じゅずシュッツ・番外編


アウローラ・ムジカーレのプリンス、原田匠彦くん(なるちゃん) が7/19からの ドイツ演奏旅行 に参加するため、語学留学中の英国から一時帰国しました。
その彼の訳で英国人の目から見た日本人を描いた 「Bluff your way in Japan(日本知ったかぶり)」 を連載します。
どうぞお楽しみに!〜



The Auther   著者紹介



 ロブ(ロバート・エインスリー)はショウワという時代の35年にHull* で生まれた。
Hullは日本人にとって発音するのが難しい地名である。‘h’** ‘u’‘l’の発音はどれも日本語にはない。
彼は1984年に誤って日本に行ってしまい、帰ってこなかった。そして2年後にやっと帰りの航空券を買うのに必要な日本語を学んだ。
  彼は日本で色々な「面白いこと」(この本には書けない)と、すこしの「この本に書けること」(面白くない)を経験した。ほとんどの間、彼はオカザキという所に住んでいた。そしてそこの住民は皆彼のことを覚えている。おそらくこのために、彼はあえてオカザキに戻りたくないのだろう。
 彼はクラブのホステスと話すことによって流暢な日本語を学んだ。しかし女性の日本語と男性の日本語は全然違うということを誰も彼に言わなかった。気付いた頃にはもう遅く、彼は流暢に女の話し方をしていた。そして色々な面白い仕事を勧められた。
彼はバーでビジネスマンと話すことによって男性の日本語を学び直した。そして今、彼の日本語は常に酔っ払っている。

<注>
*Hull  イングランド北部の港町
**‘h’ 日本人は皆‘h’をドイツ語の‘ch’のように発音していると
     思っているらしい

Bluff your way in Japan
「日本知ったかぶり」
―イギリス人がイギリス人のために書いた本―

著者 Robert Ainsley
和訳 原田 匠彦


Introduction はしがき



 商用や観光で世界を旅行する人達にとって、日本という国は気分をくじかれる場所である。日本の文化と習慣は、おそらく世界で最も独特かつ複雑に出来ている。そのため日本で生活するのは非常に難しい。
 この困難さゆえに日本人に迷惑をかけてしまうのではと心配する必要はない。日本人は外国人に対して日本のことを知ってほしいとは全く思ってない。
しかしもし日本のことを少し知っていたら、あるいは少なくとも知っているふりをしていたら、彼らはものすごくあなたを尊敬してくれるだろう。
日本人は首尾よく宿題をやってのけた者をほめたたえる。日本の狂った高圧教育機構においては、学校で出来ることはほんのわずかなのだ。

 日本では万事が予言可能で機能的に出来ている。
例えば、エアコンの季節は常に6月1日に始まる。たとえ、5月31日の 気温が90F*であっても、誰もエアコンのスイッチを入れない。
というようにこの本を読めば、日本に20年間住んでいる西洋人さえも、 あなたがよく日本を旅行していて日本のあらゆる知識に精通していると思うだろう。
*90F=32℃
 日本にあるもの---弾丸列車、フジ山、礼儀---などを語るよりも、 日本にないものを語るべし。その方が玄人の雰囲気をかもし出すというものだ。

  日本にないもの:
・ゲイシャ(京都をのぞいて、どこにもいない)
・小切手(全ての取引は現金または手形でおこなわれる)
・’filling’に相当する言葉(歯科用語)
・ピアスの穴(誰も開けていない)



〜〜〜連載 第1回 終わり〜〜〜



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