八重山日報コラム

「音楽旅歩き」No.137


【掲載:2019/5/13(月)】

音楽旅歩き 第137回

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者  当間修一

長い連休、どのようにおすごしでしたか?私は疲れました

  10連休は皆さんどのようにお過ごしでしたか?
いやぁ、私は休みどころか一層忙しくしていました。休みとなれば私の仕事は普段より増えます。
特に今年の連休はこれまで以上に走り続けていました。
で、これを書いている今日はまだ疲れが取れずにいて、右往左往といいますか、けだるさを伴う疲れ状態が続いています。
軽い筋肉疲労を全身に感じるといったところでしょうか。

 連休に入って直ぐに大きな演奏会(G.F.ヘンデル「メサイア」全曲演奏)がありまして、そのために合唱団やオーケストラの練習があり、全曲3時間にも及ぶ曲を仕上げました。
演奏会当日はゲネプロ(総練習)と合わせれば6時間以上の集中力と体力を使いました。
その日を終えた後は一週間程休むのが良いのですが、何と他団体の練習が目白押しに入るといったことに。
またいけないことに、その間に一泊二日でメンバーと共に奥琵琶湖畔〈メタセコイヤ並木〉で有名な「マキノ」という地に出かけるという無謀なことをしてしまいました。

 行った動機はふとしたことで話題にのぼった肉の話から。
「マキノ」は最近は遠方ということで行くことがなくなっていたのですが、お世話になった民宿の食事が忘れられず、美味しい「近江牛」に「近江米」を食べたいということで出かけることになったもの。
遠方だというのが分かっていながら車で行ってしまったのですね。連休の終わりに差し掛かったものでやはり車の渋滞、そして何よりもその距離が長かったこと。
おまけに美味しい「すき焼き」(牛肉とご飯を一緒に楽しめます)を食べたせいか一泊した翌日、散歩で山道を歩いてしまいました。
それも炎天下で。晴天でした。そしてその日差しのキツかったこと。で、演奏会の疲れも取れないうちに、また疲れるというあんばいに。
そして、そしてですね。その足で名古屋と、東京での練習になだれ込むということになってしまったのです。もう、これはむちゃくちゃな日々です。
疲れを取ろう、癒そうとして行った二日間が演奏会以上の疲れを生んでしまったというわけです。

  これはあくまでも私個人の意見なのですが、10連休はいけませんね。長い休暇となれば一ヶ月ぐらいは欲しいです。
そうすれば、その中で休むための、癒すためのスケジュールが組めます。私にとっては10日というのは中途半端になってしまいました。
もちろん、この期間を十二分に活かせた方々も居られたと思うのですが、出かけた折の疲れが取れるためにも、
また計画を立てた事が出来るようになるためにももう少し長い、いや思い切った長い休暇があると良いなとやはり思いました。
街のお店では人が普段より増えた所があったことでしょう。
また、思ったより増えなかった所もあったに違いありません。
お店といえばそれに関与する仕入れの問題もあったかと想像します。
今回、楽しい音楽三昧の日々の後、一転して疲れの極みを体験することになりました。
もっと長い休暇での旅行、それが良いですね。





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