八重山毎日新聞社コラム

「やいま千思万想」No.308


【掲載:2026/06/11 (木曜日)】

やいま千思万想(第308回)

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者  當間修一

【寂寥感と闘うのは何が必要なのでしょう。問い続けます】

 気になって仕方有りません。コンサートや行事を企画する時、不安が心をかすめます。
何故かというとやはり現実には見えてこない圧迫感があるからです。以前に比べて全てに透明性が無くなっているように感じられます。
 国会が開かれています。が、〈のらりくらり〉と、そして不機嫌そうに濁った声や苦み潰した表情が、言葉が、無機的に飛び交って何が何やら訳が解りません。特に議員たちが使う言葉は無国籍語のようで私は理解不能に陥ります。
このコラムでも幾度も書いているのですが、日本語って本当に〈曖昧〉にできる特別の国語です。
主語が抜け落ちても問題となりませんし、結論は言い回しの最後にやっと現れる。説明は迷路を辿り、感情語が無秩序、不規則に挟まれて論理を妨げます。議論には最も相応しくない言語です。
 日本の社会全体でそう感じるのですが、私が住む大阪も理解に苦しむことばかりです。
少しでも油断しようものならいつの間にかとんでもない事が起こりそうで、隙を作ることは危険に結び付きます。知らない所で大切な事が決められ、以前決まった事でもひっくり返すのは当然だと幾度でもゾンビのように復活します。それに至った事の説明がまた一般には理解不能。論理が噛み合わないばかりか、そもそも論理など無いに等しい。録音を後で聞くご本人も知らないと言って憚らないでしょう。確信犯的なのでしょうか。ただただ唖然とすることの何と多いことか。
 大阪・関西万博が去年開催されました。幾つもの問題があがっていて(会場である夢洲の土壌問題、工事の遅延と費用など)入場者数を危惧するニュースも流れていましたが、しかし訪れる人も段々と増え、「成功」という人も現れて盛況だったようです。私は遂に会場を訪れることなく会期は終わってしまいましたが(合唱団はドイツデーに招聘されて演奏しています)、今以て観覧できなかったことに対して悔やむことなく時を過ごしています。。まぁ実際忙しくて行くことができなかった、というのは事実ですが。
とにかく万博に関しては?(ハテナ)ばかり、〈無茶振り〉と〈強引〉が目立つと思うのですが、〈無邪気に喜べない、楽しめない人〉と〈何としても成功させたい、楽しみたいという人〉とのアンバランスは2021年開催(コロナで延期)された東京オリンピックと同じです。
看板のマンガの世界から飛び出した「空飛ぶくるま」は笑えました。鉄道での改札サービス(バラバラ感がむき出し)など道半ば。
 跡地問題がまだあります。万博閉幕後に大規模な再開発が予定されていて、その中心の一つが IR(Integrated Resort:統合型リゾート) 。IRにはカジノ(反対の意見が多かった)、ホテル、国際会議場、展示施設、商業施設などが含まれてますます商業都市大阪を目指す。
地球の危機(気候変動をはじめとするあらゆるジャンルでの行き詰まり)対策が叫ばれているのに、世の中は旧態依然。さてさて気になって仕方ない日々が続きます。





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