八重山毎日新聞社コラム
日々諸々を思うことを、羅列します。
【掲載:2024/07/04(木曜日)】
やいま千思万想(第266回)
「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一
選挙・経済・それに国力低下。日本はどこまで沈んでいくのでしょう
先ず、今話題になっている(と思うのですが・・・・・・)東京都知事選挙のこと。
私は都民ではないので当然ながら選挙権はありません、が、国政に影響すると思うので関心は高く持っています。
ほぼ一騎打の状態になっていますが、今までになく大勢の方々が立候補していて、成るべくしてなっている結果だとも思えます。
この国の選挙、不思議で変なことが多いです。知名度が優先される。
人気投票じゃないんですから、あらゆる形、時間を取って選挙民に候補者の考え、公約が伝えられる手段をもたなくてはなりません。
何故投票日が近づいて来ると候補者の意見・主張が聞こえなくなるのでしょう。
メディアは偏向かと思える報道ですし、こんなにSNSが普及しているのに、
これを活用せず、一般人が好き放題に垂れ流しているばかり。
東京のことを考えると、新しい風が吹いた方が良いとの考えです。
在籍が長くなると余程の精神の強さが必要ですね。立候補したときに約束した「公約」は果たさなくてはなりません。
それが、長く続けているうちにブレてくる。これ歴史がこれまでに体験してきた事ですね。
新しい良い風が吹いて欲しいと七月七日を見守ってます。
円安、とてもひどいですね。私もこのおかげで海外公演は見送ることになりました。
飛行機代もそうですが、それよりも現地での諸費用がこれまでのようなものでなく、想像を絶することになっています。
円安とは国力が落ちたということですね。どの分野に置いても今の日本は諸外国より劣ってしまいました。
一部の人がそれを予想していたにもかかわらず今以て沈み続けています。
アメリカの大統領選挙も関心を持つのですが、こちらは「滑稽」に見えて仕方有りません。
「おじいさん」が悪いとは言いませんが(私もその年代ですから)、何故若い人が出てこないのでしょうか。
不思議を通り越して怖いです。三十代から五十代の大統領が生まれたら面白いのですが。
最後の問題は。著作権についてです。
一般の方にとっては余り身近な問題ではないと思いますが、私のような職業では常に著作権が発生し、対しなければなりません。
私の団体ではしっかりと作曲家や作詞家、それらの演奏に対して著作権料を支払っています。
当たり前ですが実直に履行しています。
私もまた著作権に守られている一人です。演奏された方や、出版物を買って下さった方々からの著作権料を頂いています。
が、直接頂いているわけではありません。著作権を管理する会社を通して配分されます。
機構として致し方ないとは思うのですが、どうも取られすぎの感が拭いきれません。
この問題は至る所の分野で起こっているように感じます。
「取れるところからはどんどん取っていこう」、というものに近いですね。
人の心や価値観がすさんでいっているように思えてなりません。
なにもかもが値上がりしている昨今です。
根本的な解決策はもうないとの専門家の意見。
さて、この国どうしていけば良いのでしょうか!