八重山日報コラム

「音楽旅歩き」No.210


【掲載:2023/04/09(日)】

音楽旅歩き 第210回

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者  当間修一

【健康を保つ、それは呼吸・睡眠・食が基本です】

 健康 を保つには〔呼吸・睡眠・食〕を基本にする、ということを改めて感じています。
自分自身の健康を意識したのは60歳を迎えた頃からでしょうか。
それまで大病もせず、好き勝手な毎日を送っていた日々に、少しずつ体に違和感を覚え始め、60代後半に突然の不調、そして手術を受けることに。
人生それをきっかけにして一層身体について考えることになりました。
〈健康〉が長かっただけに、急に体調を崩したのですから、その身体管理は慎重に、そして細部へのこだわりと変化しました。
30代で合唱団を組織した折、必要に迫られて〈発声〉をどうしても確立しなければならなくなり、
「ヴォーチェ・ディ・フィンテ」という〈発声法〉を「解剖学」「生理学」に足を踏み入れ、徹底した科学的な捉え方の過程で生み出し、教える立場になりました。
その事が基本となり現在でも身体管理のアップデート(最新のデータ更新)が続いています。

 テーマとした〔呼吸・睡眠・食〕、この重要かつシンプルな事柄について少し話をさせて下さい。
先ずは呼吸。呼吸って生まれてから死ぬまで一体どのぐらい動いていると思われますか?
普段あまり意識しない動きですから一日に約3万回の〔呼吸〕だと知れば驚かれるのではないでしょうか。
ですからのその動きはとても大切。その動きが整えられたものになればどれ程の健康体へと向かうかを想像できます。

 〔呼吸〕とは、酸素を体内(肺)に取り込み、細胞で消費し、老廃物となる二酸化炭素を体外へと排出する仕組みです。
その換気の良さが健康に結び付いています。
普段は浅い呼吸でしょう。それは換気が良いとは言えません。
時折意識して深い呼吸をする、それがより良い換気となって健康に結び付きます。
これ、すなわち「深呼吸」なんです。
真の「深呼吸」はなかなか難しいのですが、とにかく一日に数回でも意識しての「深呼吸」がお薦めです。

 〔睡眠〕は人生の三分の一を占めると言われています。
これは一日の睡眠が8時間としての数字なのですが(最近では〈睡眠8時間が理想〉という縛りが解かれている説が多いです)、
年代によって睡眠は違ってくるものですし、個人的にも違います。要は一定の睡眠時間を確保しなければ体に何かの不調が起こる、ということでしょう。
私について言うならば、睡眠が取れていれば脳も体も快適に働いてくれることは確かです。
不眠は健康体にとって大敵だと私は思っています。
(ネットには〈人生を80年とすると、 睡眠に27年、食事に10年、 トイレに5年の時間を費やす。人生、たったの38年〉という書き込みがあるのですが、
う〜ん?でも時間というものを捉えるには成る程とも受け取れます)。

 〈食〉、これは身体を作るということでは最重要項目でしょう。
どのように栄養バランス(たんぱく質・脂質・炭水化物)の良い〈食〉を得るか、ですね。好きなものが偏りなく有る。
毎日の食が楽しい!これこそ健康の証し、人生の喜びです。
これら三つの基本で毎日を生きます。





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