八重山毎日新聞社コラム

「やいま千思万想」No.146


【掲載:2019/5/23(木曜日)】

やいま千思万想(第146回)

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一

『SNS】は活発に賑わって刺激的です

 今、SNS〔Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)〕が賑わっているようです。
政治発言や芸能、噂話など、記事によって違いがあると思うのですが活発なつぶやき、写真、記事が流れています。私も発信しています。
文章や写真などで自分の事や周囲の出来事を伝えるというプライベート的なものも面白いですが、
同時に仕事や趣味、また刺激的で共通する生活上の示唆を与えるような記事なども発してみたいとの思いです。
私は音楽家ですから、それに関する情報を発しています。
器楽音楽などについても書きたいのですが、合唱分野の方々が圧倒的に良く読まれているようで、記事もそれに関することが多くなっています。
最近投稿した記事を少し引用しますね。

 Twitter(ツイッター)での投稿。140字制限というのがありますから端的に要領よくまとめなければなりません。
しかしそれがかえって読みやすさも生んでいるようです。
私の投稿です。

 『楽譜に従って、正確に音高、音程を取れば少なくても良いハーモニーは立ち上がるはず。その上に立って、音楽を奏でるという事は「言葉」から生ずる全人格的な衝動や世界観を加えることです。
「音楽」とは、私は思うのですね、人間が感じる心地よい響きを基にして、人間的な「心」を表すことだと。』

 『「心」を表すこと、その何と難しいことか。「言葉」とは人間について精通してこそ内実を得ることができる。
100人いれば100の心がある。それらの共通する、あるいは全ての人が高められる「心」を目指させる事こそ、音楽が存在している価値があるのだと私は信じています。
言葉は心です。』

 『言葉は心。心は言葉。と言っても、では心とは?見えないけれど現れている姿は有る。
どう生きようとするか、何を目指そうとするか、その時々に見せる結果としての姿で表に現れる。
音楽は正直。楽譜の中に、演奏の中に正直に出る。人間だけが持つ最高の愉(たの)しみ。愉しみだからこそ人間の宝物になるのですね』

 『言葉は音楽だと書きました。その言葉を活かすのは、どれだけ感情のヒダを持っているかにかかっています。
沢山喜んで、感動して、悲しんで、悩んで、感謝して、怒って、それらのいくつもの感情の引き出しを作るかです。
引き出しを支えている根っこは、幸福・平安を求め祈る思いです。』

 多くの人々が読んでくださっているようです。
私が楽しむ記事紹介があります。いくつかあるなかで次の書籍を。
各国のサイエンス誌の最新論文、大学紀要を紹介する形で綴った池谷裕二著「脳はなにげに不公平」朝日文庫。
目次から幾つかを紹介すると、

〈不平等な世界の方が安定する〉
〈上流階級ほどモラルが低い〉
〈外国語がペラペラになるかは遺伝子次第〉
〈「嘘をつく能力」は脳の標準仕様〉〈脳細胞は年を取っても減らない〉
〈死んだら心はどうなるか〉
どうでしょう?なかなか興味あるテーマだと思われません?お勧めします。

 



戻る戻る ホームホーム 次へ次へ