八重山毎日新聞社コラム
何処かに書いたことですが、「正義」という言葉には気を付けましょう。
【掲載:2025/10/09 (木曜日)】
やいま千思万想(第293回)
「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 當間修一
【「言葉」の「本物」を見つけましょう 真剣に探しましょう】
誰にでも「正義」という思いはある。ですから「正義」の対立が生まれます。
戦争がそうですね。戦争をし合っている国のそれぞれに「正義」が使われて大勢の者が犠牲になる。
「正義」は恐ろしい言葉かもしれないです。
「言葉」というものは、使う者にとっても、場所によっても、歴史によっても意味が変わってくる。
当然だと思って「言葉」は使わない。誰もが同じ意味を持っているとは限らないのですね。
「正義」は人をたきつける、情熱を生み、過熱させて過剰な行動に移させる危険な言葉です。この現代にあっては!
今の時代、この言葉をもって何ものかを論じないように私は私を戒めます。
もう一つ誤ってはいけない言葉があります。それが「保守」です。最近この理由を述べる人が多くなりました。良いことだと思います。
私も「保守」の人間だと以前書きました。その内容は現在の意味とは真逆です。「これまでの価値観を鵜呑みにせず、良い方向へと〈穏やかに、時間をかけて〉改革していく。」それが保守です。
しかし、今使われている意味は全く違う。以前の体制を良い事として甦らせるということらしい。旧態依然が良いとの主張。歴史を逆戻りする。ある人々の良かった時代を復活させる。そこには苦しんだ人々の姿は含まれていない。見過ごされていた人たちの思いは反映されない。一部のジャーナリストや報道機関は除いて、多くが「保守」の意味を〈異なって〉使っている。そのままを信じれば大事な事が伝わらない。すなわち〈穏やかに、時間と論議を重ねての改革〉が伝わらないのです。
「変わる自民党」と自らが押し出す言葉が何と空しく響くことか。
新総裁が選ばれる舞台裏の旧態依然の体質。もう嫌というほどの人間関係、勢力争い、派閥の力が見えてくる。
永田町は別世界、というのをまざまざと見せつけられている。
これからどの方向に日本は向かうのか。何も改革できない政党に何ができるのか。日一日が心配です。
総裁選挙の間、重要な政治課題(メディアも伝えない)を先延ばしにした。この責任感の無さは何でしょう。
物価高・物価の不均衡・気候変動とそれによるエネルギー問題・税金・年金・医療保険・介護保険等。
「本物」を探しましょう。真剣に探しましょう。人々がそれぞれの立場で言う「本物」もあるでしょう。そして言い張ることでしょう。
しかしそうだとしても真の「本物」はそう沢山はない筈です。ただ一つだけというのでない、確かな「本物」は有る!見つけましょうか、皆で。
番組編成が変わるこの秋。幾つか聴き応えのあるラジオを聴取しています。テレビはダメですね。報道番組としての良心ある番組もありますが、思い切ってテレビを消して、ラジオに耳を傾けましょう。
本当に視野が広がります。一つお薦めの番組を。アプリの「radiko」が必要ですが、東京文化放送で朝の8時から始まる「武田砂鉄ラジオマガジン」。その続きを含めての長時間情報番組です。