八重山毎日新聞社コラム

「やいま千思万想」No.174


【掲載:2020/07/02(木曜日)】

やいま千思万想(第174回)

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一

新しい世界モード生まれる可能性があります。「新型コロナウイルス」後に

 活動を開始しています。
まだまだ「新型コロナウィルス」感染の危険性は除かれたわけではありませんが、より感染対策を講じながら人としての社会性を保つことも大切だと感じ、適切な対応で臨みます。
前回のコラムで書きました。以下の注意事項《広い練習場、メンバー全てがマスク着用、ソーシャル・ディスタンス(人との距離)を保つ(最近では1メートル以上)は必要でしょう。
いわゆる「3密(密閉・密集・密接)」の回避ですね。
1.密閉空間(換気の悪い密閉空間である)、
2.密集場所(多くの人が密集している)、
3.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や共同行為が行われる)
という3つの条件が感染を拡大させるリスクが高い〕》を守るのが基本だということは現在でも必須だと思われます。
ただ、その後の研究や他国との比較において若干意味合いが異なることも判ってきました。
例えばマスクの着用、ソーシャル・ディスタンス( 人との距離)を保つ!
このことについて最新の研究によれば、人通りが少ない(あるいは極端に居ない状況)、風が吹き、雨が降っているといった場合の「外」でのマスクは必須とはなりません。
ましてや熱中症の危険がある夏期ではマスク着用はとても危険なこととなります。
大事なことは【常に換気されている状態にある】ということが鍵を握っているとされています。
「咳」が出て止まらないという体調の方は、マスクなど〈咳エチケット〉に気を付けると共に外出は控えなければならないことは当然ですね。
「新型コロナウィルス」対策と人々の活動というテーマで書き続けてきましたが、これをもってこの項は一旦終わろうと思います。
その期間中、様々な出来事、そして思考が生まれ、更にそれらに携わる人々のさまざまな様相も浮き彫りになりました。政治の世界は顕著です。

 話は少し変わります。
ビジネス界のマーケティング戦略の一つに、様々な切り口から計画的に組み立てるための考え方、思考法として「フレームワーク」という言葉が知られています。
何を検討すれば本質が明らかになるのか、意思決定できるのか、そのためにどのような情報を収集すべきか、情報をどのような枠組みで整理、分析すべきか。
全体像を把握し,思考の質を上げ,漏れなく考えるための効果的な思考法。それが「フレームワーク」であると説明されているものです。
しかし、これには〈落とし穴〉もあると私は思っています。
フレーム(枠)としてどの部分を切り取り、取り込むか、それが大事ですね。
これを最初に間違ってしまうとその後の全ての思考過程が適切でなくなります。
人間って〈狭量(きょうりょう)〉ゆえの枠組み作り、切り取る思考になりがちです。
自身が所属する「現場中心」の思考になりがちだからですね。
これからは新しい「世界モード」が生まれる可能性があります。
このコラムもそれらを追うスタンスとなるはずです。これからもお読み頂けるならば幸いです。
どうぞよろしくお願いします。

 



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