八重山毎日新聞社コラム

「やいま千思万想」No.135


【掲載:2018/11/15(木曜日)】

やいま千思万想(第135回)

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一

現金払いが良いのかカード決済が良いのか?

 先日、とは言っても二週間ほど前にカード会社から電話。
「不正使用された疑いがあるので、確認をさせてください」との内容。
「海外からの使用でホテル代金20万円、その他、(いくつか例が挙げられて)使用されたことがありますか?」と。
勿論そのような事実はないので、そう答えると、「はい、分かりました、不正使用だと思われますのでカードを今直ちに停止させていただきます。
そして新しいカードを一週間ほどでお送りしますのでしばらくお待ちください」と、テキパキとした仕事ぶり。
当然ながら、電話は丁寧な口調で「本人確認」の会話から始まったのですが、女性のその声は落ち着いた低めの響きの効果もあって、こちらの対応もスムーズに運びました。
噂には聞いていましたが、まさか私のカードが不正に使われるとは、警戒心もうっかり薄れてしまっていました。
そのカードは一番よく使うもので、国内はもちろん、海外でも多く使用していたものだったのですが、この事態は今回が初めてです。

 現代はすっかり「カード社会」になりましたね。
現金を持ち歩いていた頃に比べれば、それはそれでとても便利になりました、とはいうもののいささかの不安がいつも頭をよぎります。
今、決済技術は更に進み、スマートフォンや腕時計を読み取り機にかざすだけで支払いが終わるという、鮮やかなスピード感を味わえるようにもなりました。
しかし、 日本ではなかなかそれらは浸透しにくく、カードでの支払いが圧倒的に多いそうです。
セキュリティーに関しては年々強化されていますからより新しいシステムによる決済の方が安全性が高いと思われるのですが
(今回のカード会社からの電話の件を考えても確かにセキュリティーが高められていると思われます)、さてさて、これからはどのような方向へと向かっていくことになるのでしょうか。

私見です。
現金は持たなくなったとはいえ、その代わりにカードの数が増えました。
その厚みといったら、そして重さも含めれば持ち運びの負担は相当なもの。
これではどちらが利便性と現実性に優れているのかそう簡単に答えが出るとは思えないのですが、いかがでしょう。
現状では、高額の買い物での支払いはカードが多いでしょうか。そして少額では現金支払いになっているかと思います。
私は知っています。決してカードを使わない御仁を。高額でも全て現金のみ!その御仁の見識に色々と考えが巡ります。
お金は目で見て確かめるのが良いのかもしれません。
お札や硬貨の触覚と重さはお金というものの「価値観」を感じ取るためには是非とも必要ではないかと。
しかしこれは購入する側に取って、ということであって、売手(お店側)にとってみればカード処理によってどれだけ手間(人手)が省かれ効率もよくなることに繋がったか。
煩雑になりがちな処理の厄介さも削減できたかと思われます。
現金か、それともカード(新しい機器)か?さて現在の私の財布の中身は?
重いです!





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