八重山毎日新聞社コラム

「やいま千思万想」No.171


【掲載:2020/05/07(木曜日)】

やいま千思万想(第171回)

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一

「新型コロナウィルス」対策について〔その四〕

 私の部屋からウグイスの「ホーホケキョ、ホーホケキキョ、ケキョケキョケキョ……」の可愛らしい鳴き声が聞こえています。のどかです。
今も「新型コロナウィルス」対策として在宅を強いられている(と敢えて言っておきましょう)者にとれば、何と言う優しさに満ちた癒やしであることか、です。
在宅期間中に新たな動きが私の関係する団に始まりました。
SNSに続いて〔Zoom(ズーム)〕と呼ばれるツール(アプリケーション)です。
自粛よって一カ所に集まることができない人たちが遠隔で集う。ミーティングをするわけです。
コンピュータ(PC)やスマートフォンなどで出会い、話をします。中にはこれで「飲み会」をしたりしている人たちもいるそうです。
私はこの「飲み会」は遠慮させて頂きたいと思います。飲む場はやはり「お店で飲まなきゃ」の類です。

 私がコンピュータに出会ったのは40歳から、使い続けて既に30年が経ちました。
その間の変化の激しさは驚嘆に値します。様々なデジタル機器の進歩は、今から振り返れば〈夢のごとし〉です。
それらは仕事の担い手として、またコミュニケーションツールとしての大きな役割を果たしています。
その中にあって〔Twitter(ツイッター〕は世の中を動かすほどに盛んに用いられています(最近大きな話題を呼んだネットデモがありました。
数百万人が参加したそうです)。時流に乗っているということでしょう。
このTwitter、情報交換、意見交換、主張、反論の場(時には目を疑うような汚い言葉が溢れています)になっています。
制約文字数が140字というのも多くの人に用いられるようになった原因でしょう。
短く伝える、読める、といった手軽さが気に入られたのでしょう。時代に即したものだったのですね。 しかし、見ようによれば、これではより豊かな表現、内容の緻密さ、行間で情感を、などとの思いに時間を費やすことができなくなります。
その事に時に不満を感じたりします。

 〔Facebook(フェイスブック)〕というツールは以前に比べると少し勢いが衰えた感があるとはいえ、現在も世界中の多くの人が利用、根強い支持者がいますが、
特徴は字数に制限がないこと、写真なども手軽に掲載できることでしょうか。
そうした代表的な二つのツールに一長一短があるものの、これからも利用されていくことは否めないでしょう。

 そこに、急に現れたのが〔Zoom〕だったのですね。
トレンドとなったのはまさしく「新型コロナウィルス」対策によってです。今後も使われ、その勢いは止まらないものと思われます。
私はこれらに加え、古くから使用されている〈ブログ〉に参加することにしました。
なかでも〔Ameba(アメーバ)〕は歌手や俳優など著名な人たちの意見表明の場となっていますね。
ニュースなどもそれらを取材源としているようです。
そこに、私はこれまでと違った立ち位置で発信したいと思っています。さて、どうなりますことか。

 



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