八重山毎日新聞社コラム

「やいま千思万想」No.182


【掲載:2020/11/05(木曜日)】

やいま千思万想(第182回)

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一

安全で楽しい活動は今をどう生きるかにかかっている

 大阪に続いて名古屋での演奏会が終わりました。
これからは東京、京都、そして再び大阪での演奏会へと活動は連なっています。
『コロナ禍』での演奏会、その反響は思いのほか多いように感じます。
それだけ、まだまだ活動を自粛している団体、及び演奏家が多いと言うことでしょう。
活動はしたい、けれど、開催するには不安が多い。
しかし、全国で少しずつ活動を始めようとの情報が入り始めています。
日本は感染者数は抑えられているとの情報に依るものだと思うのですが、私はそう楽観視はしてはいません。
実は確実に感染者は多くなっているのではないかと見ています。
欧米での感染者、その状況は想像以上の悪化を続けています。
アメリカ合衆国は目を覆いたくなる有様。
大統領選挙もその影響の中で行われました。今や地球は空前絶後の分岐点に立たされているとの思いです。

 人類が試されている。できうる限り、あらゆる情報を交換してウイルスと闘わなければなりません。
恐れを抱き安全を最優先して人間としての活動を全て止めるという選択から、
できる限り活動を続ける努力(当然、感染予防、及びその治療法を確立してのことです!)を怠ることなく取り組むという選択まで、
それこそどのような方策をとって対応するのかという選択を迫られています。
私は「新型コロナウィルス」対応策で活動を続けるという選択をとりました。
これまでに私が行った演奏会において感染者は出てはいません。
これからも十二分に対応策をとりながら安全で誰もが不安無く楽しめる活動を探っていこうと思っています。

 そんな風に考えていると、ある問題に行き着きました。それがエネルギー問題とその対策です。
地球が青息吐息です。喘いでいます。温暖化による様々な状況が示されています。
その中での『コロナ禍』は本当に辛く、苦しい!
精神的な打撃はもうギリギリのところまで至り、溢れ、心が折れそうになっている、
いや、もうすでに折れてしまっている人々が大勢いらっしゃるのではないかと想像します。
欧米諸国だけに限らず、現在では地球規模でエネルギー問題と取り組んでいるというニュース。
我が国は相当後れを取っているようです。 温暖化の徴候。石油に依存する生活もそろそろ見直さなければなりませんね。
自然エネルギーの活用も合わせて考えなければなりません。
そうでなければ人間に依る人間破壊が進みます。現実的な取り組みと実践が望まれている、と思うのですが如何でしょう。
「水素エネルギー」が脚光を浴びているようです。そして太陽光発電も。
昔、夢だった飛行物体や、クリーンな動力で動く機械。
それが現実化していると報じられる。もはや夢であったものが夢ではなくなりつつある。
そこに日本が参加している。その事実を知れば何と言う励み、そして「誇り」でしょうか。
しかし、日本はいつしかその競争から離脱しているとニュースは告げます。
今をどのように生きるか。それを問われる毎日が続いています。

 



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