今回は【男にもの申す】ということになりました。
人は幸福を求めて生きています。いうまでもなく辛い目や、苦しい思いをするために生まれて来たわけではありません。私はそう信じます。
ただ、辛いこと、苦しいことを通ってきた方がより幸福度が高いとは思っていますが。
通らないで済んだということは、結局、誰かがその分負担を背負った為に出来たことに他なりません。
幸福を追い求めるのは自分だけでなく、他の人も求めています。両者が幸福にならなければ真の幸福はどちらにも訪れないのです。
辛いこと、苦しいことを分担する。それが質の高い充実感を味わうことにつながります。
この事を14-15才の若い人達に理解させ、行動に現し、その真の充実感を体験させるのは、今の時代なかなか難しいことになりました。
振り返ってみれば、私がどうしてこのような考え方をするようになったかは、やはり、手作りの良さを知ったからでしょう。と、同時に、それを成しえるにはその大変さ、難しさ、時間の掛かることをも身を持って覚えたからでしょう。
それは音楽によってだけではありません。遊びや、スポーツからも学んだことでした。
自己を時間をかけ、熟成させていく喜び。変化する自分を観る歓び。人から学ぶ喜ぴ。人に伝える喜び。これらはそう簡単には手に入らないのです。
特にこの日本での戦後の流れの中では、この理解が乏しかったのではないでしょうか。
今諸外国から日本に求められていることの原因はこんなところにもあるような気がします。
これらの問題は日本的視野を脱して、世界的視野を持ってこれからを考えることで解決法が見つかるかも知れません。常に世界情勢を知らなければならないのはその為です。
話しは戻って一 今、結局その難しい時期に合唱団全体、そして個々団員があるのだということを言いたかったのですね。
どう伝えればその意味がわかってもらえるか。その意義を理解してもらえるか。
若い合唱団に、そして団員の若者に、人生を語る難しさをはがゆく思いながら今悩んでいます。
今回、男性に一言意見を書いてみようとしたのは、その一端にもなり、又、「男性意識」の改革を未来に向かってしなければならない時期に現在来ているとも考えたからです。
No.3で「女性」のことを取り上げました。今回は「男性」に対して提言を突きつけます。一考を要することです。
*旧態依然の男性観に捕らわれてはいませんか?(捕らわれている男が余りにも多すぎます。特に若い男性に多いのは不思議です)
*男は実は「甘えん坊」です。ですから何事にも甘えすぎることに注意しなければなりません。(自分自身に結構甘いような気がします。これは育てられ方でしょう)
*これからは「女性」との関係を正しく認識しながら付き合わなければなりません。「女性」をどの様な対象として見るか。(くれぐれも自分のフライドや「欲」を満たすためだけに「女性」を利用するのはやめなければなりません)
*仕事も趣味を遊びも、全てにおいて真剣に取り組まなければ「男」じゃない。「中途半端」は誤った人生観を生むだけです。
「男」というのは・・・・というふうに書きましたが、結局これって、「女」や「男」のことではなく、「人間」とはどうすべきかということですね。
「女」にこだわり、「男」にこだわり過ぎて、「人間」としての視点が曇ってしまうのです。こだわりから解放され、自由な発想と思いやり、そして、認め合うことからそれぞれに「女」や「男」を見なければならないのです。
我が団でもまだまだ男達の意識は改善される余地を残しています。
頭では判ろうとするのですが、時々古めかしい顔が覗くのです。
きっと、鏡でその自分の顔を見れば本人も気づくと思うのですが、まだまだ不用意な行動や、発言が多いような気がします。
男たちよ! 女性を後ろに控えさせるような自分を甘やかすことはやめよ!
男たちよ! 「女は出しゃばるな」という発想はやめよ!
男たちよ! 真の意味で「強い男」になれ!自分よりも才能ある女性を認め、協力を惜しまない男になれ!
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