八重山毎日新聞社コラム
どのように見ても、今の自民党の姿は異様です。
【掲載:2024/09/12(木曜日)】
やいま千思万想(第270回)
「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一
「必要悪」として容認するのか。隠蔽や議論無視を!
国力がこれほど下がってもその原因探らず対策も取らずに居る。
国民はといえば、それに対して憤慨しているのか、納得してこれからもこの政党に国の舵取りを任せるつもりか、
ハッキリと姿を見せない。
世論調査もどうも偏った数字が出て来る。
一般の国民の意見が反映されているとは思えない節も感じられる。
裏金問題から発してのこの状況。
党の総裁選挙を巡って、またもや本音なのか詭弁なのか判らないニュース報道が流れている。
これまでの自民党を見れば「改革めいた文言」も怪しいと思うのが普通だと思われるのですが、
そんなものがなかったように党内選挙が行われ、総裁になればこの国のトップ、総理大臣となるこの不可思議さ。
こんなもの「民主主義」ではない!
民主主義とは「国民」が主役であるはず。
徹底的に「国民」が何を思い、考え、欲しているかを知る努力をし、その結果を国会が論議して法案、対策を作る。
これこそ「国民」主体の政治体制です。
しかし、我が国ではほぼ一党だけが政治を行ってきた。
それも長く、長すぎるほどに長く。長く続けば腐敗が蔓延(はびこ)ってしまう。
世襲政治が当たり前、いや良くない面を持ち合わせているという考えも何処かに行ってしまって、
世襲議員が多くなってしまった今の国会。「お仲間政治」「利権が横行」。
溜め込む習性のある日本人は全てに渡って財産を溜め込む。
個人も、会社も国も。吐き出すことを知らない国民性になってしまったのか。
何のために溜め込む、保存する?どれも困った時にこそ使う貯蓄です。
でも今の日本は「困った時」を知らない。それどころか「困った時」を予想することさえできなくなった。
ただ、ただ「溜め込む」だけ。
国民の税金が好き勝手に使われる。
だれもそれに対して大きな声で意見が言えない。隠蔽、違法行為など「何処吹く風」で政治に関わっている議員たち。
国民を思って、と言うが、常に信条が揺れ動き、それも容認するという「甘さ」。
責任を取ることをしない責任者。権利を貪る権利者。
この国にもっとも欠けているのが「個人の尊厳」でしょう。一人一人に、グループに、団体に、そして国にも。
「人間一人一人に対する尊敬がない」これは「命を軽んじる」思想です。
毎日、一党の総裁選挙が報じられる。国民が直接投票できない選挙。
そんなもの「勝手にやって下さい」ってもんです。野党と呼ばれる政党も同じ穴のムジナ。
狸や狐に見えてしかたない私です。口では熱っぽく語るのですが、その背中には実践の、経験の、見栄えする背景が見えない。
その何処に信頼を置けというのでしょう。
国民が待ち望むのは、直接意見が反映できる「総選挙」でしょう。
直接に投票できる選挙であるのですが、今話題になっている兵庫県知事、かつては東京都知事選⋯。
結果として尊重されるべきものと思うのですが、それが後の「悔やみ・後悔」にならない判断であってほしいと願いますね。
今しばらくはTV離れです。自身による判断を目指します。