八重山毎日新聞社コラム
内閣支持率が非常に高い。支持しない人たちとは三倍の差が開く。総理が代わって以来、経済や憲法、農政。特に外交、専門家の間で「意見の相違」程度と言えない深い溝があり、対立が目立つけれど。
【掲載:2025/12/25 (木曜日)】
やいま千思万想(第297回)
「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 當間修一
【内閣の支持率が非常に高い。しかし、その中身に「議論」があるのか?】
結果は未来を観るしかないでしょうが、過去の歴史を重んじない我が国なのですからその「未来」も不確かです。
世界情勢も米国の動きに未来が見えなくなっている現在、ヨーロッパでもこれまでにない危機感が漂う。これまでになく米国とヨーロッパ関係が大きく揺らぎ始めようとしている。
一筋縄ではいかないこのような国際情勢の中での政策。その対し方では「最も危険」に陥ると感じる人々も居る。その人々は統計では低い数字だが、決して少なくはないのもまた事実。
独自性を持たず、米国に追随しての取り組みではやはり先は見えてこない。さて、この後どのような道を歩むのでしょう。時代の逆行になりませんように。
もう一つ気になることがあります、その事は書いておきたいです。
国会での議論が少なすぎる。過半数を取れなかった与党が、相乗り希望の少数野党(その言動故に風体が怪しい)と手を組んで重要法案を決めていく。与党も与党だが姑息としか言えない少数野党もどうかと思う。しかし、それは「多くの国民が望んでいる」からと言うのでしょうね。
「民主主義」が壊されていく。「民主主義」という言葉もいつしか叫ばれなくなったように思う。
でもそれはダメでしょう。私たち国民が幸福に生活するためには意見を述べ、時には対立しながら「話し合い」を尽くして物事を決定していく。これは歴史を通じて人類が作り上げた制度です。
「議論」がその中心、しかしそれが十分に行われない「国会」とはいったい何なのでしょう。
そんな「今」に、バッハの「ミサ曲 ロ短調」を演奏することを決め、21日(日)に演奏を終えました。キリスト教のミサ曲を何故選ぶ?おそらくそう思われる人は多いでしょう。当日配布した文章の要約をここに転載してその意義を知っていただければと願います。
『1733年(バッハ48歳)、バッハが残した記念碑的作品。人類にとって類い希なる遺産が生み出された年。演奏には約三時間かかる大作です。当時の地では演奏されない楽曲も含めています。なぜそのような曲を作曲しようとしたのか?それも15年を費やして。対立関係にあったルター派教会とカトリック教会を結ぶ曲になればとの思いがあった。時代背景として「全キリスト教徒のミサ曲 〈Ökumenische Messe〉」という概念があった。今日では全世界の平和を願う曲として、「第九」と並ぶ名曲です。天才バッハが望み、そして祈った、一つの究極であり極致。至高の結果の姿です。宗教・人種・イデオロギー(Ideology)を超えて「平和」を求めた曲なのです』
この国は本当に武器を作り、売っていくのでしょうか。売り残した武器は?。使い古した武器は?。人類史上初めて原爆が投下された国が「核」を持とうとする?「核」処理はどうする?多くの議論を強く求めます。