八重山毎日新聞社コラム

「やいま千思万想」No.143


【掲載:2019/3/24(日曜日)】

やいま千思万想(第143回)

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一

健康には留意を!「定期健診」の勧めです

 最近は病院に訪れることが多くなりました。
以前の術後検診ということもありますが、「病院」というトラウマから解放され始めたのかもしれません。
20代には数年に一度の割合で「血管迷走神経反射性失神」による救急車に乗るという経験、しかしこれは本当に一時的なこと。
自身の頭の中で起こすストレス状態で「一度思考のスイッチを切りなさい」という頭からの指令で気を失います。
でもこれは数秒で回復するというもの、周りの者にとっては異常な事態と映ってあたふたとされるのですが、本人は至って冷静ですぐに平静に戻ります。
それ以前は職業病である「頚椎症」、そして現在では加齢から来るのか「後縦靱帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)」もからんで首根っこはいつも不快です。
でも仕事上での支障は今のところありません。

 40歳、50歳(この時は「人間ドック」を受けました)、60歳という節目では少し体各部の変調はあったものの、
それまでもそれ以後も大病もなく今から3年前の2016年(67歳)までの私には「病院に行く」ということはほとんど頭に浮かぶことがなかったと思います。
一気に来ましたね。「病院通い」の機会が。

 ことは2016年12月、演奏会中に起こった「不安定狭心症」の症状から始まりましたね。
すぐに治療で冠動脈にステント3つ留置となりました。
その発見には合唱団のメンバーの医師たちの素晴らしい連携プレイという大きな働きがあったことについては以前にも書きました。医師との関わりに感謝です。
そしてその折は病院からの一週間(以上)の入院の勧めを辞退して(治療&4日間検査入院《計5日間》五日目に退院)。
直後に予定してあった本番をこなしたわけですから、我ながら驚き、且つたいしたものだと感心したものです。
その後、日常は再び慌ただしいスケジュール。しかし、またまた入院する羽目に、それも今度は二週間も。
2017年4月、穿孔(せんこう)性虫垂炎。これが決定的になりましたね。これからは定期的な検診が必要だということを。
私のような自由業は「検診」を自身で申請しなければなりません。
それはまたまた忙しい妻の手を借りてしまう手続きとなってしまうのですが、自身のためにも周りの人のためにも定期的な検診をしなければ、と今は思っています。
健康維持は大切ですね!「定期検診」は受けるようにしましょうか。
医療も進歩しています。その対応も細やかになってきていると思います。(少なくとも私がかかっている医療機関も先生方も信頼できます)
「不安がり屋」や「面倒くさい」を返上しなければいけません。特に「自信過剰」は良くないですね。
検診の大切さを痛感します。時間もかかりますし、私のように毎日が自身とも音楽とも戦わないといけない人間にとっては尚更です。
このコラムを書いている今日は2度目の「胃カメラ」を受ける予定になっています。
さしでがましいかもしれませんが、是非とも「検診」の考慮を。

 



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