八重山日報コラム
石垣島の人口が増えますね。自衛隊に因るものですね。
【掲載:2023/03/26(日)】
音楽旅歩き 第209回
「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一
【「集団と化したものにとって、大事なのはその指揮するものの資質】
写真を見る限り(以前車で通りかかった時はまだ建物がありませんでした)錚々(そうそう)たる配備でしょうか。
自衛隊配備について揺れた島だったと思いますが、私、自衛隊員について悪い印象を持ったことがありません。
私が指導した学生たちや合唱団員には入隊した者がいましたし、元隊員もいました。熱血で、真っ直ぐで、実直な人というのが印象です。
中には自衛隊の飛行機整備員の方がいて後に航空会社に就職して、その仕事振りなどの話を聞きながらひどく感心したものです。
彼はおとなしく、あまりお喋りではなかったですが音楽好きで、穏やかなその性格ゆえに私もよくお付き合いしたものです。
災害時の活躍は、その専門性において信頼できる頼もしさで安心感でもって見守っていました。
山に分け入り、土砂を掻き分け、その格好良さは彼らならではです。
ヘリコプターからロープで下り、けが人を引き上げる。絶対に一般人には真似できないことです。
表にはあまり出て来ませんが、裏で支えるその力量にはただただ感謝です。
迷彩服には少し身を退きますが武器など銃器が眼に入らず「怖い」と思ったことはありません。
警察官とは違った感覚です。警察官は帯革(たいかく)に付けた、無線機、警棒、拳銃、手錠など実は怖いものです(実際に使われている所に居たことがなく怖いとか、恐れを感じないです)。
でも暴漢など急に対処しなければならない時があるのでしょうからその装備は必要なのでしょうね。
一般国民としては、警察官と自衛官とのお付き合い、コミュニケーションをどうとるかが大切だと思うのですが。どうでしょう?
親しみを持つようにという理由もありますが、もっとその働きについて、私たちが一般的に識らない事柄もあるとかと思いますから、理解を深めるためにも普段から機会があれば話をしてみたいと私などは思います。
ただ、もう一歩踏み込んで考えてみれば、一個人として、あるいは仕事上の隊員を見れば実に統率された人として一目置く存在なのですが、
ある命令によって行動を取った時は一変した様相を示すことがあります。それは恐ろしい、と感じる瞬間です。
統率された集団にとって、何が一番重要かですね。それは「指揮官」の資質でしょうか。
指揮する者が「あらゆる事に精通し、人間的に優れた者」であるならば何も恐れる理由はありません。
あまり想像したくないのですが、指揮官として相応しくない者が指揮、命令すればとんでもない事態に陥ります。
多くの国の歴史がそれを実証しています。私たちも、隊員もその見定めが必要だと思うのですが、これについても如何でしょう?
島の人口が増えます。経済効果もあるでしょう。
でもその前に互いの信頼を確かめ合わなくてはならないと思う私です。
近々、島に行きたいと思っています。もちろん「命の洗濯」のため。
私の知る島の姿が変わっていますか?
飛行機が新空港へと着陸態勢に入るとき見えるのでしょうか?