八重山毎日新聞社コラム

「やいま千思万想」No.298


【掲載:2026/01/08 (木曜日)】

やいま千思万想(第298回)

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者  當間修一

【ドアを「内開き」にしますか?それとも「外開き」にしますか?】

新しい年を迎えました。皆様にとりましても、今年が良い年となりますようお祈りいたします。
 唐突ですが、今年は「扉」の話から。扉は「内開き」が良いですか。それとも「外開き」がよいでしょうか。
それは用途によって異なりますね。実は「使い分け」られているのですが、さてどのように分けられているのでしょう。
 日本の玄関は「外開き」です。外側に向かって押して開きます。これは靴を脱ぐ習慣から来ているのでしょう。内側を広く開けたいためですね。
それならば欧米は「内開き」です。公共施設も大概欧米に習っています。通路の邪魔にならないように、避難経路を確保しやすいように(廊下のスペースを圧迫しないため)です。それは人との衝突を避けます。
 この扉の開き方の問題、大切な事を含んでいます。私はこの事に気が付いたとき「目から鱗」が落ちました。事故や防犯に強く関わっているのですね。「内開き」だとドアを不審者が無理に開けようとした際、室内から体重をかけて抵抗できます。防犯性が高いのです。公共トイレは真にそうですね。では家のトイレはと言えば、「外開き」にしてあります。トイレなどで人が倒れた場合、外から救助しやすくするためです。
ドアの内側にいる安心感、しっかり「外」と「内」を間切してくれる「防御」と共に、救助に適しているからです。
 またまた、話題の趣旨が変わります。「心の扉」へと話が移ります。
扉に「外開き」と「内開き」があるならば、心にも同じ開き方がある。自らが開けるのか、外から開けて貰うのか。これに気付かされた時はとても納得ができて、悩みも吹っ飛びました。心の重みが軽くなりました。
一生懸命殻に閉じこもりたいと「外開き扉」で内から引っ張って開かないようにしているのですが、外から引っ張られると案外簡単に開いてしまうのですね。救って貰いたいと心の何処かで少しでも願うので有れば外開きにしておくべきです。あるいは知っておくべきです。そうすれば必ず救ってくれる人が現れます。
頑なに閉じたいならば「内開き」です。押して開こうとする相手と同じ力で押せば開きません。
気の向くままに「使い分け」れば良いというわけです。今年は自由に、泰然として生きて行きましょうか。
 最後に肝に銘じておきたい言葉を記しておきましょう。いずれも「扉」に関係します。
「人の口に戸は立てられぬ」。一度広まってしまった世間の噂や評判は、どんなに止めようとしても防ぐことができない、という意味のことわざです。SNSには気を付けて!
「人の噂も七十五日」。ただしこちらは「噂は一時で忘れ去られる」というニュアンス。私たちは忘れては成らない事がある。政治家たちの不始末。横領(税金)。不法。罵詈雑言。政治家たちはこれを保身に利用する。私たちが不都合を忘れるのを待っている!
「人の心の扉は重い」です。しかし、その仕組みを知れば人生は楽しいものとなるに違いありません。
内開きか外開きかどちらを選びます?・・・・・・「扉」は両開きしましょう!





戻る戻る ホームホーム 次へ次へ