上から崩れてくるか分からない。父の寝所とおぼしきところまで潜るが、姿がない。何度も呼ぶが返事はなかった。強烈なガスのにおいがした。大工さんでは、これ以上無理だった。


 地区の消防分団の十名ほどのグループが救出活動を始めた。瓦礫(がれき)の下から応答のある人々を、次々、救出していた。時間と努力のいる作業である。頼りにしたい。父のことを頼む。だが、反応のある人が優先である。日が暮れる。余震を恐れる人々が、学校の校庭や公園に、毛布をかぶってたむろする。寒くて、食べ物も水も乏しい。廃材でたき火をする。救援物資は、なかなか来ない。 いつまで辛抱すれば、生存の不安は薄らぐのか、情報が欲しい。


 翌日が明ける。近所の一家五人の遺体が、分団の人たちによって搬出される。幼い三児に両親は覆いかぶさるようになって発見された。こみ上げてくる。父のことを頼む。検討してくれる。とても分団の手に負えないといわれる。市の消防局か自衛隊に頼んでくれといわれる。われわれは、消防局の命令系統で動いているわけではない、気の毒だけど、という。


 東灘消防署にある救助本部へいく。生きている可能性の高い人からやっている、お宅は何時になるか分からない、分かってほしいといわれる。十分理解できる。理解できるが、やりきれない。そんな二日間だった。


これまで被災者の気持ちが本当に分かっていなかった自分に気づく。“災害元禄”などといわれた神戸に住む者の、一種の不遜(ふそん)さ、甘さを思い知る。 この街が被災者の不安やつらさに、どれだけこたえ、ねぎらう用意があったかを、改めて思う。

2010年1月24日(日)
# 阪神・淡路大震災15年 特集ドラマ # その街のこども

森山未來×佐藤江梨子

2,000円の焼き芋。

当時彼女は東灘に住んでいたらしい。
脚本のセリフとしてなのか
アドリブとして、実体験を語ったのか
分からないけど
ドキッとした。

僕自身も、その
2,000円の焼き芋の現場を見たからだ。

脚本担当の方も
どうやら神戸出身のようだ。

住み続けた人
離れて別の土地に行った人。

好むと好まざるとにかかわらず
その当事者にとっては
一生のことなんだろうな。

2010年1月24日(日)
走ったその他

午前中走った。

2010_01_24.gif
平均時速:9.7m/h
距離:4.06km
消費カロリー:447Kcal
平均心拍数:165 最大:187
時間:25分13秒7

先週、膝を少し痛めていたので
短め。

ひとっ風呂浴びた後
職場へ。
ちょっとした資料整理。

その後、帰る途中に寄り道した。
JR住吉駅から降りて
本山第2小学校
本山中学
十二間道路道路を北上
そこから阪急岡本駅へ
経由して摂津本山駅に。

電車からは見るともなく見ていた
景色の中を歩いてみた。

もちろんドラマの影響だ(笑)。

神戸新聞のドラマで
泣いてしまったのは
感情移入どころではなく
見えてはいないけれど
自分自身が登場人物の一人なわけで。

冷静には、なれないかと。

登場人物の中で
1年目の女性記者がいたけれど
自分もその当時は
入って半年目だったので
似たような感じだったと思われる。

いろんな記者の人が
描かれていたけれど
その当時、幾つだったかで
行動は変わったかもしれない
とそんなことを考えながら
見ていた。

2010年1月25日(月)
良いなあ

森山直太朗。

詩とメロディーとその歌声が。

かの森山良子さんの息子さんだ。

アルバムいくつか持っていて、
ついこの間、
iTunes経由で
傑作選2001〜2005リミテッドエディション
を購入した。

これまで持っていたアルバムと
かぶっている曲もあるけれど、
そんなことはどうでも良いと思えるほどに
いいなあ。

彼の曲は、「さくら」が有名だけれど、
それ以外にも、良い曲がたくさんある。

初めて聴く人には、
このアルバムお勧めかもしれない。

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Akiary v.0.51