八重山毎日新聞社コラム
SNS上で拡がってきましたね。現政権の腐敗を嘆き、怒る意見が。
【掲載:2024/04/11(木曜日)】
やいま千思万想(第260回)
「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一
不断の努力を怠るな!悪くならないために!
以前からよく言われていることですが議員の世襲制は良くないと。
特権階級となった職業議員に、国や世界への視線と国民の目線に寄り添うことのハードルの高さに気が付くことは至難の業です。
自分自身のことにだけ視線を向けがち。私利私欲に陥ることになるのは自明の理だと私は思っています。
働いてもらっているのですから、国民から付託された仕事なのですからそれ相応の特権を与えられるのも必要だとも思っています。
しかし、その旨味を知って貪(むさぼ)ろうとの執着心、浅(あさ)ましさはとても見苦しい。
「国民全ての人から付託されたわけではない」筈です。我が国の国会議員はある目的集団の一部(と言っておきましょう)の人々に推されて手にいれた椅子です。
だかこそ、それならば良い政策として多くの人たちに受け入れてもらうためにも「票を入れなかった人々」の事を常に念頭に置きながら政策、
立案を進めていくのが正論と言えるのではないか、それが民主主義です。
ここ10年ほど前から「民主主義」をいうのも憚(はばか)られる時代になってきましたが、今の我が国で起こっていることをしっかり見つめて、
平安と平等を見ることのできる人々からすれば、聞くに耐えない、見るに耐えない世界。
もう、怒りをも湧き怒ってくる状況です。
現代は一層混迷を深めている世界情勢でもあります。自国だけのことではなく、世界的な視野を持って政治に関わらなくてはなりません。
「特権ある職業」と考えての権力志向で選挙に出ているわけではないとは思うのですが、
特殊社会(世襲制などは大きな要因です)を形成する政治の世界に染まってしまえば(仲間に入るように、染まるように誘導されてのこともあるでしょうが)、
後はどのようになっていくかは目に見えて明らかです。現政権のように。
人間社会は「持ちつ持たれつ」と言い合いながらの騙し合い(言い過ぎでしょうか)、結局は狐や狸の化(ば)かし合(あ)い 。
醜い権力闘争に明け暮れ、利権に群がるハイエナごとき様相。
「今を見るだけでは憂鬱になる」、悩ましいです。
そんな中、小さな小さな「小窓」であったとしても黎明(れいめい)の光が差し込んでくるならば、未来を見ることができる。
前を見ることができる。未来が明るいと思えばとても今が幸福だと思える。
私の中にも、周りでも、目眩が起こるほどの衝撃の言葉(良い意味での覚醒の思い)、振る舞い、勇気づけられるエピソードが最近多くなりました。
なんと幸せなことか!私の世界が変わる。暗から明へと。
人間に悪い人はいないと「性善説」という言葉を用いる人がいます。私は少し違います。
「性悪説」を〈「人間は生来、悪に傾きやすい性質を持っており、善人に生まれてくるわけではない」という主張や考え方のこと〉と、取ります。
つまり〈善を目指して不断の努力をするのでなければ悪に染まる〉わけです。
〈不断の努力〉ですね。今の現状を避ける為に!