八重山毎日新聞社コラム
他紙のコラムでも書いたのですが、この問題とても大事な事だと思うのでこちらにも同じテーマで書きます。
【掲載:2025/11/13 (木曜日)】
やいま千思万想(第295回)
「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 當間修一
【忘れてはならない事のために 共通の言葉で会話を交わしましょう】
それは特に「若者たち」との会話の困難についてです。
私の体験を通してですから、一概に「皆が」とは言えないのですが、有ったことは事実ですから書きます。
彼らは無口です。意見を言うまでに時間がかかります。誰かの意見を確かめるかのようにしてやっと口を開きます。自ら率先して言いません。
ですから、こちらの思いが通じているのか通じていないのかがとにかく解りにくい。時間がかかる。
しかし「ある言葉」には反応するようで、そこから会話が始まります。ですからその共通の言葉を探す必要があります。
若者言葉ってありますね。ガチ、えぐい、キモイ、ウザい、やばい、エグチ、神ってる、推し活、YK(KYは有名)、インライなど。これらのうち幾つ解ります?私は文脈でしか理解できません。想像も働かなかったです。「言葉」そのものに反応できない気まずさが残りました。
しかし、だからこそ話をしたいと思う私です。出来る限り共通語を増やしたいので教えて貰いながら機会を作ります。
先に書いたように近ごろ言葉を何でも短く略してしまう。それが悪いとは思わないのですが、こちらの使っている言葉も知ってもらいたいです。両者が歩み寄る、ってことでしょうか。
ここからが愚痴になってしまいますが、今の若者ってキャパシティー(容量・受容力)が少ないです。
断定的に捉えて話をするのですが、幅と奥行のある話にはなりにくい。
政治の話をしたいですね。そして様々な学問(1. 自然科学:2. 社会科学:3. 人文学:4. 工学・技術:5. 医学・健康科学:そして私は特に6. 芸術:音楽、美術、演劇、デザインなど)についても喋りたい。
そのなかでも、というかこれらを繋いでいるのが実は「歴史」です!
ですから「歴史」についていつも話したい。それが共通語を作る基盤だと思っています。
言葉は生き物。時代によって変化します。だからこそ言葉を断定的に捉えることなく、歴史の中で言葉を掴む、理解する必要があります。人間として共に生きたいですね。信頼関係を作っていきたいですね。そのための「言葉」でありたい、あればと願います。
会話のできる、向き合える社会を築きませんか。会話は互いが近づいていく努力を必要とします。一方的になってはいけません。
世界では独裁的な人物が台頭しています。我が国もそれに与(くみ)するのではないかと危ぶまれています。世界に君臨したいドナルド・トランプ大統領に対抗する人が現れました。ニューヨーク市長、バージニア州とニュージャージー州の知事が勝利しています。さて日本は・・・・・・止まり、逆戻りです。
直ぐに忘れてしまう私たち。しかし決して忘れないことがこの社会を良くしていくと信じます。
一冊、推薦の本を紹介。河出書房新社から出た青木理氏の「闇の奥」。我が国で忘れてはならない事柄が書かれています。一読を。