八重山毎日新聞社コラム

「やいま千思万想」No.220


【掲載:2022/8/18(木曜日)】

やいま千思万想(第220回)

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一

この混乱の中「信頼」が夏合宿を無事終わらせました

  4泊5日の日程で行われた恒例の「Tomas-chor(私が常任指揮者を務める団体)夏合宿」を終えて帰阪しました。
場所は何年も前からお世話になっている伊豆湯ヶ島温泉「白雲楼」。
創業者が音楽好きで「音楽団体の合宿ができるお宿」として作られた温泉付きのお宿です。
現在は初代の女将さんと二代目の息子さんが引き継いでいらっしゃる。
まだまだ「新型コロナウィルス」の影響があって、キャンセルがあり、私たちも「来られるかどうか?」を心配されていました。

 当に困ったことに国の政策は日常の生活に密着して居らず、「自己責任」を強いるばかりで危機感を拭い去ることができません。
私は今年の参加者総勢65名が安全で、また楽しく音楽三昧を過ごせるようにと万難を排して決行。
しかし、全国の私たちの活動を見守っていてくださる方々の中には、心配して下さって
「大丈夫ですか。感染の問題はクリアーできていますか。もし、感染者がでたらどう対処されますか」
とのご忠告ともお尋ねとも受け取れる文がツイッター(Twitter)に呟かれます。
確かに、多くの団体では苦慮の末行事を中止したり、活動を休止する状況が続いています(にもかかわらず保証なく縛りをゆるめ、規制を取り去る政府)。

 以下のような内容でツイッター(Twitter)でお応えをし、ご説明させて頂きました。

『今のところ問題ありません。皆、元気で笑顔が溢れる練習が続いています。お宿との協力関係は強固で安全は確固として保たれています。
施設の敷地は広大で人が密になることはありません。「感染予防」は絶対の安心感にあります。山々に囲まれ、今も下に流れる川の音に癒されています。豪雨の後であっても。
マスク必着ではありますが、外に出てマスクを外し、体から息を吐き、新鮮な空気を吸う、これほど安全で健康な過ごし方はありません。
また、メンバーには現役医者が2人(その一人は救急医、その他に医療関係者が数人います)。
次のような経験も意を強くするものです。今まで、私の関連団体には「感染者は出ていない」というのが誇りだったのですが、さすがにこの日本の状況。
1人2人が陽性者となりました。ただし、我が団には所謂「濃厚接触者」いません。
団員からではなく、外部(会社、職場)での感染によったこと、そしてその前後には合唱団との接触がない!ということです。
自らが判断して体調の異変に敏感、少しでも感じたならば「休む」という選択。環境には絶対の自信を持っています。
笑顔一杯の練習。24時間声が出せて、思う存分ハーモニーを楽しむ様子がとても嬉しく、例年より参加者も増え合唱三昧の日々です。
ご心配をおかけした方には本当に感謝です。その期待を裏切ることのないように健康になって帰阪したいと思っています。
感染予防対策は行き着くところ、互いの「信頼」の有無だと私は思っています。それが実証されての最終日を終えました。』

「信頼」、全ての元はこれです!

 



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