八重山毎日新聞社コラム
前回、ファッションについて触れました。音楽家として「美」と「個性」を考えてみたかったのですね。
【掲載:2025/02/27(木曜日)】
やいま千思万想(第280回)
「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一
男性も女性を見習ってお化粧はいかがでしょう
今回はその続きでもう少し考えを広げます。
外国人観光客が増えた我が国。想像以上に日本列島の隅々まで観光客が押し寄せているようです。
どこで情報を得ているかと思えば、やはりSNSなんですね。
皆さんよく見ていらっしゃる。恐るべしSNSです。押し寄せる観光客で一際目立つのは女性のファッションですね。
男性も身に付けるものがオシャレですし、化粧をしていることも珍しくありません。
しかし、何と言っても女性には驚かされることが多いです。
中でも一際眼に入ってくるのは若い女性のミニスカートですね。
今季のように酷寒が続くなか、冬景色の中に寒々しく映っている美しい脚は見ている方も寒くなります。
観光地だけではなく、街中の人混みにも超ミニスカート。外国の方が多いですね。
一瞬日本人?と思うのですが、お喋りを聞いているとお隣の韓国だったり、中国の方だったりします。
思いっきり旅先でのファッションなんでしょうね。
以前、合唱団員の女性に聞いたことがあるのですが、それには目から鱗でした。
「ファッションは我慢です!」、成る程!です。
寒くても美しく魅せるためには「我慢」なんですね。「ご苦労様!」です。
そのミニスカート、男性にとっては大変です。特に高齢者には、どう視線を向ければ良いのか。
私も瞬時に眼が動きます。
これは動体視力が大きく働いて反射的に反応するからですね。
ジイッと、目線で追う男性もいますが、多くは女性に睨まれるのが怖いので直ぐに目線を外します。いつも悩みます。
「ちょっと見たい、どのぐらい?」難しい問題を抱える悩める男性たちです。
男だっておしゃれをしたいですね。
これも驚いたのですが、男性のズボンのベルトには女性は余り関心を持たないと聞きました。
革だけでなく様々の材質が有りますし、色も選べます。私は気になるのですが、人は気にならないようなので少しがっかりです。
男性のお化粧には関心はありませんが、肌のケアには気を遣います。
これが化粧への入り口だったりするかもですね。
女性はいつ頃から化粧を始めるのでしょう。
高校生の化粧をしている割合についての最近の調査結果があります。
それによると、女子高生の約8割強が化粧やメイクに興味を持っており、相当数が実際に化粧をしているそうです。
確かに実感としても納得です。
特に高2女子の興味が高い傾向にあるそうで、彼女らが化粧をし始めるのは高3、というパターンが多いのではないでしょうか。
可愛く、綺麗なものを見るのは男女とも幸せな気持ちになりますよね。
でも何故、警戒心のようなものが湧くのでしょう。
「騙される」と思うからでしょうか。私はそうだったかもしれません。
素顔が見えないのが怖いのでしょう。お化粧の匂いも苦手です。
「真」が見えないと思う気持ちが強いのですね。
見栄えの問題ではない。中身を、飾らない心を見よう、とはよく言われました。
これからも美しく、混じりっ気なしの心の美しさを求め、探します。