八重山日報コラム

「音楽旅歩き」No.103


【掲載:2017/09/03(日)】

音楽旅歩き 第103回

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者  当間修一

夏の暑さに温泉の効用を

 夏はシャワーが最高ですね。
湯船に浸かってホッとしたいのは冬場の話。盛夏はやはりシャワー、ということになります。
大阪も、京都も暑い!私が住むところでの37度はきつかったですね。
体感的にはもっと高く感じます。
今年、日本の各地で島根県や石川県のように何と39度を超える記録を残したところもあるそうですから、体温超えのこの熱さは体にとって相当の負担だったはずです。
日中はできるだけ外に出ることを控え、自宅ではエアコンとお友達。そして、上に書いたシャワーが最高、となるわけです。
沖縄は暑いと思われがちです。
石垣島も暑いのではと想像してしまうのですが、過去の記録を見れば35度以上になる事はまずないようですね。
本土のようにフェーン現象が起きないのが原因らしい。
フェーン現象とは、山の斜面にあたったのちに山を越え、暖かくて乾いた下降気流となった風によってその付近の気温が上がる現象のこと。
「山」と「川」の国、日本の特徴でしょうか。
それなのに、石垣島では今月8月20日の午後2時頃に35.6度という史上最高気温(日本気象協会)を記録したそうですね。118年ぶりの記録更新との記事も見ました。

 今日のテーマ、実は気象現象の話ではありません。
シャワーの話、いやそうではなく私はバスタブ、湯船に浸かって体を癒すという話をしたかったのですね。
この暑いときに湯船?そうなんです、少し微温(ぬる)めの湯に浸かって体をほぐすのが、私には「最高!」という体験を書きたかったのです。
今年も8月は伊豆の湯ヶ島温泉で合唱団の合同合宿が行われました。
私が指揮する幾つかの合唱団が一堂に集まって歌三昧の日々を過ごします。
なかなか厳しいスケジュールを組んでの練習。合宿が終わった頃にはヘトヘトです。
そして、これもいつものことになっているのですが、合宿後には1泊か2泊で心身を癒すための旅行を企てます。
今年は、有名ではありますが私は未だ一度も行ったことがなかった「熱海」への計画を仲間が立ててくれました。
噂で、「熱海」は今流行なのだそうです。
そして行ってみることになったのですが、想像以上に観光客で一杯。
駅前開発が進み、現代的な建物と古き風情が混在し、それが魅力を作りだしているようです。
私もそれを実感しました。
宿は駅から歩いて10分ほど。
熱海湾を見渡せる素敵なホテルだったのですが、その眺望もさることながらお食事もサービスも良し。
そして入った温泉は源泉掛け流し、元湯のお宿。
二度にわたる手術後の体、その快復と職業病だと思われる腕の筋肉痛が気になっていたのですが、この温泉が効いたのですね。
これまでも全国各地の多くの温泉に浸かって来てはいますが、この経験は初めてのこと。
私自身も驚きでした。
その湯の成分が商品としてその宿で売られていると後で聞き、購入。
というわけで、シャワーでなく今では湯船に浸かってホッコリです。
夏の暑さ、温泉の効用の話でした。





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